厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

今年86冊目『本がどんどん読める本』

2009-04-30 23:09:56 | おすすめビジネス書
本がどんどん読める本 記憶が脳に定着する速習法! (講談社BIZ) 本がどんどん読める本 記憶が脳に定着する速習法! (講談社BIZ)
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2009-04-07

評価  (3点/5点満点)

本書は、読字障害(会話はふつうにできるし、目にも異常があるわけではないのに、文章を読むとなると、ものすごい困難と苦痛を感じる)を克服した著者の園善博さんが開発した、さまざまな速読の理論に、脳科学の知識をプラスした「速習法」が紹介されています。

それは従来の速読法と違って、単に速く読むだけではなく、内容をちゃんと理解しながら、自分に必要な知識を広く深く身につけ、仕事や資格取得にフル活用できるものだそうです。

「速習法」のポイントは以下のとおりです。

1.本は分けて読む

2.目的に応じて、3つの方法を使い分ける

スキミング・リーディング(概要把握)

①目次を読む、または目次を自分仕様に書き直す

②プリペアードマインド(本を読む目的)をセットする

③プライミングをかけて(目的に関わりそうな単語を探す感覚で)本をパラパラと見る

④スキミングしながら、メモをとることを繰り返す

ターゲット・リーディング(詳細把握)

上の①~③の後に複数の質問を設定して、答えを得ることを繰り返して読む

トレーシング・リーディング(通読)

上の①~③の後に文字を指または鉛筆やボールペンの先でなぞりながら読む

3.内容を振り返る(ブリーフィング)

私の感想では、アウトプットを意識した多読をすれば、自然と早く読めるようになり、上のような方法も身につきます。読書術に関する書籍も含め、1冊でも多くの本を読むことをオススメします。

【my pick-up】

◎読書がもたらす7つの素晴らしい変化

1.語彙(使える言葉)が増えて、多彩な才能が花開く

2.仕事の知識・スキルがアップし、結果が出せる

3.プレゼンテーションがうまくなる

4.欲しい資格が手に入る

5.想像力・発想力が豊かになる

6.知識欲が高まり、仕事のテリトリーが広がる

7.うまくいけば、「本を書く人」になれる

◎読書で語彙が増えるメリット

1.人の話がよくわかるようになる

2.自分の言いたいことをうまく伝えられるようになる

3.コミュニケーション能力がアップする

4.漢字の「読み」に強くなる

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今年85冊目『リアル仕事力』

2009-04-30 22:16:18 | その他私が読んだ本
リアル仕事力 (PHP文庫) リアル仕事力 (PHP文庫)
価格:¥ 500(税込)
発売日:2009-04-01

評価  (2点/5点満点)

本書は、雑誌『THE21』での連載をもとに2006年1月に刊行された『一歩先のシゴト力』を文庫化したもので、ビジネスでのハウツーやテクニックよりも大切で、身につける必要のある力として、次の21個が紹介されています。

1.かぶく力、2.なりきる力、3.巻き込む力、4.掘り下げる力、5.やりはじめる力、6.断わる力、7.描く力、8.期待させる力、9.ズレに気づく力、10.目の前のことをやる力、11.自分の物語を知る力、12.揺らがない力、13.常識を破る力、14.愉しく苦しむ力、15.積み重ねる力、16.アイデアを生む力、17.見えないものを見る力、18.立ち上がる力、19.他人を思う力、20.生まれと育ちの力、21.生きる力。

21個と数が多いせいか、1つ1つの中身にやや深みがなかったのが残念ですが、どれも若いうちに覚えておきたい仕事力ばかりです。

【my pick-up】

◎キレやすくなっているのは若者よりも40代、50代?

