厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2025年20冊目 『中高年リスキリング』は、将来の選択肢を増やして長く働き続ける

2024-08-30 15:21:10 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

これからの人生をどのように過ごしたらよいか悩んでいる中高年の方々が「これからも必要とされる働き方を手に入れる」ことを目指します。

 

将来の選択肢を増やし、長く働き続けるためには、リスキリングが大きなカギを握ります。

 

早期退職、役職定年、定年再雇用といった組織に敷かれた既定路線に乗り、強制リセットをそのまま受け入れるのか、それとももう一度奮起してリスキリングを開始し、将来の選択肢を自ら増やすのか。

 

リスキリングは、自分の未来を創造することなんですね。

 

【my pick-up】

◎SNSで「お互いに」表示させないようにする

以前は、オフィスを出れば、会社で付き合いが難しい上司、同僚などを視界から消すことが可能でしたが、今はオフィスを出てもSNSに上司や同僚が表示されたり、メッセージが届いたりすることが一般的です。そのため、勇気を持ってどこかで「自分が無理!」という線引きをする必要があります。表示しない、表示させないことで、接触機会を減らし、やる気がなくなる、悩み始めるきっかけをなくすのです。

◎仕事の進め方を仕組みで変えていく

勇気を持って「私の仕事のやり方はこうです」「私のSNSでのつながりはプライベートのみです」と伝えていくことで、周囲の期待値を調整していきます。それで失ってしまう人間関係であれば、それまでの関係です。相手の価値観や仕事の進め方を尊重できない人たちとずっと仕事をしていて、我慢し続けて失うものの重要性に気づく必要があると思います。

◎周囲への「期待値調整」

自分の思い通りの時間を過ごすためには「いつでも連絡できる」と思っている周囲の方々の期待値を変えなくてはいけません。自分の集中モードを守るためには、周囲の方々が連絡をしないように、連絡して返事がしばらくなくてもしょうがないと思えるように「期待値調整」を徹底する必要があります。

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2025年19冊目 『お金が増える「仕組み」のつくり方』は、住宅ローンで賃貸併用マイホームを建てることを提案

2024-08-30 15:09:10 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

お金が定期的に入ってくる「仕組み」を紹介するものです。

 

せっかく住宅ローンでお金を借りられるなら、そのお金を働かせる仕組みをつくりませんかというのが本書の提案です。

この仕組みは大儲けが目的ではなく、お金の不安から解放されて、ほどほどに幸せな生活を続けるためのフローをつくるのが目的です。

 

・具体的には、新築で賃貸併用マイホームを建てるという方法です。この方法なら、400~500万円の安定収入がある世帯なら誰でも実践できます。(P93)

・金融機関はどれくらいのお金を貸してくれるのでしょうか?年収の8~10倍が目安になります。(P162)

・賃貸併用マイホームの自宅用のスペースは50%以上になること。自宅用のスペースが50%以下になると、住宅ローンではなくアパート経営のための事業用ローンの対象になります。(P181)

・予算配分は、郊外なら「土地1」に対して「建物3」の割合。東京23区内のようなエリアになると、土地と建物の割合が2対1くらいになることもあります。(P227)

・賃貸併用マイホームを建てる目安となる土地の広さは、郊外でガレージハウスなら約100平米(30坪前後)、都市部で吹き抜けタイプなら約66平米(20坪前後)です。(P228)

・最初の家賃は高めに設定する。私が携わってきた物件の家賃は「相場の5割高」。入居してもらえたらラッキーですし、まったく反響がなかったら1万円ずつ下げていけばいいだけです。(P259)

 

【my pick-up】

◎それでも不安なら「S&P500」でストック倍増

私がおすすめしているのは「S&P500」に連動したインデックスファンドです。アメリカ経済が成長を続ける限り、安定した収益が望めます。

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2025年18冊目 『人は本に育てられる』は、『女性の人格』の著者・坂東眞理子さんの読書論

2024-08-29 16:49:57 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

77歳の今も教育現場の第一線で活躍する坂東眞理子さんが、本を読むことの意義と楽しさを伝える読書論です。

 

