評価 (3点/5点満点)
決めたことを実行できないチームには共通点があり、ミーティングをどうすれば実行できるようになるのか、について解説する1冊です。
<決めたことができないチームの主な特徴>
・毎回同じ人ばかりが話していて、他のメンバーは賛成しかしない。
・実行できない理由や言い訳を話す場面が多く、結局現状維持の仕事ばかりしている。
・実行できないのは個人のモチベーションやタイムマネジメントが原因だと思っている。
・決めたことを1・2度実行しただけで、そのままになっていたり、その後の進捗や検証、修正をする場がない。
・会話に「後で」「空いている時間に」「どこかで」の単語が多い。
<実行するミーティングのポイント>
・未来視点の会話で主体性と可能性を引き出す。
・1年単位ではなく2か月単位で、動きながら修正する。
・個人のモチベーションやタイムマネジメントだけに依存しない。
・2種類のミーティングで「実行」と「その後」を重要視する。
部下をどのようにサポートすれば実行力が高まるのか、お悩みの皆さんは参考になると思います。
【my pick-up】
◎自分の予定表に入れるときは先約のお客様と同様「変更不可」にする
突発的な仕事が入ったという理由で簡単に変更すると、実行力は当然下がります。実行日時を一度入れたら「クレーム対応のお客様のアポイント」と同じくらいの扱いにすることとして徹底します。こうすると自己都合で簡単に予定を変更しなくなります。後から入った突発的な仕事は、何らかの形で調整するはずです。
◎こんな部下を育てるミーティングにしていこう!
私が理想とする部下は、問題が起きたときにこう報告してくれる部下でした。
「~な問題が起きました。起きている事実は~なので~が原因だと判断しています」(事実と解釈を分けて分析できる)
「今後の解決策としてはA案とB案を考えました」(解決策を自分の頭で複数考えられる)
「~という理由からA案が良いのでは?と考えています」(自分なりの最適解と理由を持てる)
「A案で進めて大丈夫でしょうか?」(より良い案も受け入れられる報告・連絡・相談ができる)