厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2012年42冊目『ビジネススクールでは絶対に教えてくれない仕事術』

2012-03-30 20:29:29 | その他私が読んだ本
ビジネススクールでは絶対に教えてくれない仕事術 三十代のビジネスパーソンに伝えたい17の「思い」 ビジネススクールでは絶対に教えてくれない仕事術 三十代のビジネスパーソンに伝えたい17の「思い」
価格:¥ 1,050(税込)
発売日:2012-03-01

評価  (2点/5点満点)

三菱商事ニューヨーク駐在員から外資系企業に転身し、現在はDHLサプライチェーンの北アジア事業戦略担当取締役である藤岡康郎さんが、ビジネススクールでは決して学ぶことのできない、ビジネスパーソンとしての心得や仕事術を紹介しながら、著者の実体験から得た仕事への「思い」と考えをまとめた1冊です。

30代のビジネスパーソンは、これまでを振り返ると同時に、今後20年30年と続いていく自分の将来に対して、目標をどう設定し、何をどう身につけていくかを明確にすることがとても大切です。

30代はビジネスパーソンとして最も成長する時期であり、特にどういう「思い」をもって仕事に取り組んでいくかということは、ビジネス上の知識やスキルを身につけること以上に、ビジネスパーソンとしての人格や品格形成にとても重要だと思います。

ただし、MBAのようなものでは、実際の組織の中で実体験を通して何を学び、どういう心構えや取り組み方が必要かというようなことには、ほとんど触れません。

「決してあせらず、目先の成功におごることなく、謙虚に、ビジネスパーソンとしての向上、成功を目標とし、長いスパンで、高い目標をもって、努力していく」

30代のビジネスパーソンに必要な、最も基本的な取り組み姿勢はこれに尽きるでしょう。

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2012年41冊目『結婚でビジネスの成功は9割決まる』

2012-03-28 21:08:52 | その他私が読んだ本
結婚でビジネスの成功は9割決まる (Nanaブックス) 結婚でビジネスの成功は9割決まる (Nanaブックス)
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2012-03-24

評価  (2点/5点満点)

転職と結婚の両方のコンサルタント経験を有する下元朗さんが、結婚するとビジネスがもっとうまくいくという法則について解説します。

結婚しない人が増えている背景に、結婚すること自体に魅力を感じない人の増加が考えられますが、結婚するとビジネスで最も大切な「他者からの信用」が得られるというのが、本書の法則の軸です。

結婚して、さらに仕事もできるようになりたいと思っていたら、「ビジネス」か「恋愛・結婚」かの本を探し、別々に学ぶことが今までの方法でしたが、この本では、「結婚」と「ビジネスの成功」をつなげて両者を同時かつ効率的に学ぶことができる、今までにないアプローチと言えます。

【my pick-up】

◎子育てと介護のダブルブッキング

晩婚で子どもをもつビジネスパーソンは、常に「仕事」「育児」「介護」の3足のわらじを履きながら、一気には解決できない悩みを抱えて生きていくことになるのです。私の周囲でも、独身生活を長く過ごし、結婚を遅らせた結果、子育てと介護の時期とが重なり、パンク寸前になっている夫婦が何組かいます。

経営者たちは、仕事熱心で期待のできる部下の結婚が遅ければ遅いほど、子育てと介護の時期が重なり、オーバーワークでパンクしてしまうことを危惧しているのです。

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2012年40冊目『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』

2012-03-25 19:20:11 | おすすめビジネス書
99%の人がしていない たった1%の仕事のコツ 99%の人がしていない たった1%の仕事のコツ
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2012-03-12

評価  (3点/5点満点)

電通・アクセンチュアを経て、現在は日本IBMに勤務する河野英太郎さんが、仕事を効率的に進め、着実に目標を達成するために、特別な能力や長く苦しい訓練がなくても、ちょっとした工夫さえすれば、誰でも今すぐ成果につながる仕事のヒントを紹介します。

日本の伝統的美徳である、礼儀や丁寧さ、感情面への厚い配慮、言い換えれば悪い意味での過剰な「まじめさ」が、仕事の成果を阻害している場合がある。今まで私たちが重視してきた「まじめさ」に対する考え方を、少しだけ変える必要がある、という点が本書のポイントです。

書いてあることは当たり前のことや、本当に些細と感じるようなことかもしれませんが、上記の理由で意外に実行している人は少ないと思います。逆に言えば、特別なことを派手にやろうとしなくても、本書のような基本的なことを愚直に積み重ねていけば、周囲を上回るデキる人になれます。

20代~30代の幅広いビジネスマンにオススメしたい1冊です。20代は1つでも多く実行し、30代は自分に足りないものを補いましょう。

【my pick-up】

◎ホワイトボードを使う

以前、「優秀な人の特徴」を複数のベテラン社員にヒアリングしたことがあるのですが、いろいろ意見が出てくる中で、不思議と一致したのが、「優秀なヤツは、若手中堅ベテランに限らず、議論の最中に立ち上がってホワイトボードに書きはじめる」というものでした。なるほど!と思ったので、それ以降、常にその視点で人を観察しているのですが、この法則は、ほぼ100%あてはまります。

この「優秀な人たち」がホワイトボードを使ってやろうとしているのは、言葉だけが行き来して、なかなか議論が前に進まない「空中戦」を避けることです。つまりホワイトボードで論点を整理し「つまり、こういうことですか?」と、会議参加者の認識を揃えるということです。

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2012年39冊目『雇用創造革命』

2012-03-24 22:51:06 | おすすめビジネス書
雇用創造革命 雇用創造革命
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2012-03-09

評価  (3点/5点満点)

