評価 (3点/5点満点)
自分の頭の中を言語化させるための考え方とフォーマットを提示します。
本書で繰り返し言っているのが「言語化は〝どう表現するか〟を考えるのではなく、〝何を表現するか〟を考えること」です。
言語化とは伝え方の問題ではありません。
自分が伝えたいものは何か? 何を伝えたら相手に響くのか?
その伝える内容そのものを定めることが言語化のはじまりです。
感情ではなく情報を伝えなければならないとき、非言語に逃げてはいけません。
特に仕事では言葉で明確に伝えなければいけないので、本書を参考に、真の意味での言語化を実践しましょう。
【my pick-up】
◎価値は変化である
「この商品を使えば、あなたができなかった(もしくは苦労していた)A→Bの変化が得られます」というフレーズで伝えるのです。そうすれば、相手は価値を感じてくれます。ここで注意したいのが、変化には必ず「ビフォア」と「アフター」の両方の明記が必要、この両方を語らなければ変化にはならないということです。「ビフォア」も語らなければ変化にならないというのは、誰を対象にした商品サービスかがわからないからです。
◎大半のアドバイスは「あるべき姿」を示しているだけ
普段の仕事現場でされているほとんどの指示・アドバイスは、単にあるべき姿を提示しているだけで終わっています。あるべき姿を示されると、なんとなく指示を受けたような気になってしまいます。しかし、実際にはどうやってそこまで辿り着けばいいのかがわかりません。地図も持たずにゴールだけ告げられて放置されているのと同じ状況です。