評価
(3点/5点満点)
著者は国際経営コンサルタントの浜口直太さん。本書は2006年6月に刊行されましたが、今月文庫化され安価で購入できるようになりました。
この本では、著者がこれまでの経験から実践している目標達成、また目標達成に不可欠な仕事が速くなるためのノウハウが、「起床後」「通勤時間」「朝一番」「午前中」「日中」「退社前」「夜」「就寝前」の各時間帯ごとに紹介されています。
浜口さんはこれまで数多くの仕事術に関する本を出されていますが、特に若いビジネスマンはどれか1冊は読んでほしいと思います。浜口さんの若い頃の苦労は共感でき、同じ時期における仕事の考え方・テクニックは大いに参考になりますよ。
<my pick-up>
◎仕事は自分で作る
会社や職場をよくするためには、仕事を自らどんどん作っていく気概が重要です。
◎残業をせず、要領よく仕事をする
仕事が速い人は、残業をしなくても、就業時間内にやるべき仕事をすべてこなしてしまいます。それも、質の高い内容で、です。
仕事が遅い人は、やるべき仕事、優先すべき仕事を集中してやっていないのです。余計なことばかりしているのです。
◎あきらめないために根性をつける
根性をつけるのに比較的役立つのは、スポーツを徹底的にやることです。
◎新聞、雑誌、本を出社前にチェックする
仕事が速いビジネスパーソンほど、忙しく、日中多くの仕事をこなします。ですから、集中して情報収集できる時間がとれるのは、出勤時くらいしかないのです。
少しでも、今、世の中で起こっている最新情報や変化を把握することは、意思決定や処理の仕方で間違いを少なくする最も効果的な方法のひとつなのです。
また、責任や役職が高まれば高まるほど、ちょっとしたことで、今起こっている事柄に関して意見を求められることや、議論し合わなければならないことも多くなってきます。
(※著者も30分の電車の中で、新聞4紙と日経ビジネス、ダイヤモンド、東洋経済等のビジネス誌を読むそうです。)
◎受信したEメールは朝のうちに返す
Eメールでは、余計なことを書く必要はまったくないのです。ポイントだけでいいので返信するスピードが最も大事です。
そのためにも、受信メールのボックスはそのままにしないで、どんどん返信して、重要なもの以外は消しておくべきです。
◎身の回りの整理整頓をする
私の仕事経験から、100%自信を持って言えることがあります。それは、身の回りの整理整頓ができていない人は、間違いなく仕事のできない人だということです。これは、今までさまざまな人を見てきて、はずしたことはありません。