JRの駅で駅員や車掌に暴行する人は、1998年以降4年連続で50代がトップだったというデータもある。

礼儀がわからず、他人を思いやる気持ちに欠け、キレやすくなっているのは40代、50代ではないのか。

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今年84冊目『あたりまえのことをバカになってちゃんとやる』

2009-04-29 20:13:54 | おすすめビジネス書
あたりまえのことをバカになってちゃんとやる あたりまえのことをバカになってちゃんとやる
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2009-04-13

評価  (3点/5点満点)

経営コンサルタント・小宮一慶さんの最新刊は、人生がうまくいくための原理・原則である

「何が起きても、前向きにとらえる」

「人間として、正しい考え方を持つ」

「仕事を深めるための勉強をする」

このあたりまえのことを、バカになって、ちゃんとやれるかどうか-人生がおもしろくなるかどうかは、この一点にかかっていると伝えています。

最近では特に、仕事の成果を早急に求めるあまり、少しの困難に直面したらすぐに諦める傾向があるように思います。本当の実のある成果を得るためには、地道にコツコツと継続して実行する以外に方法はありません。

小宮さんがこれまで出されてきた仕事術のベースとなる思想や生き様が、この本でよく理解できました。

【my pick-up】

◎「人生は串団子」という考え方

ほんとうによい仕事をするということは、自己犠牲なんかしなくても、人につくすことができる。

人生は、自分、家族や友人、会社、社会や国家の4つの団子が串に刺さっており、この4つのどれもはずさない生き方をしなさい。

◎この世は「弱肉強食」ではなく、「優勝劣敗」の世界である

「会社というのはふつうにやっていればいまくいくものだ。うまくいくのが自然なんだ」(松下幸之助)と。うまくいかないのは、自然の摂理に反することをやるからです。

◎正しい考え方を持ち、それを徹底できる人になる

明るく、元気で、おおざっぱ、そして、見栄っ張り。失敗する経営者は、ほぼこのパターンにあてはまると見て間違いありません。

おおざっぱで、見栄っ張りというところが問題です。おおざっぱな人は数字をきちんと把握できていません。

◎フローの仕事を資産化できる人になりなさい

残業して長時間労働をしたとしても、オフに勉強する時間がなければ、その仕事の本質が身につかず、フローの仕事となってしまうのです。フローの仕事だけで終わらせてしまうと、その仕事から離れたとき、自分には何も残らなくなる。

仕事以外の時間にフローを資産化してストックすることです。ストックとは資格をとれ、という意味ではありません。資格をとるために勉強する、その勉強が大事なのです。

◎結果を出すまで、自分に褒美は出すな!

自分にご褒美をあげるなら、結果を出さなければいけない。

大企業の社長でも、大赤字を出し、配当もできず、人をリストラしている会社の社長が運転手つきの高級車に乗っているなど、信じられません。

◎オフに勉強しない人は仕事の本質を知らない

たとえどんな仕事についていたとしても、その仕事の本質を、仕事のオフに勉強する習慣をつけておくことが大切です。それが仕事の幅を飛躍的に広げます。

仕事の本質はオンザジョブだけではけっして学べないということです。

◎私が三年連用日記をつける理由

自分が一発で成功できたことは、他の人も一発で成功する可能性があります。すぐに真似する人があらわれるかもしれません。

でも、継続しなければ成功できないことは、他の人が真似をしようとしても、かんたんにはできません。

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今年83冊目『「できる人」の段取り力』

2009-04-27 21:58:00 | おすすめビジネス書
「できる人」の段取り力―これこそ、いい仕事ができる最強の能力だ! (知的生きかた文庫) 「できる人」の段取り力―これこそ、いい仕事ができる最強の能力だ! (知的生きかた文庫)
価格:¥ 560(税込)
発売日:2005-11

評価  (4点/5点満点)

中島孝志さんによる「段取り力」にフォーカスした1冊です。

段取り力のある人は、ゴール・イメージが頭の中にしっかり入っており、いざとなったら二の矢、三の矢を次々に繰り出す。また、段取り力があれば、さっさと仕事をこなせるばかりか、余った時間を好きな勉強や趣味に振り向けることができます。

私もこれまで数多くのビジネス書を読んできましたが、仕事術の基本・究極は「段取り力」と「先読み力」だと最近特に感じます。この本は、その「段取り力」を分かりやすく理解できる良書です。

【my pick-up】

◎段取りとは何か?

