goo blog サービス終了のお知らせ 

厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2015年71冊目『300人の達人研究からわかった 上達の原則』

2015-04-30 23:33:23 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

著者は東北大学大学院教授(専門は教育心理学、スポーツ心理学)の北村勝朗さん。どのようにすればそれぞれの人の中にある潜在的な可能性を顕在化し、日々の生活や仕事の中で発揮できるのか?この本は、上達を妨げる思考の解説に始まり、上達の仕組み、上達の方法について紹介します。

1.上達とは、誰もが持つ可能性が発揮されることである。

素質でもセンスでもなく、プロセスの問題である。

2.上達のポイントは、発想、仕掛け、やり方にある。

可能性を最大限伸ばす視点をもって、主体的に取り組める環境を設定し、質の高い練習・学習を継続して蓄積することにより上達が可能となる。

3.上達するための実践は、わくわくする、頑張り続ける、‘もっと’を追求する、体験を積み重ねることである。

質の高い練習・学習とは、達成感や満足感を伴いながら、目標に向かって繰り返し行い、時には失敗を重ねつつも、それを克服して更なる目標に向かい続ける体験である。

技術もノウハウも、次々と刷新されていくから、学び続けなければならず、限られた時間の中で技術や技能を習得しなければなりません。だからこそ、効率的で効果的な上達の方法を習得する必要があり、その点で本書は大いに参考になると思います。

「1万時間の法則」(卓越したレベルの技能を獲得するために必要な練習時間)にも通じる内容です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015年70冊目『これからの「できる課長」の条件』

2015-04-30 01:07:39 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

この本は、「一般社員から昇進して初めて部下を持ち、チームをマネジメントする責任を負った」、そういった方々に課長としての基本的な心得や言動、スキルなどを理解してもらうために書かれたものです。

課長は中間管理職の典型として大変な面も多いのですが、部下に対し一生残るほどの影響を与えることができる立場でもあります。課長の仕事は、意識次第で、多くのやり甲斐を見出せると思います。

本書は、特に新しく課長に就任した人や、課長になって日の浅い人にとって、課長の本質(役割・心得・スキル等)を知る格好の1冊です。

 【my pick-up】

◎常に会社の利益を考える

課長は、従業員の立場ではなく、経営者の立場に立たなければならない。経営の代弁者・代行者として行動するとは、具体的に言うと、「いつも会社の利益を考えて行動する」ということです。課長となった皆さんがいつも意識すべきことは、「この仕事をすることは、会社にとってプラスになっているのだろうか?」「この企業とおつき合いすることは、会社にとってプラスだろうか?」と日頃から自問自答し、会社にとってプラスになる活動に特化できるよう、気を配ることです。このとき忘れてはならないのは、必ずしも「今すぐの利益だけを追いかけるのではない」ということです。もちろん営利企業であれば、目先の利益を追うことも必要ですが、重要なのは、長い目で見た会社全体の利益(プラスになること)も常に意識して行動することです。

◎常にレベルアップを心がける

部下はあなたの働く姿、仕事に対する姿勢や私生活に対する態度を常に意識しています。そして、あなたが尊敬できる人間であるかどうかを判断し、心の底からあなたの言うことを聞くのか、業務上仕方なく従うのかを決めているのです。あなたが向上心を持ち続け、努力することは、チームをマネジメントしていく上で非常に大切なことなのです。権限や地位をかさに着て命令しても、部下は従いません。自然にあなたという人間を尊敬し、従うようになって初めてマネジメントがうまくいくようになるのです。課長となった以上は、自分自身の行動を変え続けること、常に形にして見せていくことを意識してください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015年69冊目『「事務ミス」をナメるな!』

2015-04-28 19:58:14 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

工業系の会社は事故防止の努力を長年続けていてミス防止の知識と経験を積んでいますが、文系の会社の方はミスへの免疫が弱いかもしれません。

この本では、実際の事務ミスの事例を引用しつつ、事務ミスとは何か、それはどうすれば防げるのかを考えます。仕事からミスを取り除くテクニックや体制作りの方法論が学べます。