障がい者をはじめ、メンタル不全者やひきこもり等の就労困難者への雇用の創造に注力しているアイエスエフネットグループの代表・渡邉幸義さんによる、「雇用のために仕事を創る」という大家族主義経営のススメです。

働く意思があるのに、一般社会の不理解で働く場がない人たちに雇用の場を創出することが、これからの企業が果たすべき社会的責任である。また、既存の仕事をしてもらうために、その仕事に適した人を雇用するという時代から、雇用する人に合わせた仕事を創出する時代がやってきていると、渡邉さんは主張しています。

少子高齢化による就労人口の減少、構造的に税収の減少が進んでいく日本において、障がい者だけでなく、ニート、引きこもり、メンタル不全、シニアなどの不就労者を就労者に変えていく取り組み、納税者に変えていく仕組みづくりは、官民が総力を挙げて取り組むべき社会課題でしょう。

過度の「集中と選択」の戦略にも警鐘を鳴らし、「多様性と共存への対応」にも目を向ける必要性も、近時の日本の社会情勢を鑑みれば納得できます。

【my pick-up】

◎初志貫徹

「組織はトップ次第、組織の長を超えたリーダーは育たない」と言われるように、社員の仕事への意欲はトップの背中と心で決まる。私自身が常に社員の目標であり続けることでしか、社員の成長も会社の成長もありえない。

初志貫徹。だから私は誰よりも働き、自己啓発に努め、誰よりも強い気持ちで社員のことを考えている。

◎雇用市場の「ブルー・オーシャン」

企業は優秀な人財を集めたからといって、必ず成功するとは限らない。優秀な人財があふれているのに、その個人が持っている能力に相当する成果を上げていない企業も多い。そもそも、共有できる価値観や組織文化、制度が整備されていなければ、能力のある人からその能力を引き出すことはできない。

ひと握りの逸材を求めて激しい人材獲得競争を繰り広げ、優秀な人財を集めても、そうした精鋭たちの持つ能力や意欲を引き出すことができず、彼らから精彩を奪ってしまっている企業もあるだろう。

そのような企業から彼らの精彩を奪うものが取り除かれれば、彼らはどんなにすばらしい成果を上げることができるのだろう。彼らのやる気を奪うものは、経営者の言行不一致によって生じる不満であったりするのかもしれない。

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2012年38冊目『報われない人の9つの習慣』

2012-03-22 23:14:40 | おすすめビジネス書
報われない人の 9つの習慣 (青春新書プレイブックス) 報われない人の 9つの習慣 (青春新書プレイブックス)
価格:¥ 1,000(税込)
発売日:2011-12-01

評価  (3点/5点満点)

本書では、まず、成功するための正しい考え方と、正しい行動を実践する大切さを学びます。つまり正しい努力とは何かということ。

多くの人が、すごく努力をしているのに、それが自己流になっていて、本当は得られる成功を得ていないという事実があるので、本書から学ぶ意義があるのです。

「性格」「時間」「原理・原則」「収入・お金」「勉強」「目標」「リスク」「働き方」「リーダーシップ・人脈」それぞれについての報われない習慣と、それを改める考え方・行動が解説されています。

経営コンサルタントとして、数多くの企業の経営者等を見てきた小宮さんによる、実践的かつ有用性の高い内容です。

【my pick-up】

◎できる人は朝が早い

朝早く出社する最大のメリットは、できる上司とゆっくり会話ができる点にあります。というのも、できる上司というのは、たいてい朝が早いからです。そうした上司にとって、朝早く出社する部下は、「自分と同じ意識を持っている」と感じられるから、間違いなく可愛がってくれます。分からないことをアドバイスしてくれたり、ときには人生のコツの一つでも教えてくれるかもしれません。始業時間ぎりぎりに眠そうな顔をして来て、パフォーマンスも上がらない部下とは、評価が百倍違うと言っても過言ではありません。

そして、ここが重要なのですが、遅く出社する人には、早く来ている人が何をやっているのかが分かりません。当たり前のことだと言われそうですが、ポイントです。逆に、早く来ている人は、遅く来ている人が何をやっているか、すべて分かっています。言い換えると、負け組には、勝ち組のやっていることが見えていない。でも、勝ち組の人には、負け組の人がどういう習慣なのかよく分かっている-勝ち組にとって、負け組手の内は100%見えているのです。これでは、最初から勝負が決まっているようなものではありませんか。

◎腕を上げて、定時退社をめざす

私も残業は大嫌いですが、大前提は、勤務時間中は精一杯働くということです。ワークライフバランスが「仕事が終わっていないのに帰るための大義名分」になっていたら、注意が必要です。「二流になる人たちの言い訳」になってしまいます。所定時間で人並み以上の仕事をできる実力をつけることが先決です。

◎ナンバーワンになる

「ナンバーワンより、オンリーワンでいたい」と言う人がいます。もしそれが、ナンバーワンになれない人の負け惜しみなら、問題があります。努力をしたくない言い訳として、「オンリーワンになりたい」というセリフが使われるのなら問題があります。自称はダメで、他人が認めるオンリーワンでなくては価値がないということです。

◎一流企業が一流なのは「誰でもやれるしくみ」があるから

一流企業-特に大企業だからこそ、二流社員が多くいると言ってもいいかもしれません。なぜなら、大企業は、誰でもやれるしくみができているからです。いいかえれば、誰が仕事をしてもうまくいくようなしくみをつくったから大企業になったのです。特定のスーパーマンにしかできない仕事ばかりでは、大企業にはなれません。

誰でもできるしくみができている上に、待遇がいいものだから満足してしまい、努力を続けない人が多いのです。結局、一人前、つまり二流になったところでストップ、結果的に四十代、五十代になっても二流のままなのです。

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