厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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2016年173冊目『チームリーダーのための7つの習慣』

2016-09-18 22:15:45 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

ザ・ボディショップやスターバックスのCEOと務めた岩田松雄さんが、ビジネス書の古典『7つの習慣』を読み解いた1冊。

その意味で、『7つの習慣』を簡略化したガイドブックとは違います。

特に、リーダーに向けたチーム力向上を目的に、「主体的である」「終わりを思い描くことから始める」「最優先事項を優先する」「Win-Winを考える」「まず理解に徹し、そして理解される」「シナジーを創り出す」「刃を研ぐ」という7つの習慣を、自分・メンバー・お客様それぞれにどう身につければいいかを記載しています。

人生を40%は習慣が占めていると言われます。良い習慣を続けるには、信じる何かがあることがとても大切です。悪い習慣は即座にやめ、良い習慣はずっと続けていくことで、チームも個人も素晴らしい成果を残し、豊かな人生が送れると思います。

【my pick-up】

◎リーダーには「才」の発揮と「徳」を磨く姿勢が必要

初めてチームリーダーになったときは、「才」を発揮し、何かアイデアを出して小さくてもよいので早めに何らかの実績を出し、皆に「才」(スキル)の部分を認められることが重要です。ただ、それと同時にリーダーとしての徳をコツコツと高め、スタッフからの心からの信頼を徐々に集めていく意識を持つことも大切なのです。才の部分は人から見えやすいのですが、徳の部分が人から見えるようになるまでには時間がかかります。でもこの徳の部分が「ついていきたいリーダー」になる本質的な部分なのです。

◎ワンモアコーヒー大成功を支えたものとは?

もともとドリップコーヒーを注文したお客様は、当日同店舗であれば、2杯目を100円で飲めるというサービスでしたが、あまりお客様に浸透していませんでした。それを「当日なら全国どのお店でもおかわり100円」とサービスを拡大し、レシートにはっきり告知することを始めたのです。私が少し心配していたのは、実質の値引きをすることで、ブランドイメージが損なわれないかということです。しかしそんな私の心配をよそに、お店では「神対応」が行われていました。レシートを持って来られたお客さまとパートナーが、そこに刻印された、その日最初に商品を買っていただいた店舗名とその時間の情報をきっかけに、さらに豊かな会話を交わしてくれていたのです。

◎自分と他者の違いこそがシナジーの源泉

同一と一致は全く違います。「本当の意味での一致というのは、補い合って1つにまとめることであって、同一になることではない」。同一になることは新しいことを生み出さず、発展性がありません。自分と他者の違いに価値を置くことがシナジーの本質なのです。私は会議では、若いメンバーに「○○さん、あなたはどう思いますか?」などと質問して、できるだけ意見を言ってもらうようにしていました。リーダーが先に発言してしまうと、それに迎合して似たような発言ばかりが続くことになりがちです。ミーティングで必ず聞かれることが分かれば、必死になって準備をしたり、自分なりの意見を考える習慣が身につきます。

◎ネットサーフィンにはない読書の効果

コヴィー博士は、知性を鍛える最良の方法として、読書を挙げています。私自身、毎日たとえ30分でも必ず本を読むことを習慣にしています。本の読み方として、人としての「徳」(人格)を高めるための本と、「才」(スキル)を鍛えるための本をバランスよく読むことも心がけています。「徳」を高める本は、「人としての人格を高めていく」ような本です。長期にわたってじわじわと効いてくるような「生き方」をテーマにしたものです。「才」を鍛える本は、目の前の仕事や生活に役立つビジネス書です。ビジネス書は「あ、いいな」を思ったら買うようにしています。本を買うことは、自分への「投資」です。読書することの意味は、いかに自分が無知であるかを知ることかもしれません。もっと勉強しなくては、という焦燥感にも似たやる気が高まります。

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2016年172冊目『本物の大人になる』

2016-09-18 21:49:19 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

店での振る舞い、酒の飲み方、趣味、おしゃれ、人づき合い、旅・・・こうした様々なシーンにおける‘大人の嗜み’がこの本のテーマです。

世の中には、格好いい人間とみっともない人間が存在しますが、どちらになるかを決めるのはその人の行動様式、つまりその人ならではの教養や経験です。

著者の川北義則さんは1935年生まれの81歳。稼いだお金は、一流の店での食事や、様々な遊びに使ってきて、貯金はほとんど残っていないが、面白い人生を送ってきた自信はあるとのこと。

嗜み(たしなみ)とは、「好み、趣味」「平常の心がけ、用意」「つつしみ、節制」「物事に対する心得」という意味ですが、人生の大先輩から、人生を豊かに愉しく生きるための大人の嗜みを学んでみましょう。

【my pick-up】

◎いい時計をするには前提条件がある

時計はただ単に時間を確認するためのものではない。その人となりを表現する重要なアイテムである。どんな時計を腕にはめているかで、その人のセンスや経済力がわかる。セイコーの「グランドセイコー」、シチズンの「ザ・シチズン」など、いまは国内メーカーも高級なシリーズを出している。どちらも、大変にシンプルで美しいフォルムのものが多いから、スーツによく映えるだろう。加えて、品質はスイス製を間違いなく凌駕するだろうから、こういう時計をさり気なく身につけるものも悪くない。もっとも、グランドセイコーの男性用で、60万円くらいが最多価格帯となっている。

◎大人は足元にこだわる

仕事なのにウォーキングシューズを履く男を、世の中がどう評価するかを考えなくてはならない。ウォーキングシューズを履くのは「そのほうが楽だから」だろう。つまり、「楽に仕事をしたい」と彼は白状しているようなものではないか。山奥に住んでいるならまだしも、都会では多少疲れても我慢してきちんと革靴を履く気概がなくてどうするのか。女性の場合も同じで、やはりある程度ヒールがあるほうが脚がきれいに見えるし、きりっとした雰囲気になる。「楽だから」という理由でぺったんこ靴ばかり履いていれば、それなりの女で終わってしまう。

◎大人のプレゼントは重くない

本当にプレゼントが上手な大人は、値段ではなくセンスで勝負できる。恋人でもない人にプレゼントするときに、一番いいのは「消えモノ」だ。消えモノとは、食べ物や花など「いずれなくなる」もののことだ。スカーフやバッグのように、いつまでも残って、贈った人間のことを思い起こさせることがない。

◎旬のものを食べる

とくに、刺身や寿司など「生もの」を食べられないのは恰好が悪い。「生臭いから嫌だ」というのは、「いいものを食べたことがないんです」と告白しているに等しい。

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