厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

今年130冊目『なまけもののあなたがうまくいく57の法則』

2009-07-31 08:48:45 | おすすめビジネス書
なまけもののあなたがうまくいく57の法則 なまけもののあなたがうまくいく57の法則
価格:¥ 1,050(税込)
発売日:2009-07-16

評価  (3点/5点満点)

レバレッジシリーズでお馴染み、本田直之さんの最新刊は、なまけものでありながら前に進むための57のノウハウを公開しています。

面倒くさがりやのツケが短期間で雪だるま式に膨らんでいくのに対して、なまけもののツケは長期的に少しずつ膨らむため、自覚しづらいのです。

このため、始めるための「動機付け」を自分の内部から、続けるための「強制力」を外部から持ってきて、両者を組み合わせることが必要です。

また、なまけものは「考える人」で、どうすれば怠けられるかを考え、工夫していくという面もあります。

今年1月に刊行された『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』の姉妹編として、なまけものを前向きに捉え、効率的に成果を出していくポイントが非常に分かりやすく書かれてあります。

【my pick-up】

◎あえて他人に流される

流されたことによって前向きな方向に進んでいることもあります。他人の意見に流されないことを意識しすぎると、「なんでも断る人」になりがちです。

◎努力と工夫を間違えない

努力のできないわたしが唯一やっていることが、工夫です。努力を向ける方向を間違えないよう、力を注ぐ先を考えることが工夫なのです。

工夫と努力のいちばん大きな違いは、気合いの有無でしょう。工夫は、やっている本人はほとんど苦痛を感じません。

◎優先順位でなく思いついた順にやる

中途半端に優先順位をつけてしまうと、それがノルマのように感じられ、ストレスになることがあります。

◎「最初の10日」に力を入れる

最初の10日だけは、絶対に休まず毎日続ける。たった10日なのですから、どんなに仕事が忙しくても、筋肉痛がひどくても、とにかくやってみる。

効果を「体感」できるようになれば、その後は週に数回のペースに落としてもかまいません。勉強も運動も、10日間続けてやってみれば、なんらかの効果を体感できます。

◎ラクなパターンに刺激を与える

あまりに行動パターンが決まりすぎると、今度は別の新しいことを始める意欲や好奇心がなくなってしまいます。習慣化というよりもちょっとした依存関係のようになって、工夫する力が弱くなっていくのです。

そこで3年や5年、あるいは10年というスパンでかまわないので、定期的に自分の行動パターンを見直すようにしましょう。

◎会社の外で仲間を見つける

なにより問題なのが、会社の愚痴仲間の中にいる限り、自分も感化されていくことなのです。

そのためわたしは、あまり社内の仲間と飲みに行かず、できるだけ会社の外で仲間を探すようにしていました。

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今年129冊目『「人を動かす人」になれ!』

2009-07-30 09:09:42 | おすすめビジネス書
「人を動かす人」になれ!―すぐやる、必ずやる、出来るまでやる 「人を動かす人」になれ!―すぐやる、必ずやる、出来るまでやる
価格:¥ 1,400(税込)
発売日:1998-11

評価  (3点/5点満点)

日本電産社長・永守重信さんの人生・経営哲学が凝縮された1冊。刊行は10年前ですが、今も売れ続けています。

昨年の「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)など、TV番組等でも度々登場され、M&Aによる傘下企業の再建に手腕を発揮されたことは有名ですが、その土台となる考え方・行動指針がこの本で熱く語られています。

【my pick-up】

◎わたしの健康法

週に4万5000歩歩くこと、食事の好き嫌いは一切しないこと、大きな声で話すこと、そして、仕事で徹夜をすることはあっても、夜遊びはせずに規則正しい生活を送ることである。

◎自分のポストを脅かす部下を育てろ!

