厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2019年72冊目『「変わる」ことを恐れる貧乏人 「変わり続ける」成功者』

2019-01-26 19:59:55 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

これからは、これまで多数を占めてきた「中流」はいなくなり、「低収入ハッピー組」と「高収入ビジョン組」に分かれます。

この2極化現象のなかで対策を取らない中流層には下落圧力がかかるため、ほとんどの人が下の方に行くことになります。今後は、低収入だけどハッピーなスタイルに移行する人が増え、低収入ハッピー組が多数派になるでしょう。

この本を読んで欲しいのは、何もしないで時代の下落圧力に流されるのはイヤだ、何とかしたいけどどうしていいか分からないという人です。

現在起きている最大の変化は、コミュニティの再編です。

これからは個人が自らの気持ちに即して、複数のコミュニティに属し、離れ、活動していきます。生まれた国にずっととどまって生きるのではなく、各国を移動する人が増える。肉体は移動しなくても、インターネット上のサイバースペースでは移動する。人格接触としてのコミュニティと、非人格接触としてのインフラ。価値の場所の変化としての非物質的価値の拡大。非人格機能しかないような仕事は、人間がやる必要がないので、機械に置き換えられていきます。

あなたは、「自分は何をするか」を考える

本書は、皆さんの思考を刺激するために書かれています。

【my pick-up】

◎「正しい内容」より「響くコミュニケーション」

これからの時代のコミュニケーションの肝は、極端に言えば「間違ってもいいから響けばいい」です。客観性より主観性の時代では、正しい話でも響かなかったらダメなんです。正しければいい時代はもうとっくに過ぎ去っています。間違っていても響く人に、人はついていきます。「だって私はそう感じるんだもん」で十分だからです。見た目と声と雰囲気がよければ内容が空っぽでも響くわけです。そういう時代なんです。相手の主観的な価値観に触れるかどうか。「なんか好き」「なんかいい」と思ってもらえるかどうかです。

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2019年71冊目『会社を使い倒せ!』

2019-01-26 19:52:14 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

著者の小野直紀さんが、会社に働きかけたのは「博報堂でモノづくりをする」ということでした。博報堂は広告会社なので、自らモノづくりをするというのは、前代未聞。

自分が本当にやりたいことと、会社を掛け算する。

この本から、会社にいながらにして自分のやりたいことを実現する、という選択肢があることを、ぜひ多くの人に知ってほしいと思います。

~小野さんがなぜ「本気でやりたい」と思うことを見つけるに至ったのか?~

・この道じゃない、と思ったら逃げる

・非常識を恐れない

・会社の外で自分を試す

~広告会社がモノづくりをするという試みが、どうして実現できたのか?~

・会社に徹底的に向き合う

・リスクをとる覚悟を決める

・世の中を味方につける

うまく使えば、会社は本当に楽しい場所になります。そしてやりたいことを貫けば、むしろ会社から求められるようになります。

やったことがないことが出来るというのは、本当にありがたいことですよね。

【my pick-up】

◎「自分×会社」で生まれる新しい可能性

大事なのは、自分がやりたいことと、会社がやりたいこと、やるべきことのすり合わせをすることです。会社の資産を前向きに使い倒す。一方で、それをやるための環境づくりからはじめる。人を動かせば物事は動くのです。人を巻き込む力はとても重要になります。たとえ180度違っていても、「こうしたら同じ方向を向けるよね」というポイントをどう見つけられるか。「会社を使い倒す」というのも、結局のところ、いかに人を巻き込んでいくかということに尽きるのかもしれません。僕の場合だと、YOYをやったこと、役員に直談判したこと、社外の人を巻き込んだこと、先にプロダクトをつくりはじめたこと、自分でお金を出してでもやろうとしたこと。既成事実をつくってしまう、ということです。自分の判断や責任で新しいことを考えたり、はじめたりする時間が持てるかどうかは、もしかすると、社員として、自分が働く会社をいい会社だと思えるかどうかの判断基準になるかもしれません。やりたいことがあるとき、なにも会社をいきなり辞める必要はないと僕は思っています。起業に踏み出す人が増えているからこそ、あえて会社を使ってやりかいことをやる。どうせ辞めるのなら、会社の中で大胆なことをやってみたらいい。

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2019年70冊目『最高のパフォーマンスを引き出す自律神経の整え方』

2019-01-26 19:45:25 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

自律神経とは、心臓をはじめ、全身の器官の活動をコントロールする神経です。

自律神経が乱れる原因としては、「精神的ストレス」や「不規則な生活習慣」が関わってきますが、「骨格の乱れ」も自律神経の乱れに大きく関係するというのが、本書の言いたいことです。

これまで「病気じゃないから」「治せないから」と言われてきた症状に対し、骨格のゆがみを矯正することで改善する方法・事例が紹介されています。

自律神経失調症の症状の1つである肩こりや首こりを治療するため、骨格を整えたところ、その他の症状も改善できるようになる場合もあるそうです。

自律神経を整えることは、ビジネスや私生活における最高のパフォーマンスを引き出すための重要なスキルと言えるでしょう。

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2019年69冊目『なぜ、結果を出しているのに評価が低いのか?』

2019-01-26 19:32:54 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、多くの会社が公表していない「評価の仕組み」を明らかにするとともに、そこに「性格」がどのように影響しているかを詳しく解説します。

