厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2019年60冊目『働きアリからの脱出』

2018-12-29 21:34:53 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

働きアリは、ただひたすらエサを巣の中に運ぶだけで、生活が保障されます。

ただ人間の場合は、上に言われたことに従い、我慢して働いていれば、その後の安定と幸せがやってくる仕組みは壊れてしまったので、そんな働きアリの考えと同じではいけません。

働きアリから脱出して成長するには、自分で動いて新たな挑戦をし続ける必要があります。

この本では、500社を超える会社の働き方改革を見てきて、各社の活躍している社員、市場で仕事が絶えないフリーランス、退職しても生き生きと働いているシニア、世界を変えようとする起業家を見てきた著者が、働きアリから脱出して成功する方法をお伝えします。

働き方を変えないと幸せになりにくくなってきた今、自分の意識をどう変えるかを考えるのではなく、まず行動を起こしてみることが大事ですね。

【my pick-up】

◎週休3日が当たり前になる

私は10年後に週休3日制が日本企業で一般的になると信じています。「止まらない少子高齢化」により、働く個人は家族の介護と育児に時間を割くことになり、週休2日では足りず、1日休養、1日教養、1日家族ケアの週休3日制の必要性が高まるはずです。また、「テクノロジーの進展」により、人間が価値を発揮できる業務は限定的となり、週5日も働く必要がなくなるのです。残業禁止のトレンドや今後の週休3日の可能性を考え、限られた時間の中で仕事をこなし成果を出すには、無駄なことをやめる、集中力を研ぎ澄ませて作業を終えるといった「自分を律する力」が必要になります。

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2019年59冊目『中年男ルネッサンス』

2018-12-29 21:10:28 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

大正大学准教授(男性学)の田中俊之さんと、お笑いコンビ・髭男爵の山田ルイ53世さんの対談を中心に構成。ともに1975年生まれです。

つくづく40歳というのは、厄介な地点である。(山田ルイ53世)

もう若くはないが、残された時間も短くはない。終わってないが、終わっている・・・。そんな中年男たちに少し希望を与えてくれるメッセージも本書にはあります。

とりあえず生きる。(田中俊之)

若いころにイメージしていたのとは違い、40歳を超えたからといって安定も安心も得られない。しかし、時には現実から目を逸らしてもいい。加齢による衰えに抗うのが難しければ、あまり深刻に受け止めないようにする。人生の意味や価値については、一旦脇に置いておく。絶望こそ笑い飛ばす・・・。

そんな楽観さと合わせ、仕事中心的な価値観に疑問を持たない中年男性の意識を変える必要性も訴えています。

人が言葉を交わして互いに信頼関係を形成していく上で大切なのは、相手に対する敬意や新しい価値観を受け入れる開放性です。相手に尊敬しろと言う前に自分が敬意を払いましょう。相手に変われと言う前に、自分が心を開きましょう。性別や世代を超えて交わることのできる社会を作るための秘訣だと思います。

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2019年58冊目『仕事は嫌いじゃないけど、人間関係がめんどくさい!』

2018-12-28 22:16:22 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、職場で上司や先輩、同僚、部下との付き合いがうまくいかず、ストレスを抱えている人に向けて、人間関係を改善するための様々な心理テクニックを紹介します。

「メンタリズム」は、一見うさんくさく感じるかもしれませんが、相手の心を読んだりコントロールするための、人間の心理に基づいたタネ(仕掛け)のあるもの。

このメンタリズムを、テレビなどで登場するメンタリストだけでなく、一般の私たちでもすぐに使えるように、分かりやすく解説しています。

また、職場で起こる人間関係に関する悩みを網羅的に扱っている点も、本書のいいところですね。

【my pick-up】

◎プライベートでしっかりと距離を置くための「条件づけの法則」

「俺、昔から1か月のスケジュールを先に押さえているから、もう今から変更はできないんだ。これからも誘ってほしいけど、なるべく1か月以上先の予定ならうれしい」。あなたを誘うには「1か月先でないとムリ」という条件づけです。プライベートを大事にするなら、ぜひ先に条件づけを同僚たちに設定しておいてください。

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2019年57冊目『旧名門校vs.新名門校』

2018-12-28 22:06:16 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

2018年度入試に至る3年間、私立中学受験を志す子どもたちは増加の一途を辿ります。数年後はピークの2008年度入試を凌駕する大激戦が中学受験で繰り広げられるかもしれません。

なぜ、ここにきて私立中学受験が隆盛を誇るようになったのでしょうか?

