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評価 (3点/5点満点)
赤羽雄二さん『ゼロ秒思考』シリーズの第3弾。第1弾の『ゼロ秒思考』では、A4用紙に毎日10ページほどメモを書くだけで頭のもやもやをなくすことができ、誰でも本来の頭の良さを発揮できるようになることを解説しています。第2弾の『速さは全てを解決する』では、誰でも仕事が驚くほど速くなること、また情報力も抜本的に強化できることを説明しています。
しかし、思考がクリアになり、スピードアップへの意識・スキルが高まっても、スピード感のある「決断力」と「実行力」、言い換えると「即断即決、即実行」の点ではハードルがあると思います。
そこで、頭を整理し、仕事のスピードアップを実現した後に、どうすれば「即断即決、即実行」ができるようになるかに着目したのが本書です。
即断即決、即実行ができない根本的な理由は、対象への正しい「全体観」を持てていないことだと考えている。逆に、「全体観」さえ持てれば、あとは必要なときに、自然と即断即決、即実行ができるようになる。違う説明の仕方をすると、正しい全体観を持つとは、自分が取り組む仕事や課題の全ての道筋やプロセスが見えており、どこが重要なポイントかを理解していることだ。ちなみに、「わかっていても動けない」という状態のときは、やるべきことをやらないと、どのようなことが起こるのか、本当の意味ではわかっていないのではないだろうか。(P.38~41)
本書は、そうした全体観を持てる範囲を広げる方法を解説し、即断即決、即実行のツールとして、オプション(選択肢の深掘り)とフレームワークを紹介します。
個人だけでなく、あうんの呼吸で物事が進む‘打てば響く’チームに発展できるでしょう。
【my pick-up】
◎普段から全ての仕事を1分1秒でも速くする
1.人に会う以外の全ての仕事は何倍も速くできると信じ、工夫し続ける
2.毎日10~20ページ、A4メモを書くことで常に頭を整理しておく
3.メールは速攻で返信し、いっさい溜めない
4.単語登録や書類の再利用により、スピードをどんどん上げていく
5.会議は定期的に開催数、開催時間を半減する
6.やらずにすむことは、できるだけやらない