・キャリアや職位に応じて、会社が社員に求めることはどんな企業もほぼ一緒。絶対的かつ普遍的な評価の仕組みである評価基準が存在している。

・評価は、最終的には性格の影響を大きく受ける。しかし性格は生まれつきのものでも、変えられないものでもない。

自身のキャリアに関することや、職場やプライベートの人間関係に関する悩みは、自分自身のことを分かっていないことが大きいです。

「楽」な仕事は、じつは「楽しく」はない。「楽しい」ことは「楽」ではない。キャリアを重ねるということは、仕事を「それほど嫌なものではないもの」→「意義のあるもの」→「喜んでくれる人がいるもの」と認識を変えることではないでしょうか。

本書を通して自分を知り、楽しく生きましょう。

【my pick-up】

◎「行動」は「性格」に起因する

人に興味がなくても、管理職になったら部下と話をするのです。計画するのが嫌いでも、仕事上必要なら、しっかりと計画を立てるのです。優柔不断な性格でも、部長になったら決断をするのです。大事なのは、自分が求められている「行動」を認識し、「それって好きじゃないんだよな」「苦手なんだよなぁ」と思っても、立場によって「でもやらなきゃ!」と気づくこと。

◎「人事評価」と「自己評価」にギャップがある人は要注意

「自己評価は高くつけよ」と主張されている人事系のコンサルタントもいますが、これまで数多くの企業の人事に携わってきた私としては、そのアドバイスを真に受けてしまうのは危険だとお伝えしたいです。多くの会社で実際に高く評価されているのは、「自己評価の低い謙虚な人」や「適切な自己評価ができる人」です。自己評価が低すぎる人は「やる気がないんじゃないか?」とみなされてしまうので注意が必要ですが、周囲の評価よりも低めに自分を評価している人は、基本的に好感を持たれます。

◎ゴマすりはゼロでも100%でもダメ

ゴマすりは1割から2割、多くても3割もあれば十分です。しかし、気づかいの言葉をいっさい言わないのも、やはり社会人として疑問視されます。「ゴマすり」は、別の言い方をすれば「配慮」です。たとえば上司と一緒に取り組んだ仕事が成功したら「さすが○○さんの企画ですね!」といった言葉はあっていいのではないでしょうか。毎日ただ挨拶を交わすだけでなく、「おはようございます。あっ、新しいメガネに変えたんですね!」といったひと言を添えてもいいでしょう。同じ職場の仲間にきちんと関心を持つことは大切です。それは上司に対しても同様です。的確に言えばゴマをするのではなく、お互いに気持ちよく過ごすため、仕事や人間関係を楽しくするために感謝の気持ちを言葉に表す。

◎マイナス面は、無理に隠さなくてもいい

不真面目な人が真面目になることはできるのですが、真面目な人が不真面目になるのは、意外と難しいのです。「私の欠点は真面目すぎることです」と公言して、もっと真面目な話をしたほうが、みんなに面白がってもらえるかもしれません。評価が高い人に共通しているのは、「自己評価」が適切にできていること、そしてもう1つは「自己開示」ができていることです。自分の欠点や弱点を理解さえしていれば、それを克服するのか、別の方法で対処するのかは、どちらでもいいのです。周囲もその人の特徴を理解しやすくなります。一方、評価が低い人に共通しているのは、「弱み」をさらけ出せないことです。得意にならなくてもいいから、マイナスになるような行動だけは避ける。それだけで、評価は上がります。

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2019年68冊目『東大生の本の「使い方」』

2019-01-19 22:11:18 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

東大生協の本郷書籍部と駒場書籍部で書店員として働いていた重松理恵さん(現在は名古屋大学生協書籍部に勤務)が、東大生の本の「使い方」を紹介します。

・本はおやつ感覚でまとめ買い

・「口コミ選書」で良書を見つける

・「二番煎じ」より「原点」に触れる

・「なぜそうなるのか」「どうなっているのか」を考えながら読む

・「本の種類」で読み方を変える

そんな東大生は、次の4つの目的で本を選ぶそうです。

○世界で活躍するため(マッキンゼー、グーグル、アップル、外資系金融、ハーバード、スタンフォードなど)

○スキルアップをするため(頭を鍛える、地頭、難問など)

○幅広い教養を身につけるため(知、知性など)

○最新のトレンドを追うため(ソーシャルビジネス、ビッグデータ、脳科学、人工知能、行動経済学、教育経済学など)

読んでみたくなる本、気軽に取り入れられるような方法を中心に挙げるように心がけたとのことですが、東大で売れ続けている本は、良書を選ぶ近道の1つですね。

【my pick-up】

◎逃げ場としての読書(東大出身、ニューヨーク州弁護士・山口真由さん)

本を読むときには、あまり前向きにならなくていいと思います。もっと逃避に近くていいのだと。好きな本を読んで、その世界に入り込みます。そこで全然違う自分を体験し羽ばたいて、ぱっと帰ってくるのです。すると気持ちが切り替えられて、「今日のことは今日のこと」「明日からできることをやっていこう」という落ち着いた反省ができます。そういう本の活用方もあると思っています。心の逃げ場みたいなものを用意しておくことは、実はすごく大事。落ち込んでいるときに、無理に明るい本を読む必要などありません。

◎他人の脳のかけらを自分の脳にはめ込む(東大出身、教育改革実践家・藤原和博さん)

良書をたくさん読むことで、自分の脳のスペックはどんどん高くなります。1冊の本を書くために、著者は調べまくったことを整理してくれているわけで、読まない手はありません。本を読んでいない人はトップに立っていません。読んでいる人は読んでいます。読む人と読まない人の二極化が激しくなっているだけです。読まずにいれば、勝ち目は1つもありません。「これからの時代は本など読まないでも通用する」と思ったら大間違いだと明言しておきましょう。特に、近現代史については、本を読むことでしか学べないと思ったほうがいい。なぜなら、日本の学校では、昭和史を教えられる先生はいませんから。

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