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同業の弁護士から「どうしてそんなに仕事ができるの」 と言われる私の5つの仕事術 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2012-02-01 |
評価
(4点/5点満点)
著者の谷原誠さんは、ニュース番組などで法律専門家として取材を受けたり、25冊以上書籍を出版していたり、メルマガ読者が18,000人いたり、Facebookページのファンが4,000人いたり、法律事務所とは別に会社を経営していたりと、多方面で活躍されている弁護士さんです。
仕事ができる人とできない人の違いは、習慣の違いであり、仕事に対する考え方の習慣、思考方法の習慣、まず行動してみる習慣、諦めないで工夫し努力する習慣、それら正しい習慣を身につけた者が成功し、怠惰な習慣を身につけた者は落ちぶれていく。そして、その差はどんどん拡大していきます。正しい習慣を身につけるのは、日々のコツコツとした努力とその積み重ねだと、谷原さんは指摘します。
仕事で成功するための他人との差別化は、何も大きなことを考える必要はなく、誰もが考えているけれどもなかなか実行できていないことを、あまり手を広げずに愚直に継続することです。実行する大切さを教えてくれる良書です。
この本の最後に紹介されている「仕事術がアップする書籍」は、どれも成功法則の古典として一度は読んでおきたいものばかりです。
【my pick-up】
◎目標を達成するために、何を犠牲にしますか?
新しい目標というのは、今の生活を続けていたら成し遂げることはできません。なぜなら、目標達成のためには今の24時間に目標達成への時間を上乗せするからです。
私の経験から言えることは、自分の決めた目標をやり抜くには、何かを犠牲にしなければいけない、ということです。つまり、代償を払う必要があるのです。
「1日1時間」の勉強が必要だとわかったら、「今の生活のうち、○○の1時間を捨てる覚悟があるか?」と自問自答しましょう。つまり、会社の同僚との飲み会は断る、テレビを見る時間を減らす、睡眠時間を削る、というように覚悟を決め、捨てるべきものは捨てなければいけません。
目標が大きければ大きいほど、大きい代償を支払わなければなりません。目標を立てることは誰でもできますが、最後までやり抜くことができる人しか達成はできないのです。
◎常にボールは相手に投げてしまう
私は、相手に返す必要のある仕事は、どんどん返してしまうようにしています。じっくりと考えなければいけない案件などは別ですが、短時間の作業で相手に返すことのできる仕事は、自分の手元に置いておいても、いたずらに時間を浪費するだけです。
相手の力が必要な仕事は、相手にボールを返してしまえば、手持ちの仕事はどんどん減っていきます。ボールが再び返ってくるまでは、その仕事を放っておくことができます。
◎感情をコントロールするには相手に期待しすぎない
一般のビジネスシーンでは、感情に支配されてしまい、怒ったり、イライラしたりしている人をよく見かけます。こうした怒りやイライラの多くは、相手に対する期待の高さに起因しています。
仕事でイライラしないためには、相手に期待しすぎないことです。あえて、相手の期待値を下げるようにすると、怒りがわいてこなくなります。