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ブレインダンプ―必ず成果が出る驚異の思考法 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2010-04-29 |
評価
(3点/5点満点)
新潟で屈指の成績アップ実績を誇る学習塾の代表・谷澤潤さんが、脳の性質に従順に、脳の機能を最大限に活用して、仕事において短期的なスパンで実益を得る方法「ブレインダンプ」を紹介します。
「ブレインダンプ」とは、「ブレイン(脳)」を「ダンプ(すべて出す)」する、すなわち「あなたの脳の中にあるものを、すべて出し尽くす」という意味で、アメリカのトップビジネスマンの間でいまや常識と化しつつある仕事のパフォーマンスを最高に高める手法です。
具体的には、次の10ステップで行います。
Step1 欲しい物、やりたいこと、なりたい状態をすべて紙に書き出す
Step2 現在やらなければならないことをすべて書き出す
Step3 仕事のアイデアをすべて書き出す
Step4 現在抱えている悩み、不安、問題、借金をすべて書き出す
Step5 15分間のインキュベーションプロセス(脳を孵化させるための休憩)
Step6 書き出した脳の中身を、比較検討する
Step7 リストを自分のポケット+PCの横に貼る
Step8 「Todoリスト」を1から順番にこなす
Step9 ビジネスアイデアを1から順番にこなす
Step10 ブレインダンプをアップデートする
ポイントは、脳が脱水症状を起こして悲鳴を上げる感覚を得るまで、脳の中にあるものをすべて紙に書き出す(Step1~Step4)ことです。一度、この作業に丸一日かけて取り組んでみましょう。その後のインプットとアウトプットに変化が起こりますよ。
【my pick-up】
◎短期的な目標は、周囲に宣言しない
長期的な目標はできるだけ周囲の人たちに話したほうがよい。周りのほとんどの人が応援してくれる。そして、役に立つ情報を与えてくれる。
けれども時間に追われながら、短期的な目標達成を試みているときには、周りには言わないほうがよい。時間に追われ短期的な成功を得なければならないときには、脳はプレッシャーとしてではなく、ストレスとしてそれを受け止めてしまう。
◎一般常識を疑ってみる
一般常識は、私たちの日常の行動基準、判断基準を示してくれる。当然私たちにとってなくてはならないものだ。けれども、日常生活の中で重宝するのと同じような感覚で、ビジネスの場でこれを当てにしてはならない。
ビジネスとは、あなたが生み出した独自の価値を世の中に示し、対価を得て提供していくものだ。そのようなものを生み出そうというときに、あなたはけっして一般常識の声を聞いてはならない。それは、いつしか雑念と化してあなたの創造力を奪い去る。あなたは、一般常識から対極のところでものを考えていかなければならない。
人々が対価を払ってくれるような価値を生み出すには、一般常識に対して「果たしてそうだろうか」と疑問をはさみ、それを覆そうとするところから始めなくてはならない。または、最初からいっさい一般常識を念頭に置かないところから、思考を進めていかなければならない。
◎アイデアが出ただけでは、まだ結果につながらない
アイデアやイメージは、いつも私たちの脳の中で、浮かんでは消え、浮かんでは消えという現象をくり返している。そして、成功者は浮かんだアイデアを逃さない。偶然浮かんだ1つのアイデアにどれだけ大きな価値があるかを知っている。だから必死になって残し、断片的なアイデアを構想に昇華させ、管理し、やがて形にしようとする。
一方凡人にはそれができない。偉大な成功者と凡人との違いはここにある。いや、ここにしかない。
◎運動は脳への刺激と考える
運動には、体を動かすことによって、脳に良質の刺激を与えるという大切な意味がある。要するに体を動かすことによって、脳もまた運動することになるのだ。
積極的に運動をするということは、日ごろ酷使している大脳皮質をリラックスさせ、それ以外の部位を働かせるという重要な役割を果たす。これによって、あなたの脳全体がバランスよく発達していくことになる。