厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2017年65冊目『10年後、君に仕事はあるのか?』

2017-02-28 22:09:21 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

リクルート出身で、現在は奈良市立一条高校校長の藤原和博さんが、生徒や先生、そして40代・50代の保護者の方たちに語りかけている10年後(2020年代)の近未来の姿とその対処法をお伝えします。

高校生の君たちは、親と違う人生を歩むと言うけれど、どこが決定的に違うのか?

不確かな時代を生き抜かなければならない君たちは、どんなチカラを身につけておくべきなのか?

2020年代中に、世の中で必要とされる能力が、「情報処理力」から「情報編集力」にシフトしていき、情報処理力:情報編集力が7:3くらいになるだろう。(P.74)

まだどんな仕事をするかを決めていないのだったら、まず学力を上げておくしかない。それが、どんな職業に就き、どんなキャリアを積み上げていくのかの決定を先送りする最低限の条件になります。特別な才能がないのだったら、勉強して情報処理力を鍛えておきましょう。(P.47)

情報編集力とは、正解のない問題に対して試行錯誤しながら「納得解」を作り出す力。(P.52)

次の5つのリテラシー(作法・振る舞い)が身についている人のことをグローバルにも通用する人材と呼ぶ。1.コミュニケーション(異なる考えを持つ他者と交流しながら自分を成長させること)2.ロジカルシンキング(常識や前例を疑いながら柔らかく複眼思考すること)3.シミュレーション(アタマのなかでモデルを描き試行錯誤しながら類推すること)4.ロールプレイ(他者の立場になりその考えや思いを想像すること)5.プレゼンテーション(相手とアイデアを共有するために表現すること)(P.72~73)

AI(人工知能)などによって仕事が消滅していく社会で、雇われる力をつけ稼げる大人になるには・・・藤原さんが語りかけ、問いかけます。

【my pick-up】

◎ロボットには学ぶ喜びを教えることはできない

子どもって、教えてる大人というよりも、学んでる大人から多くを学ぶものなんです。教育とは、伝染・感染なんだと思うのです。自ら学ぶ姿を見せてやってください。じつは、大人の学んでいる姿こそが、子どもにとって最高の教材なんですよ。

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2017年64冊目『入社3年目までの仕事の悩みに、ビジネス書10000冊から答えを見つけました』

2017-02-26 17:19:46 | 日記

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評価 (3点/5点満点)

この本では、社会人になって3年くらいの間に出会う悩みを解決するためにピッタリの本を、これまで10000冊以上のビジネス書を読んできた著者・大杉潤さんがピックアップして解説します。

それぞれの問いに対して、最も効果的な解決策が身につくビジネス書を4冊ずつ挙げて、そのフレーズを紹介し、大杉さんの経験も加味しながら解説を加えています。

1冊あたり約1500円のビジネス書が10000冊分なので、1500万円の価値がある!として、一切の出し惜しみなく大杉さんがビジネス書から学んだ知恵やノウハウを、すべて本書に注ぎ込んで書いたとのこと。

文章術からノート術、時間術、会話術、営業術、健康管理、人生設計まで、あらゆるテーマを網羅し、10000冊の中から珠玉のビジネス書が引用されています。

入社3年目までの若手社員は、本書で紹介されている実際のビジネス書を1冊でも2冊でも読んで頂きたいと思うとともに、「おわりに」にも記載されている中谷彰宏さんの『入社3年目までに勝負がつく77の法則』もぜひお勧めします。私も、この本を当時読んだからこそ、今があると思っています。

また、若手社員だけでなく、彼らに的確なアドバイスをしたい先輩社員や管理職、仕事に役立つビジネス書を知りたい人にも、参考となる1冊です。

【my pick-up】

◎出世する方法を知りたい。

上司が何を重視するか、下手な推測をするよりも、上司に直接聞く方がよほど効率的だ。仕事で重視するのはどんなことか、自分に何を期待しているか、折りに触れて質問しよう。またアドバイスを求めるのも関係作りに役立つ。(『「権力」を握る人の法則』ジェフリー・フェファー)

上司との接触頻度が多い人ほど出世する傾向があるということです。実績を上げることが前提ではありますが、その過程で、頻繁に上司とのコミュニケーションを取るようにして、「実績が上がったのは、上司の指導のおかげです」というパフォーマンスをするといいでしょう。実力が飛びぬけている若手社員が、意外にも出世しないのは、上司をそっちのけにして、自分だけの実績にしようとする人が多いからなのです。

◎どうすれば独学でTOEICのスコアを上げられる?

