評価 (3点/5点満点)
この本では、「ご機嫌力」を個人とチームの2つの面から取り上げます。
それは、どんなことでも夢中になって取り組み、チームとして最高の成果を生み出すということです。
・「ご機嫌」でいることは、真剣さとか本気とか夢中とか、どっちかと言うと、そういう意味に近いんです。向かっていくべき目標があって、そこに一生懸命向かっているからご機嫌になれる、そういうものです。どんな仕事も楽しいと思えること、それが僕が言う本当のご機嫌力なのです。テーマとか内容が大事なんではなくて、夢中でやているかどうか。まずここがスタートです。一番ご機嫌なのは仕事をしているときかもしれないと思っています。(P.18~19)
・これはとても大事なことだと思うのですが、僕が言っているご機嫌力は、ご機嫌な意識から入りなさいと言っているのではなく、「ご機嫌な行動パターンを続けているとだんだんご機嫌になっていく」というものです。例えば、朝30分早く起きてみましょう。30分早く起きたことは行動が変わることなんですが、たった30分早く起きただけなのに意識が変わるのです。(P.98~99)
・ご機嫌で成し遂げたことへの最高のごほうび、それは自信というものを手に入れることができるということです。この自信というのはうれしいもので、一度身につくと意外と失うことが少ないのです。世の中の森羅万象の中で、自分が生きていくのに強力なツールがあるとすれば、それは自信だと思うのです。時間が経ってもなくならないし、使っても減らない。これから明るく社会を生きていく最強のツールが手に入るというのが、このご機嫌力の本質なんです。(P.211~212)
また、本書の最後には、ご機嫌な人の10ヶ条で締めくくっています。
ご機嫌になれないことを、他人や世の中のせいにするのではなくて、必ず乗り越えられる試練と捉えましょう。また、個々人がが本気になるために、チームというのが存在するのだと思います。
【my pick-up】
◎コンサバティブチームをご機嫌にする秘訣-みんなが意見を言うような会議をする
必ず1つのテーマに対して、1人1つの発言を求めるようにしていく。しかも、必ず理由を言わせるのです。否定するときには、代替案を必ずつける。そうすると、いきいきとした会議になっていきます。