厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2016年163冊目『7つのゼロ思考』

2016-09-07 21:18:03 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

著者の中村一也さんは以前、以下の条件で仕事を遂行する必要があったそうです。

・「ご愁傷さま」と言われる金融機関の最も忙しい部署

・3人で分担していた仕事を1人で行う

・朝7時から夜8時までの最大13時間しか働けない

・月間の残業時間に上限があり、朝7時から夜8時まで働くことすら難しい

・土日出勤不可

・家での業務不可

この状況を乗り切る過程で、仕事のスピードを劇的にアップさせる思考術を身につけることができたとのこと。本書では、あなたの仕事をスピードアップする「7つのゼロ思考」を紹介します。

1.ボール=0<ボール(仕事)を受けたらすぐ離す>

2.期待値=0<アウトプットの質への期待を低く抑える>

3.デスク=0<デスクを空にする>

4.オリジナル=0<ゼロベースから始めない>

5.作業=0<他人に作業を任せる>

6.モレ=0<全体を把握し漏れをなくす>

7.モノマネ=0<「新しさ」で高いアウトプットを生み出す>

これらは、各人の能力は現在のままで問題なく、考え方を少し変えるだけです。

身近な話題を取り上げることで、若手ビジネスパーソンでも難なく読破できるよう工夫しています。仕事のスピードを高めるにはテクニックも必要ですが、異次元の圧倒的なスピードを目指すには、考え方自体を変えないといけないのです。

【my pick-up】

◎先制提案でも仕事は激減する

最初から終わりまでのすべてのストーリーを、あなたが先に作ってしまうのです。そして「イエス/ノー」だけを会議で問います。あなたの作業量が少なくなるように、あらかじめストーリーを調整しておくのです。イベントのかなり前に、みんなの関心があまり高まっていない段階で中身の合意を取ってしまうのです。これによりあなたの作業量を激減させることができます。ただ、相手が気にしている点を押さえることを忘れてはいけません。「○○課長は××にこだわっているから、その点を配慮して案を作ろう」のような具合です。

◎2段階仕事依頼術-仕事の依頼は早ければ早いほどよい

相手の時間をたくさん奪うような仕事を依頼しなければならないとき、次の手が使えます。それは、2段階で仕事を依頼するというテクニックです。まず、「誰かにこの仕事を頼まなければならない」と判明したかなり早い時点で軽く仕事の依頼をします。1週間や1ヶ月以上先の話だと、多くの人が「わかった。心づもりしておく」と安請け合いしてくれるので、そこでいったん合意をとっておきます。そして、「以前お願いした件なんですけど」と切り出して改めて仕事を依頼します。こうすると、依頼を受けた方も「前に分かったって伝えているしな」と仕事を受けてくれやすくなります。

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