段取りとは「もっと効率よく仕事をするにはどうしたらいいか?もっと儲かるようにするにはどうしたらいいか?もっとラクに仕事をするにはどうするか?」というテーマ(問題)を解決するための方法と具体的な手順、仕組み作りをすることなのである。

◎ゴールまでの流れから「ヤマ場」を見て、「頑張りどころ」で実力を発揮する

最初から終わりまですべてが重要だ、という段取りなどない。仕事ができる人、段取りがうまい人は、仕事のポイントを見抜くのがうまい。逆に言うと、「おれの仕事はここだ」という出番もよくわかっているのである。それは全体の線路を見通しているからこそわかるのである。

段取り下手は、全体を見通せないからヤマ場が予想できない。そのために最初から終わりまで、あれしろ、これしろと周囲をかき回し、一人で忙しがってしまうのである。

◎ゴールを視野に入れた「先読みの指示」

最初から必要だとわかっていたら、さっさと指示すればいいのだ。いつもギリギリになってから動くのは、早い話が先手先手で仕事を読めない証拠。

優秀な管理職は、朝いちばんに指示をする。それは部下の時間を貴重だと認識しているからだ。

◎いざという時に効果を発揮する「時間見積もり法」

いつまでにできるのか、どれくらいかかるのか。これがわかってこそ、一人前のビジネスマンであり、段取り云々を語る資格がある。

段取り下手は時間の見積もりが甘い。自分の能力(キャパシティ)とやるべき仕事の質と量の兼ね合いがわからない。

◎「やるべきこと」は、迷わず一気にやる

上に立つ人の仕事とは、決断することである。会社の経営を左右するようなむずかしい問題でも一週間で出す。ちょっとした仕事なら、その場で出す。でなければ、部下はついてこない。

◎「デスクで探し物」は厳禁!

99%以上の確率で、整理整頓がダメな人間は段取りも苦手のはずだ。どれだけ整理整頓できているかは、「あの書類、どこにある?」と聞けば一発でわかる。すぐに取り出せれば段取り上手。

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今年82冊目『大きなゴミ箱を買いなさい』

2009-04-26 20:32:53 | おすすめビジネス書
大きなゴミ箱を買いなさい―幸運とチャンスを呼び込む「捨てる」法則 大きなゴミ箱を買いなさい―幸運とチャンスを呼び込む「捨てる」法則
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2009-04-10

評価  (3点/5点満点)

以前、日本テレビ系の「マネーの虎」に出演しご存知の方も多い、㈱健康プラザコーワ代表取締役・臼井由妃さんの最新刊です。

この本では、臼井さんの体験や幸せな成功者と言われる人たちの実例を踏まえ、嫌なものを賢く捨てる方法や、成功するために必要な幸運の種の拾い方を紹介しています。

今日のようにモノや情報が溢れかえっている時代においては、意識的に「捨てる」ことをしないと本質を見失い、余計なものに時間とお金を取られることになりかねません。

捨てることに対する抵抗感を軽くしてくれる1冊です。

【my pick-up】

◎できる人は「義務で動く時間」を切り捨てている

仕事ができる人は、緩急のつけ方が上手です。みんなが仕事をしている平日に、平気で休暇を取ることもします。

仕事に没頭し、その能率が落ちる前に休む。これが適度な緊張感を持ちつつも、心豊かに、仕事の成果を出す秘訣なのです。

◎情報は捨てることを前提に収集する

仕事ができる人の机の上は、例外なくきちんと片付いています。

ほしいものがすぐに見つからないことがどれほどロスを生み出し、ストレスを作り出すかを、彼らは知っているのです。

◎年収1000万円以上の人は「ダラダラ時間」を捨てている

私の周囲にいる年収1000万円以上の人には、共通した習慣があります。それは、時間を無駄にしないこと。

たとえば、待ち合わせの5分前には到着し、効率よく仕事を進めるために初速をつける。よけいな付き合いや行きたくもない飲み会には参加しない。

◎「人を捨てる」ということ

人を捨てることは、人生において避けられない試練です。

人を捨てなければいけないときは、あなたが相手のステージと合わなくなったとき。あなたが成長しようとしているのに、相手はそのままだったり、方向が違ってきたりというように、歩調が合わなくなったときです。

そんなときは、心の中で「今まで学ばせてくれてありがとう」と、相手に敬意を表して、接触を絶ちましょう。

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