厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

今年193冊目『「昨日の疲れ」が抜けなくなったら読む本』

2011-10-31 14:42:36 | おすすめビジネス書
「昨日の疲れ」が抜けなくなったら読む本 「昨日の疲れ」が抜けなくなったら読む本
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2011-05-16

評価  (3点/5点満点)

東京医科歯科大学大学院講師の西多昌規さんが、疲れをやわらげる方法を、生活習慣から心理的アドバイスまで含めて、41項目にわたって説明しています。日常生活で具体的に実践できるよう、アクション・プログラムを数多く提案しています。

著者は、うつ病や睡眠を専門としている精神科医ですが、実践的に使える疲労克服術として、日常生活の現場で工夫できる方法を、わかりやすく示すことを本書では優先しています。

健康の3大要素である睡眠・食事・運動のうち、特に睡眠に焦点が当てられていますが、たしかに休日の睡眠時間は疲労度を測るうえでわかりやすいバロメーターだと思います。休日を楽しく過ごし翌週を活動的に過ごすためにも、平日の十分な睡眠を心がけましょう。

【my pick-up】

◎「お疲れ」レベルは休日にわかる

自分の疲労度を、きちんとキャッチしましょう。いちばん簡単な疲労のバロメーターは、休日の活動度です。休みの日に2時間以上寝過ごしているひとは、平日の睡眠が少ない可能性があります。天気がいいのに一日中家にこもってテレビやパソコンにかじりついているケース。この場合も単なるインドア好きではなく、疲労が背後に隠れているのかもしれません。

◎こころのメモリを大きくする方法

思い切って近視眼的になってみるのも、ひとつの方法です。わざと視野を狭くして、「今日できることだけを、とにかくしっかりとやる」と考えるのです。それも書類作成など、必ず達成感の得られる、かたちに残るものを選びます。大胆に目先のことにこだわってみるのです。

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今年192冊目『「数字」で考えるコツをつかめば、仕事の9割はうまくいく』

2011-10-29 23:42:14 | その他私が読んだ本
「数字」で考えるコツをつかめば、仕事の9割はうまくいく 「数字」で考えるコツをつかめば、仕事の9割はうまくいく
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2011-09-17

評価  (2点/5点満点)

〝数字に強いコンサルタント〟久保憂希也さんが、仕事の中で本当に数字を使えるようになる方法を教えます。

数字で考えることのメリットには、以下のようなものがあります。

・数字を共通言語とすることで、組織内・対外的に共通認識を持てる

・計画や目標に数字を組み込むことで、現実とのギャップを認識できる

・数字を使うことで説得力が増す

数字で情報収集し、数字で分析し、数字で問題解決方法を考え、数字で伝える。このコツさえ掴めば、大きな説得力で周りを巻き込み、効率的に仕事ができるようになります。

定量的情報の分析も全てのビジネスパーソンに必須のスキルです。数字に強くない人も、本書で視点とコツを身につければ、立派な武器になりますよ。

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今年191冊目『武器としての決断思考』

2011-10-27 16:39:39 | おすすめビジネス書
武器としての決断思考 (星海社新書) 武器としての決断思考 (星海社新書)
価格:¥ 861(税込)
発売日:2011-09-22

評価  (3点/5点満点)

この本は、著者の瀧本哲史さんが、京都大学で学生に教えている「意思決定の授業」を1冊にまとめたものです。

内容は、ディベートの考え方をもとにした決断するための思考法です。授業形式をそのまま用いて、若い世代が武器としての教養として身につけられるよう、わかりやすく書いています。

人生において、個人として大きな決断を迫られる場面に遭遇する機会が、昔に比べて明らかに増えている現状のなか、主観的な意見・主張はとりあえず横において、まずは1回、問題を賛否両方の視点から客観的に考えてみる。そうして問題の全体像を把握したうえで、最終的な判断を下すための根拠を得る必要があります。

本書にもあるとおり、議論にルールを加えたものがディベートであり、単なる議論は自己満足にすぎない場合が多くあります。ディベートの正しい方法を学んで、問題の確実な解決に繋げていきましょう。

【my pick-up】

◎「ブレないこと」に価値はない

世間では、ブレない生き方がやたら賞賛されていますが、「ブレないこと」自体に価値はありません。

イチローがブレていなくて素晴らしいのは、スポーツの話だからです。ルールが変わらない世界では、ブレないことに価値もあるでしょう。でも、私たちが生きている社会では、すぐにルールが変わるし、状況も刻一刻と変わっていきます。

ブレない生き方は、ヘタをすれば思考停止の生き方になります。一度決めたことをやり続けるのは、考えなくてもできる楽なことですが、状況に応じて行動を変えていくのは、けっこう大変なことです。

◎まずはツッコミを入れよう

相手が挙げるメリットの3条件(問題があって、それは深刻で、その行動を取れば問題が解決する)に対して、それぞれ「そんな問題はそもそもないのでは?」「問題だとしても、たいした問題ではないのでは?」「重要な問題だとしても、その方法では解決しないのでは?」などとツッコミを入れることができれば、反論になります。

同様に、相手が挙げるデメリットの3条件(論題の行動を取ったときに、新たな問題が発生する。その問題は深刻であるが、現状ではそのような問題は生じていない)に対して、それぞれ「新たな問題は生じないのでは?」「問題が生じたとしても、たいした問題ではないのでは?」「重要な問題だとしても、すでにその問題は生じているのでは?」などとツッコミを入れることができれば、反論が成り立ちます。

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今年190冊目『会社の業績の9割は課長で決まる』

2011-10-26 13:35:06 | その他私が読んだ本
会社の業績の9割は課長で決まる 会社の業績の9割は課長で決まる
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2011-10-15

評価  (2点/5点満点)

船井総合研究所シニアコンサルタントの杉原忠さんが、NLP(神経言語プログラミング)と、メンターの5つの手法(①ティーチング、②カウンセリング、③コーチング、④コンサルティング、⑤メンタリング)を使って、現在のマネジメントに必要な処方箋を示します。

プレーヤーとしての実績やのみ込みの早さ、やる気を評価されてマネジャーになっただけに、部下が「なぜできないのか」がわからない、「なぜモチベーションが上がらないのか」「なぜ自信がもてないのか」がわからない・・・。いま、多くのマネジャーが苦しんでいるのは、〝相手のことを考える視点〟が欠けてしまっているからだと著者は指摘します。

よって本書では特に、チームマネジメントや部下育成に悩む課長(プレイングマネジャー)向けに、〝相手のことを考える能力〟を磨くことをベースにしたマネジメントの方法を、具体的な事例を挙げながら解説している点が特徴です。

部下一人ひとりときちんと対峙し磨くことで、チームを成長させ戦力化しましょう。

【my pick-up】

◎普段から「励ます」ことも大切

何もしないということは、何もかかわらないということ。つまり、相手から見れば「無視された」に等しいのです。人間は、無視されるとひどく落ち込みます。モチベーションも著しく低下してしまいます。

部下に対して、とくに叱る部分も、褒める部分もない場合は、「励ます」ことが大切です。励ましの言葉には、「私はあなたをちゃんと見ていますよ」という温かいメッセージが隠されているのです。

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今年189冊目『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』

2011-10-24 20:13:30 | おすすめビジネス書
なぜ、「これ」は健康にいいのか? なぜ、「これ」は健康にいいのか?
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2011-04-21

評価  (3点/5点満点)

順天堂大学医学部教授の小林弘幸さんが、「自律神経のコントロール法」を一般向けに易しく書いたものです。2011年4月の刊行から9刷(約10万部)を数えます。

自律神経とは、私たちの生命活動を24時間365日休むことなく、縁の下で支えてくれている大切なシステムです。この自律神経の働きが、私たちの健康に大きな影響を及ぼしていることが、近年、明らかになってきました。

自律神経には交感神経と副交感神経の2つがありますが、交感神経活動レベルが異常に高く、副交感神経活動レベルがきわめて低いときに、病気になりやすいのです。交感神経と副交感神経がともに高いレベルでバランスしているのが、心身のパワーを最大限に発揮できる状態ですが、本書では現代人に特に多い副交感神経の低さに着目し、それを高めることに重点を置いています。

「ゆっくり」を意識し、ゆっくり呼吸し、ゆっくり動き、ゆっくり生きる。そうすると、下がり気味の副交感神経の活動レベルが上がり、自律神経のバランスが整いはじめます。

健康の3大王道である、十分な睡眠、控え目な食事、運動の習慣の大切さがこの本からも確認できます。

【my pick-up】

◎睡眠不足は自律神経の大敵である

自律神経の研究をしていると、睡眠の大切さを痛感させられます。睡眠不足は副交感神経のレベルを低下させ、自律神経のバランスを悪くさせます。自律神経のバランスが崩れると、血流が悪くなるので身体機能が低下します。ですから鍼治療に限らず、どんな医学的治療を受けるときでも、睡眠不足だとその効果は半減してしまう、ということです。

健康な人でも、睡眠不足は持てる能力を発揮する際に、大きな足かせとなります。長時間寝ないで勉強や仕事をしていると能率が悪くなるのは、みなさんも経験上、ご存じだと思いますが、あれはたんに疲労するからではなく、血流の低下によって脳の機能が低下するからなのです。

運動能力も、頭脳も、体の治癒能力も、私たちの心身に関わる能力すべてにおいて本来の実力を出しきるためには、まず最低限の条件として充分な睡眠をとっておくことが必要だということです。

◎食事を抜いてもダイエットに成功しない理由

自律神経の活性を落とさずに、でも、できるだけ早く結果を出したいという人に私が勧めているのが、昼の食事を中心にし、朝と夜の摂取カロリーを大幅にカットするダイエット法です。

これは、極端な言い方をすれば、朝と夜は水分やヨーグルトだけで、昼食をしっかり食べるという方法です。朝と夜は摂取カロリーを控えるために食事はとらない。でも、腸を刺激して副交感神経は高めておくことが必要なので、胃結腸反射を誘発させるために充分な水分をとり、また、ヨーグルトで腸内環境を整えるということです。この方法であれば、昼食は満足するまで食べても太る心配はありません。

実際にやってみるとわかりますが、このダイエット法を実践すると驚くほどスピーディーに痩せることができます。しかも自律神経のバランスを崩すことがないので、ダイエットにありがちなイライラや疲労感も少なくてすむ、理想的なダイエット法なのです。

◎夕食後の「最低30分の散歩」が理想的な運動

デスクワークの人が退社時に感じている肉体疲労はうっ血によるものなので、夜にウォーキング程度の軽い運動をすると、血流がよくなるのでかえって疲れがとれるのです。

夜運動したのとしないのでは、したほうが眠りの質がよくなるという結果が出ています。さらに夜運動すると、首の痛みや肩凝り、腰痛なども大きく軽減されることもわかりました。これらは、全身の末梢血管の血流がよくなることによる副産物でした。とくに肩凝りには劇的といってもいいほどの効果があります。

このように夜の運動にはいろいろなメリットがありますが、なかでも夜運動する最大のメリットは、習慣化しやすいということです。

◎怒りの80%はただの自己満足にすぎない

「おまえのためを思って怒っているんだ」という人がいますが、本当に心から相手のためを思って怒ることができているのは親が子どもを叱るときぐらいです。そうしたときの怒り方は、決して人を傷つけることはありません。実際、優れた教育者は人を導くときに決して怒鳴りつけるようなことはしません。厳しい言葉を使っていても、それは叱責というより優しく諭すような口調で語られます。相手に、自分の何が悪かったのかを理解させることが目的だからです。

特別な場合の怒りは別ですが、私たちが日常生活のなかで感じる「怒り」に関していえば、人前で怒鳴りつけるような怒り方をするのは、怒るほうの「自己満足」にすぎないのです。

人前で怒らなければならない理由などどこにもありません。もし本当に相手のためを思うなら、ほかの人のいない別室に呼んで怒ればいいのです。人前で怒るというのは、怒っている自分を、あるいは怒られている相手を周囲の人たちに見せつけているだけです。そんなことをしてもいいことは何もありません。

相手が素直に反省できないのはもちろんですが、怒った自分自身もスッキリするどころか、不快な気分になるだけです。

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