本書の最後は、以下の文章で締めくくられています。

『私の肉体は食べ物や運動で作られ、私の考え方、感じ方、正義感、人生観、社会観は本によって形成されました。私の人生は本なしでは存在しませんでした。私は本を読むこと、書くことによって育ててもらったと思っています。公務員としての仕事も本を読むことで目的を持って行うことができました。今活字媒体はどんどん影響力を失いデジタル化が進んでいますが、ぜひ若い世代の方々にもたくさんたくさん本を読み、そして考えてほしいと心から願っています。』

 

内閣府(男女共同参画局長)や埼玉県(副知事)、昭和女子大学(総長)などのキャリアの中で『女性の品格』といった著書も多数出されています。

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2025年17冊目 『価値創造の戦略と財務』は、高PBR企業の事業ポートフォリオ・経営管理体制を分析

2024-08-29 16:32:50 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

PBR(株価純資産倍率)の高い日本企業に注目し、持続的な業績の拡大を通じた企業価値向上のポイントをまとめています。

 

取り上げている企業は、味の素、ユニ・チャーム、神戸物産、寿スピリッツ、オリエンタルランド、ダイキンです。

 

6社それぞれの特徴がありつつ、以下のような共通点もありそうです。

・事業分野の環境変化に合わせて、持続的に競争優位を維持し勝ち続けるためのキーポイントとなるビジネス上の工夫・仕組み・運営体制を構築している

・ストーリーのある事業のポートフォリオ展開を行っている

・しっかりとした経営管理体制を構築している

 

本書は、早稲田大学ビジネススクールの西山茂教授のゼミ生(2023年3月修了)によって執筆されています。

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2025年16冊目 『仕組み化がすべて』は、誰もが成果を上げられる仕組みを回すのがマネジャーの責務

2024-08-27 15:44:26 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

キーエンス出身の著者が、高い成果を上げるための「仕組み化」について解説します。

 

一部の優秀な人員に依存する属人性の高い努力を強いるよりも、誰もが一定の成果を上げられる仕組み化を行った方が、より高い成果を出すことができます。

 

多くの企業で行われている仕組み化とキーエンスの仕組み化の最も大きな違いは、仕組みを作りっぱなしにしていないこと。

仕組み化の定着と継続的な改善のプロセスこそが、キーエンスの成功の鍵となっているそうです。

 

仕組み化は課題解決のプロセスそのもので、仕組み化のスキルは普遍的な問題解決能力と言えます。

仕組み化を通して、「課題を特定する目を養い」「適切な対策を考える思考力を磨き」「実行するための仕組みを作る創造力を高める」積み重ねを行いましょう。

 

【my pick-up】

◎自分がいなくても、回るようにする

自分がいなくても回るような仕組みを作ることが、マネジャーの役割です。仕組み化によって浮いた時間を使って、別の付加価値を生み出せば、会社からの評価は上がるはずです。周りの人ができていないことをマネジメントできるようになれば、高く評価されるでしょう。ある程度仕組みが定着したら、その仕組みを人に任せて、自分は新たな仕組みづくりに回るのがよいでしょう。5人のチームで成功したら、次は10人のチームを作る。そして10人のチームが自動で回るようになったら、また新たに10人のチームを作っていく。

◎仕組み化とは「マネジャーの仕事を軽くすること」

仕組み化することを面倒くさがって怠ってしまうと、かえってマネジメント負荷が大きくなったり、組織の能動性が育たなくなったりするのです。その結果、組織であることの強みを出せない状態が続いてしまいます。結局、仕組み化とはマネジャーの仕事を軽くすることです。そして現在ご自身がマネジャーとして伸び悩んでいたり、自信をなくしたりしているのであれば、仕組み化は急務です。

マネジャーの立場になった人の中には、自分にはマネジャーとしての能力やリーダーとしての器があるのだろうかと悩まれる人も多いでしょう。しかしそれはマネジャー自身が自らの属人性に依存しようとしていることが問題なのです。マネジャーの仕事は仕組み化だとわかれば、人としての器だとかリーダーシップといった、曖昧な人間性だけに依存する必要がないことがわかります。

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