現在のポストが係長なら、自分の部下を係長に育てる。課長であれば、係長を課長にする。係長を育てられる人は課長になる資格があるし、部下を課長にできる人は次長や部長になる力があるという証明なのである。

逆に言えば、部下を係長に育てることができなければ、自分がいつまでも係長をやらないといけない。また、係長を課長にできないような人間に、次長や部長の席を任せることなどできるはずがないのである。

◎「二番というのは一番の次ではない」-淘汰の時代の、この考え方

勝負を決するのは、スピードが50%、ハードワークが30%、トータル的能力が15%、学歴や経験が3%、社歴や知名度が2%だというのが、わたしの分析である。

◎相手のキャリアによって話の内容をアレンジする

相手に合わせて話の内容、表現方法、話すときの態度も変えていく必要がある。内容については、相手のキャリアに応じて次のようにアレンジする。

・一般社員には危機意識30%、夢やロマン70%

・主任クラスのリーダーには危機意識50%、夢やロマン50%

・部課長クラスの管理者には危機意識70%、夢やロマン30%

・役員クラスには危機意識90%、夢やロマン10%

◎夜遅くまで残業をする人よりも、朝30分早く出社する人を重視する

これは小さな心がけが思わぬ成果に結びついたり、逆に致命傷にもなりかねないことを身をもって体験してきたからだ。心がけという表現をしたが、正しくは「心の余裕、ゆとり」といった方がいいのかも知れない。

◎人に動かされるのがうまい人は、人を動かすのもうまい

人のために動くといってはいるが、実際は自分の考え方を通したいと思っている上昇志向の強い人物のことである。すなわち、上司から指示を受ければ、全面的にその指示に従わねばならない。だが、いわれる前にやれば、かなりの部分で自分の裁量が発揮できる。この自分の考えを通したいという気持ちが、上司、部下を問わず相手に対する説得力につながり、結果的に人が動くのである。

◎自分と部下の間に隠し事をしないというルールをつくれ

これができない、つまりプライベートな話になると口を閉ざしてしまうような社員を叱ると、次の日から会社に出てこなくなったり、かえって反抗的な態度をとるなど、結局は徒労に終わることが多い。

◎手塩にかけなければ人は育たない

一般論として多くの管理者に見受けられるのが、支える手を離すのが早すぎる。後押しの部分が少ない、努力の成果をきちんと評価していないという点だ。これらが不充分なことを棚にあげて、「部下の能力や努力が足りない」とか「部下が育ってこない」とグチをこぼすのは筋違いだし、部下を思うがままに動かせるはずもない。

◎全体の2割を味方につけろ!

もちろん、全員が反対するような改革では成功はおぼつかないが、リーダーに先見の明と強い意志があり、2割の社員の支持があれば改革は成功すると思う。

なぜ2割かというと、人間の視界は360度の8割、すなわち300度近い広がりがある。しかし、真後ろの60度ぐらいはどうしても目の届かない盲点ができる。2割の支持者にはこの盲点を補う目になってもらうのである。そうすれば、少なくとも真後ろからの闇討ちだけは受けることがない。

◎煙たがれるのを承知で下積みの苦労をさせろ!

よく、「彼はオレが育てた」と自慢げに話す管理者がいるが、こういっているうちは本物ではない。部下に心底「オレは○○部長に育ててもらった」といわしめて本物なのである。そのためには、自らのエネルギーのすべてを相手に注ぎ込むというぐらいの気持ちが必要となる。

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今年128冊目『「仕組み」思考術』

2009-07-29 18:30:10 | おすすめビジネス書
「仕組み」思考術 「仕組み」思考術
価格:¥ 1,300(税込)
発売日:2009-07-01

評価  (3点/5点満点)

日本ファイナンシャルアカデミー㈱社長・泉正人さんによる仕組みシリーズ第3弾(仕事術・整理術・思考術)です。

確固たる考え方や行動の指針を持つため、タフでポジティブな思考回路を築くために必要な「仕組み」として、本書では3つのキーワード(自己意識・学習主義・継続性)と5つのテクニック(スピード・エンパワーメント・モデリング・パターン化・トレンドに乗る)で解説します。

「仕組み」とは、誰が、いつ、何度やっても同じように成果を出せるシステムのことです。仕組みをうまく利用して、物事をシンプルに捉え、最小の労力で最大の効果があがれば、仕事も人生も楽しくなりますよ。