例えば、ミスの解決は「6つの面」から考えるべきとして、ファックスの誤送信に対しては、

1.しなくて済む方法を考える→職場でファックスの送信を全面禁止にして、代わりに電子メールや郵便を使う

2.作業手順を改良する→ファックス送信の直前に2人組で番号を指差し、宛名と番号を読み上げて確認する手順を追加する

3.道具や装置を改良、取りかえる→画面が大きくて見やすいファックスに買い換えて、相手先の番号をより確実にチェックできるようにする

4.やり直しが効くようにする→重要ではないページを1ページだけまず試しに送ってみる。その後相手に電話をかけて確認してから、リダイヤル機能で残りの文書全体を送信する

5.致命傷にならないための備えを講じる→内容の記述に暗号や符丁を使ったり、文書を切り分けて個別のパーツだけでは意味を読み取れないようにして送信する

6.問題を逆手にとる→ファックスの使用を廃止し、すべてを書留速達郵便に切り替えるという抜本的な対策を選ぶ機運が生まれる

といった対策が考えられるのです。

今や会社の存在そのものを揺るがす可能性もある、事務作業上のミスにどう対処するか、さらには未然に発生を防げないか、理論と実践の両面で考える1冊です。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015年68冊目『競争しない競争戦略』

2015-04-26 23:25:23 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

「競争しない」ためには、業界のリーダー企業と「棲み分ける」か「共生すること」が必要であり、その具体的な方法として、Ⅰニッチ戦略、Ⅱ不協和戦略、Ⅲ協調戦略の3つを挙げ、各々について新たな戦略を考えるためのマトリクスを示した1冊です。

ニッチ戦略とは、まさにニッチを探し出すこと。不協和戦略とは、リーダー企業の組織内にジレンマを引き起こすことによって、リーダー企業が同質化戦略をしかけられない状況を作り出すこと。協調戦略とは、他社のバリューチェーンの中に入り込んだり、自社のバリューチェーンの中に競合を引き込んだりすることにより、より強い企業と共生して、攻撃されない状況を作り出すことです。

ニッチ企業が大手企業を参入させないためには、1.市場規模をあまり大きくしない、2.利益率をあまり高くしない、3.市場を急速に立ち上げないという戦略が求められます。つまり、市場規模や利益率をコントロールできれば、リーダーが同質化しにくい状況を作り出せるのです。(P.59)

不協和戦略を立てるにあたっては、1.リーダー企業が強みとしていた競争の源泉を複数探していき、それを1つずつ負債化していくこと、2.顧客を教育して賢くし、「情報の非対称性」を下げ、同時にバリューチェーンを解体していくことが求められます。(P.148)

協調戦略による成長を目指すためには、機能の前後への拡張ではなく、バリューチェーンに入り込める企業数、自社のバリューチェーンに組み込む企業数を増やし、その部分において寡占を作っていく方が望ましいです。(P.213)

著者は早稲田大学ビジネススクール教授の山田英夫さん。「できるだけ競争しない状態が企業に収益をもたらす」という前提から、その状態をどのように作っていけばよいのかを明らかにしたものです。本書における「競争しない」とは、「既存の業界リーダー企業と戦わないこと」と定義しています。

50社以上の成功例をもとに、上記の考えが実践的に解説されています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015年67冊目『その仕事のやり方だと、予算と時間がいくらあっても足りませんよ。』

2015-04-24 21:27:59 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

この本では、どんな人が集まってきたチームでも、予算と時間を守ってプロジェクトの成果を出す流儀を紹介します。

また、自分やチームがお金や時間に追われず、イキイキと仕事をするコツも合わせて紹介しています。

いわゆる「プロジェクトマネジメント」を面白いタイトルで分かりやすく解説しており、著者の降籏達生さんの技術コンサルタントとしての経験や、プロジェクトX(NHK)に登場した実際のプロジェクトの裏側がふんだんに盛り込まれています。

【my pick-up】

◎指示をされたらすぐに10分間やれ-仕事が早い人は取りかかりが早い

残業が少ないチームは、上司や顧客から仕事の指示を受けたら、すぐに10分だけ行う「10分ルール」を運用しています。

指示を受けたときに、すぐにその仕事を10分間行うと、理解できていないことがわかり、目の前にいる上司や部下、顧客に聞くことができます。もしもだれかに依頼すべきことがあれば早めに依頼もできます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする