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(3点/5点満点)
エレベーターピッチとは、アメリカのシリコンバレー発祥といわれる話し方で、15秒から30秒で相手をグッと引き寄せ、千載一遇のチャンスを次につなげます。エレベーターで偶然出合ったキーマンにその場で話ができるのが15秒・30秒だというのが発端です。
この本は、エレベーターピッチの理論と実践について詳しく解説します。
自分の言いたいことを短い時間でいかに伝えるか-ビジネスパーソンであれば必須のスキルではないでしょうか。そのスキルを身につける近道は、このエレベーターピッチに代表されるように、秒単位を意識すること。
エレベータピッチとは何かから始まり、エレベーターピッチが有効な場面、具体的な使い方、実践事例まで、無理のない流れで学べると思います。
【my pick-up】
◎きっかけづくりができればいい
私は、エレベーターピッチは「きっかけづくり」だと考えています。エレベーターピッチですべてを伝えようとする必要はありません。話の中でもっとも重要なエッセンスを抽出して、相手に興味を抱かせるのが、エレベーターピッチの目的です。
エレベーターピッチの後で「詳しい話を聞かせてほしい」となり、通常のプレゼンや商談がスタートするのだとイメージしてください。大事なのは、「15秒あれば、相手の心はつかめる」という事実です。15秒で、相手に好印象を持ってもらうことも、こちらの思いに巻き込むことも、可能です。逆に言うと、15秒使って相手の印象に残らなければ、その後、どんなに懸命に話を伝えようとしても、あまり身を入れて話を聞いてはくれません。
伝えるべきことを伝えたら「この続きは・・・」としたうえで、資料やウェブ誘導のQRコードなどを手渡したり、次回のアポイントを取り付けるなどして、“次”につなげるようにします。
◎時間をかけるほど内容はうすくなる
30秒ぐらいまではうんうんうなずきながら聞いていられましたが、45秒ぐらいになると集中力が落ち始め、1分になると「少しくどいかな」と感じることがわかりました。どんなに関心にある相手であっても、話が長くなると途中でうんざりするのだな、と感じました。時間をかければかけるほど、内容が薄まっていくように感じます。
どんなに素晴らしいことを話しても、時間が長すぎるとその話は相手の記憶から忘却の一途をたどるだけなのです。