【my pick-up】

◎お金を増やすのに有効な考え方の仕組みとは

買ったものが、払った額以上の価値があるなら=「投資」

買ったものが、払った額と同じ価値なら=「消費」

買ったものが、払った額以下の価値なら=「浪費」

◎教育が高くつくというなら、無知はもっと高くつく

本を読んだりセミナーを受講したりすることは、面倒で遠回りなことのように思えますが、実は成長のスピードをより早くする「仕組み」テクニックの一つなのです。

◎「時間がないから勉強できない」人は発想を転換しよう

仕事の仕方を学ぶことで、次第に「パターン化」や「モデリング」ができるようになり、それによって仕事を効率的に処理できるようになります。

この意味で、「勉強しないから時間がない」ということが言えるのです。

◎人を見る目は、耳からも養える

私は何かの情報を得たときは、そのたびに、客観的な「事実」なのか、それが主観的な「意見」なのかを見極めるようにしています。

そして、「事実」ではない「意見」を聞いたときには、質問をしながら事実を導き出すようにしています。

◎どんな人の意見なら受け入れるべきか

・自分に対して正しいことを言ってくれる人かどうか

・その人の言動と行動が一致しているかどうか

・その人はその分野で成果を出しているかどうか

私は、この3つに当てはまる人の話であれば、たとえ自分の意見と違っていたとしても、まずはその人の話を聞いて、思考信託し、実行してみることにしています。

◎さらに良い助言をもらえる「仕組み」とは

「私の考えがあるから」と自分の主張ばかりする人に対しては、人は教えてあげたくなくなってしまうのです。

自分の考えに執着して前面に出し、人からのアドバイスを受け入れない人になってしまうと、どんなに歳を重ねていっても自分の経験の器でしか物事を考えられなくなってしまいます。

◎できるビジネスマンをつくる「仕組み」の築き方

器の大きさとはリスクの許容範囲であり、器を大きくすることは、自分がリスクマネジメントできる範囲が広がり、視野を広げることになるのです。

◎仕事は選り好みせず、何でも引き受けたらいい

もちろん、一人でやる仕事のスピードには限界があります。限界がきたなと思ったら、次は「エンパワーメント(人に任せる)する」方法を考える段階です。

◎「2:6:2の法則」で、お金の習慣を身につける

収入を「2:6:2」に分け、2割を貯蓄、6割を生活費、2割を自己投資に充てます。

この仕組みに従えば、5年後には年収分の貯蓄ができることになります。また、月収20万円の人なら、4万円を自己投資に回します。月額4万円あれば毎月数十冊の本が買えます。

◎「仕組み」ならダイエットにも効果あり

私も一時期太り過ぎてしまったことがありましたが、1年間で26キロの体重減に成功しました。私が行ったダイエットの主な方法は食事制限ですが、①最初に炭酸水を飲む、②次に野菜を食べる、③好きな物を食べる、と食べる順番を変えました。

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今年127冊目『仕事ができる人のひとつ上の働き方』

2009-07-22 18:55:40 | おすすめビジネス書
プロ・ヘッドハンターが教える仕事ができる人のひとつ上の働き方 これが出世、年収、キャリアを左右する! プロ・ヘッドハンターが教える仕事ができる人のひとつ上の働き方 これが出世、年収、キャリアを左右する!
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2009-06-27

評価  (3点/5点満点)

ヘッドハンターの兼本尚昌さんが、仕事ができるビジネスパーソンが実践するマインドセット、働き方、パフォーマンスの上げ方、キャリア構築手法、キャリアサバイバル術などを紹介します。

仕事ができる人と評されている方の多くは、本来は普通の人でありながら、ちょっとした努力、つまりこの本で述べられている「ひとつ上の働き方」を実践していることから、その評価を獲得しているケースが圧倒的に多いとのことです。

ワークライフバランスに代表される仕事の効率化・残業ゼロが注目されるなか、「定時に帰って出世できると思うな!」「仕事の量は重要です。甘えてはいけません」など、地道な努力の重要性に改めて気づかされる著書です。

【my pick-up】

◎定時に帰って出世できると思うな!