・大学入試改革への不安

・難化する私立大学

・都心の子どもたちはまだまだ増える

・いまの保護者は「中学受験過熱世代」

・祖父母も孫の中学受験に理解を示す

このような理由が考えられます。

この本では、「旧名門校」「新名門校」の2軸に基づいて、私立中高一貫校と国公立中高一貫校をその特色別に分類するとともに、学校関係者や在校生、卒業生の「生の声」をふんだんに盛り込み、各校のリアルな姿をお伝えします。

男女御三家(麻布・開成・武蔵・桜蔭・女子学院・雙葉)vs.超進学校(豊島崗女子学園・渋谷教育学園幕張・聖光学院)などなど、伝統校から新勢力まで選択肢が増える中、各校の特徴や校風を間違えて入学すると、せっかくの能力が活かされないかもしれません。本書はその選択の参考となるでしょう。

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2019年56冊目『残業学』

2018-12-28 21:52:27 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

残業学は、日本企業にはびこっている長時間労働をめぐる、様々な学問を横断した学際的な研究領域です。

この本では、立教大学経営学部教授の中原淳さんが、共同研究パートナーであるパーソル総合研究所とともに約2万人を対象に行った大規模調査のデータをもとに、既存の学問では探究しきれなかった、長時間労働のメカニズムにミクロに迫っていきます。

本書を読むと、長時間労働は構造的に生まれているものであり、付け焼刃的な方法では問題は解決できないことが分かります。また本書では、地に足のついた解決策まで提案している点が特長です。

働き続けることがもはや直接的に豊かさを導かなくなった時代。豊かさを感じる働き方を考えるのは、新入社員、マネジャー、人事部、経営陣・・・すべての層に必要なことです。

【my pick-up】

◎残業が発生する職場には「集中」「感染」「遺伝」という発生理由がある

「集中」

残業は1人ないし限られたメンバーに集中しがち/仕事は仕事のできる人に集中する/同じ職場なのにほとんど残業することなく定時に帰る人もいれば、毎日遅くまで残っている人もいる。このような光景こそまさに残業が集中している状態/個人がどれほど「残業を減らそう!」と努力し、スキルアップし、タイムマネジメントしても、上司は「この部下は効率的に仕事をこなしてくれるから、もっと多くの業務を任せよう」と考えてしまう/仕事の責任範囲が明確であればあるほど、優秀な人への仕事の偏りが抑制される/マネジャー自身も忙しいと、どうしても「放っておいてもできる部下」に仕事を任せたくなる/スキルや経験が未熟な部下にはあまり重要な仕事は任せられないので、そちらも「見なくていい」ことになる/できない部下はいつまでもできない一方、できる部下はどんどん成長していく。すなわち、職場メンバーの能力格差が次第に開いていく/残業施策のしわ寄せで上司への業務が集中している。特に残業が集中しているのは「課長」職である/「管理職になりたくない」という若手社員が増えている

「感染」

職場内の無言のプレッシャーや同調圧力によって残業してしまう現象/「周りの人がまだ働いていると帰りにくい」といった「雰囲気」や、「上司より先に帰ってはいけない」といった「暗黙のルール」、「先に帰ると非協力的だと思われるのではないか」といった「忖度」/上司の残業時間が多ければ多いほど、帰りにくさが増す

「遺伝」

長時間労働の雇用慣行が、前の世代の上司から現在の部下に世代間で引き継がれること/新卒入社時に自分自身が受けていたマネジメントと同じマネジメント行動を上司になってからもとる傾向が強い/遺伝を断ち切るには、新卒入社時に時間と効率を意識する習慣を身につけさせる

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