実はTOEICはビジネス英語力だけでなく、情報処理能力を測定する試験でもあります。迅速に情報を処理して瞬時に判断するという試験の特徴が、いわゆる「仕事ができる」人を見分けるリトマス試験紙にもなっているのです。

個人的な経験にもとづいて、私は声を出し、反復して読むことこそが、外国語を勉強するうえで、もっとも効果的な方法であると信じています。英語をひたすら音読することによって、英語の語順どおりに意味をとっていくという思考パターンが脳の中に深く刻まれるのです。(『国弘流英語の話しかた』国弘正雄)

とにかく英語は、繰り返しの音読が基本です。実際に、国弘先生は、中学の英語テキストを繰り返し音読することを勧めています。

脳の仕組みに合った覚え方さえできれば、天才的な記憶力を発揮したり、英語であればラクラク単語を覚えたりすることが誰でも可能なのです。(『頑張らない英単語記憶法』西澤ロイ)

実際にTOEICに出てくる最低限のビジネス英単語は、もちろん覚える必要があります。答えは、何度でも繰り返し覚えればいい、ということです。

英文e-mailには、ある程度決まった型があり、便利に使い回すことができます。(『絶対に使える英文eメール作成術』大島さくら子)

英文メールは、決まった型(パターン)を覚えて慣れてくれば、スキルが一気に上がるでしょう。

外国語ができると、人生の幅が広がります。他の人より良い仕事をする機会に恵まれ、多くの人に出会えます。外国語の中でも、特に「英語」ができるようになることは、人生により多くのチャンスをもたらしてくれるはずです。(『英語をやっていて、本当によかった。』吉越浩一郎)

世界の最先端の情報は、英語で書かれ、発信されています。つまり、ビジネスに必要な最新の情報を得るには、ある程度の英語力は欠かせないのです。

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2017年63冊目『世界の一流36人「仕事の基本」』

2017-02-26 16:53:55 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

20万部のベストセラー『世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?』の戸塚隆将さんが、メディアや書籍などを通じて出会った世界の一流人たちの言葉から、私たちビジネスパーソンの日常に役立つ「仕事の基本」を引き出し、36のポイントとしてまとめています。

彼らの言葉に注意深く耳を傾けてみることで、その成功の秘訣が明らかになります。その秘訣とは、当たり前のことを当たり前のように積み上げていくこと。私たちにとって既知の仕事の基本であっても、一流人たちの言葉から、それらの基本の大切さを再認識できると思います。

・一流人と私たちとの間の距離感を、具体的にしっかりと掴むこと。

・彼らの言葉から、前向きに取り組むエネルギーを受け入れること。

幅広い業界や職場で役に立ち、日常で実践可能な、私たちビジネスパーソンの心に響く一流人の言葉から、学べることは多いです。

【my pick-up】

◎私がやらなければ、誰がやるのだろうか?

HBS(ハーバードビジネススクール)の教育では、リーダーシップとは「率先してやること」だと教え、その重要さを繰り返し強調します。誰もやっていないことに率先してチャレンジする。自分が信じることを恐れずに口に出す。チームの誰よりも真っ先に一歩を踏み出す・・・。そういった姿勢がリーダーシップの源泉だとHBSでは定義しています。

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2017年62冊目『年収10倍アップの時間術』

2017-02-25 22:30:19 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

年収4000万円級、世界7か国のエグゼクティブを20年間秘書としてサポートした著者・永田美保子さんが、年収の高い人の代表=「エグゼクティブ・役員」と定義づけて、年収が上がることにつながるような行動パターン、すなわちセオリーを「時間の使い方」という視点から分析し、大きく5つの要素を事例を挙げて分かりやすく解説しています。

