評価 (3点/5点満点)
ベストセラー『自分の時間』(本ブログの2016年95冊目で紹介)に続く、イギリスを代表する作家、アーノルド・ベネットによる「脳資源」を完全に使いこなすための具体的方法を説いた名著。
原著『Human Machine』のタイトルのとおり、ベネットは脳を「人間機械」であるとして、脳は持ち主である自分の意志の力で操作できる機械のようなものだと捉えています。
脳は機械の一部で、意志こそが本当の自分であるとすると、脳の鍛え方は結局、意志によってよい習慣をつくるということに落ち着くのです。よい習慣をつくることを、ベネットは「自分の脳を養う趣味」と言っています。
‘30分集中思考で脳をコントロールする’‘脳は使っても神経は使うな’‘他人の自由を尊重しつつ自分も自由に生きる自分中心主義’など、生きる知恵を生み出すために脳を働かせるコツが盛りだくさんです。