続ければあなたの評価は確実にアップしますし、仕事の成果も確実に上がること請け合いなのが、「誰よりも遅くオフィスを出る」ことです。

私が知る「ひとつ上の働き方ができる人」のほとんどは、朝早くから会社に行き、平日の深夜だろうが土日だろうが猛烈に働いています。

◎真剣さが伝わる仕事のやり方をせよ

スマートにすごい結果を残すだけでなく、人間らしく熱く燃え、ひたむきに取り組む姿は、人間のエモーションに直接訴えかけ、心を熱くさせるのです。

私は、がんばっている姿は大いに見せるべきだと思います。

◎環境の変化に即応しながらのステップアップ-ポイントは感じること

変化は、もはや手遅れという時期にならないと定量的な形では入手できない、だから知覚する必要がある。

◎勝ち残りたければ、「日経新聞」を読むべし

日経新聞がビジネスパーソンの必須のアイテムであることは言うまでもありません。それすらろくに読まなかったり、読んでいたとしても問題意識を持たない流し読みだったりすると、ビジネスに必要な情報に目がいかず、だんだん問題意識が鈍化していきます。

◎私が「プレジデント」を勧める理由

「若いビジネスパーソンは、雑誌『プレジデント』を読むといいですよ」と私はよく言います。購読を勧めるのは、読者層が上司やお客さまと重なるからです。そうした人の考え方や行動の仕方を知ることができるからです。

◎できるビジネスパーソンは心身を鍛える

一人でもできる走ること、そしてスポーツをすることで体力をつけ、気力を充実させるというのがとても大切なことなのです。

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今年126冊目『人生を変える時間戦略』

2009-07-21 17:37:04 | おすすめビジネス書
人生を変える時間戦略 人生を変える時間戦略
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2009-07-10

評価  (3点/5点満点)

著者は、人材教育コンサルティング会社アチーブメント㈱代表の青木仁志さん。自ら開発し講師を務める「戦略的目標達成プログラム『頂点への道』講座」の受講生は2万人を超えています。

本書を読めば、成功者の時間に対する捉え方、考え方がどういったものなのかを知り、「自分は人生で何を求めているのか」といった視点から、「どのように時間を使っていくべきなのか」を考え、さらに行動を習慣化するための技術が身に付きます。

最近の時間管理術に関する本の傾向として、単なる隙間時間の有効活用等といったものから、自らの本当の目標を設定し達成するために必要なタイムマネジメントという観点で多く書かれています。この本も、その点を強く意識した内容になっています。

【my pick-up】

◎自己投資が1時間の仕事を5分で終わらせる自分をつくり出す

読書やセミナーを受講し、未知の知識を仕入れることで、今まで1時間かけて考え、結論を出していた仕事が、5分で結論を導き出せるようになることを経験から知っているのです。

しかし、最近では、「ビジネス関連の本は年に1冊程度しか読まない」といった人も増えてきていると聞きます。読書をしない理由は私には分かりませんが、それでは自分の付加価値を高めることはできません。

◎上司を活用する

「自分の上司である」のは、自分にはないモノをもっているからです。その部分だけでも、謙虚にレクチャーを受ける姿勢が大切です。

◎コントロールできる目標を立てる

非現実的な目標には、その達成までの途中に「人の感情」のような不確定な要素が多く含まれています。

◎他者の協力を得る

自分にとって「困難だ」と思うような頼みでも、相手にとっては「大したことない」場合も多々あります。

◎「先延ばし癖」は目標達成の最大の「敵」

この癖の強弱は個人差があります。先延ばし癖が強い人に共通しているのは、自宅やデスクの整理整頓ができていない、というような日常生活のちょっとした「あとで」が多いことです。

先延ばし癖を改善する方法

①「今すぐ実行、即実行」を口癖にする

②アラームでタスクを知らせる

③付せんに「やること」を書いて貼り、終わったらはがす

④TODOリストを作成する

⑤手帳を活用する

⑥第三者にチェックを入れてもらう

⑦自分で目の前に「ニンジン」をぶら下げる

⑧時間泥棒を認識する

⑨「タスク」に時間配分をする

◎書く力は読む力に比例する

「文章力」というと、「書く力」を連想しますが、「書く力」を伸ばすには「読む力」が欠かせません。この「読む力」はビジネスにおいて、情報収集力となる力でもあります。

人間として社会人として向上するために、読書を避けて通ることはできません。

◎メールをするべきか、電話をするべきか?

自分のルールを設けます。

・朝や夜など、「電話が迷惑な時間帯」は基本的にはメールで連絡をする

・やりとりの記録を残しておきたい場合はメールで連絡をする

・メール1往復で完結しないテーマの場合は電話をする

・相手の息遣いを感じながら話すべきデリケートな話題は電話をする

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