年収が上がる5つの要素とは、「集中する」「自分を大切にする」「無駄を嫌う」「すぐにやる」「焦らない」です。

エグゼクティブと普通の人との違いは、人生全般における優先順位のつけ方にあります。それは彼らの「時間の使い方」にすべて凝縮されて表れているのです。

また、彼らは自分の価値観で動きます。言い換えれば「マイペース」。そういう方は、仕事を行うスピードが非常に速く、無駄なことに手をつけないので、結果として効率が良いのですね。

【my pick-up】

◎フィットネスは仕事の時間の一部として行く

なぜ、役員はこれほどまでに健康管理を重視するのでしょうか。それにはいくつか理由がありますが、まず、自分の健康管理はそもそも仕事であるという自覚があるということです。役員ともなれば、仮に業務に熱中しすぎた結果として大病を患ってしまったりすれば、会社への影響は甚大です。その役職の責任を果たし、大きな成果を残し続けるためには、仕事の能力だけではなく、仕事をハードにこなせるだけの健康状態を維持するのは必須のことです。そのため、いくら忙しくても、健康管理の予定は優先順位の高いものとして最初からブロックしておくという方法で確保します。

◎エグゼクティブは朝型が多いと言われる本当の理由

外国人エグゼクティブは秘書が出社する2~3時間前から出社して仕事を開始していることもよくありました。逆に、エグゼクティブたちは、夜遅くまでオフィスに残って仕事をするということはほとんどしません。とにかく残業はしませんので、その分朝働くのです。エグゼクティブのメールと電話での活動時間のピークは朝7時から8時の間です。早起きする分、寝るのが早いので、早寝早起きなだけです。夜は8時か9時頃寝ると言っていました。日本のビジネスパーソンは夜中1時過ぎまで起きている人が多いですが、それは彼らにとってはありえないことなのです。

◎オフィスのコーヒーは自分で淹れる

来客時以外に秘書にコーヒーを頼む役員は、今の日本ではかなり希少な存在となっているのではないかと思っています。この15年ほどでずいぶん状況は様変わりしています。自分の気分転換のためにコーヒータイムを利用するということです。初対面の人でも言葉を交わす、あえて仕事以外の話もしてみる、今までとは違う新しい話題を振ってみるなど。

◎オフィスを走るのは禁止

欧米では人前で走るという行動をとるのは本当に命に関わるような緊急なときにのみ、しかも、男性が走るものとされているそうです。誠意を見せたい場面などで、会社の外でもつい小走りで対応するなど、私たちは無意識に走ったりしていないでしょうか?そういった態度は特に外国人のエグゼクティブには逆効果だということを肝に銘じておく必要がありそうです。自分のために時間を使えない人というレッテルを張られているようなもので、弱みを見せるようなものであり、マイナスイメージなのです。上司たちは来客を多少待たせても、ドタバタ走ることは決してしません。

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2017年61冊目『Google流 資料作成術』

2017-02-22 22:23:54 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

ただデータを見せるだけから、データを使ってストーリーを語れるようになる。

これが本書の主題です。

データを使ってストーリーを語るために、次の6つのレッスンが用意されています。

1.コンテキストを理解する

→コミュニケーションの相手、方法、トーンなどを含めた状況のコンテキスト(文脈、背景)の重要性

2.相手に伝わりやすい表現を選ぶ

→グラフや図表の使い方と具体例

3.不必要な要素を取りのぞく

→クラター(ごちゃごちゃ)を排除

4.相手の注意をひきつける

→サイズ、色、配置などの無意識的視覚情報を戦略的に使って、意図通りに読んでもらう方法

5.デザイナーのように考える

→そのデータで相手に何をしてほしいか(機能)を考え、次にそれを実現するための表現(形式)を選ぶ

6.ストーリーを伝える

→データを使ったコミュニケーションに適用できる「ストーリーテリング」のコンセプト

「ひどいグラフやパワーポイントを世界からなくす」「どんなに複雑なデータでもシンプルにわかりやすく」

ただのデータを情報に変え、本質を見抜いてアクションへとつなげる「ビジュアライゼーション」の世界トップクラスの専門家である著者が、資料作成の原理原則を解説します。

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