厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2020年14冊目『仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方』

2019-10-27 16:27:09 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は仕事のミスを以下の4つに分け、それぞれのミスが起こるメカニズムと、ミスを防ぐ基本対策を解説していきます。

1.メモリーミス(忘れた!)

2.アテンションミス(見落とした!)

3.コミュニケーションミス(伝わっていない!聞いていない!)

4.ジャッジメントミス(判断を間違えた!)

さらに、単にミスをなくす基本対策だけでなく、上司や同僚、取引先から「すごい!」と言われるための応用編として、マスターへの道も用意されています。

本書でフォーカスされているのは、ミスは脳の「記憶」にほとんどの原因があり、脳自体がミスを起こしやすいメカニズムになっていること。その前提で、対策を立てる必要があるのです。

つまり「ミスは絶対なくさなくてはならない」という気持ちから、「ミスはなくせないんだ」という気持ちに変えないといけない。「ミスはなくせない」という事実を受け入れることが、仕事のミスをなくすための雄一の道と言えるでしょう。

また、「間違った!」と落ち込まず、「違った!」と驚いてみることで、未来につながる気づきがあるかもしれません。

これまで様々なビジネス書で紹介されてきた王道テクニックや、上司や先輩から耳にタコができるほど指摘されてきたアドバイス。それらがいかに脳のメカニズム上、有意義なことであるかを「理解」し、これまで以上に納得して「実践」できるのではないかと思います。

【my pick-up】

◎ゾーンに入る方法-やることを具体的に明確にする

チャンクダウン(仕事を細かく分解すること)を上司に指示されなくても自分で行えるかどうかが重要で、それができないうちは「言われないと動けない受動的な社員」というレッテルを貼られてしまいます。仕事の速い人や自主的に動ける社員は、似た作業を何度も経験するなかで自分なりのチャンクダウンの流儀がわかってきます。新人から見ればとてつもなく面倒な仕事であっても、こうした社員は飄々と成し遂げてしまうのです。

◎経験・知識がなくても冷静でいるには?

上司の心無い言葉にムカッときて感情的になったときに、うつむいて怒りを増幅するのではなく、あえて上司の顔を眺めてみるのです。そこから徐々に意識の矢印を相手に向けて、「なぜこの上司はこんな発言をしたんだろう」と考えてみる。大事なのは感情的な反応が起きたときに「あ、いま意識の矢印が自分にだけ向いているな。ワーキングメモリが一杯だな」と、感情的になった自分を眺めることができるかです。

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2020年13冊目『一流の「話し方」全技術』

2019-10-27 16:18:33 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、一流人が大事にしている「話し方」に注目しています。

現場で使える話し方にとことんこだわるとともに、行動心理学などの研究結果や著名人の名言も交えながら、なるべく平易な言葉で解説します。

意外と多くの人が教わったり練習したりすることがない「話す」ことに焦点を当て、本書を参考に正しい話し方を身につければ、一流人の仲間入りができるでしょう。

【my pick-up】

◎日本人ならではの上級編の話し方

「先日はお買い求めいただき、本当に本当に、ありがとうございます」英文法なら完全に×ですね。時制の不一致です。文法的に正しく表現するなら、「~ありがとうございました」です。しかし、あえて語尾を現在進行形の「ありがとうございます」とすることに意味があります。「先日(過去)にお買い求めいただいたことを、時間が経った今現在もずっと感謝しています」というニュアンスを相手に伝えられるのです。特に、感謝の気持ちを相手に伝えたい時は、過去形ではなく、現在形や現在進行形を使ってみると「続いている感」がよく伝わるのではないでしょうか。

◎挨拶は早い者勝ち

「初対面の挨拶は言った者勝ち」これを鉄則と考えましょう。挨拶で口火を切った人が、プチリーダー的なイニシアチブを持つ。発言権や後の場の進行も、挨拶したほうが先攻で、優先権があると考えてください。話の流れを作るということは、ある意味、話が始まる前に、あらかた決まっているのかもしれません。

◎常連と認識していることを「たった一語」で伝える

お店の人A「いらっしゃいませ」お店の人B「あ、いらっしゃいませ」。「あ」をつけるだけで、お客様にこちらが常連と認識していることを瞬時に伝えられます。「あ」という一語の中に「あなたを認めている」という承認の欲求をくすぐる雰囲気があり、一流人は意図して使っています。丁寧な言葉遣いも大切ですが、丁寧な言葉選びの方がもっともっと大切です。

◎「ちゃん」「君」より「さん」を使う

職場で大人の男性に「君」を使うのはやめてください。なぜなら、「君」は本来、目下や後輩に使う言葉だからです。元々子供向けの敬称である「君」が大人社会にまで持ち込まれている。私は、未成年者に対しても、小学生以上には「ちゃん」「君」は使わず、「さん」で統一しています。

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2020年12冊目『「人生の勝率」の高め方』

2019-10-26 21:56:11 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

個人の成果が「選ぶ」能力で決まる世の中、いったいどうすれば「選ぶ」能力を身につけることができるのか?この本のテーマです。

絶対に助けられるように、いかなる問題でも必ず解決策を見出せるように、僕は本を読んでいるんです。「絶対に人を救ってやる」という気迫を持って本を読み、書評を書いています。そこに関しては、誰にも負けない。僕が本を読み続けるのは、「いつか出会う生徒さんに、解決策を示すため」です。

望むものを手に入れるには、「確率の高い選択をして、試行回数を増やす」必要がある。だから、成功にはその方法を学ぶ余地があります。(エピローグより)

選択基準を明確にする、キーパーソンを味方につける、価値ある情報をつかむ、戦略的に運を呼び込む・・・

元アマゾンのバイヤーで、現在はベストセラー『人生がときめく片づけの魔法』など多くの著書のプロデュースを手掛ける土井英司さんが、成功確率の高い選択をするための方法を解き明かします。

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2020年11冊目『読書は「アウトプット」が99%』

2019-10-26 21:37:16 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

本は読む(インプット)でけでなく「アウトプット」することで、もっと血となり肉となる-では具体的に何をするか-その方法を紹介します。

アウトプットと言っても、何も特別なことをする必要はありません。基本は「話す」「書く」「行動する」-この3つです。

これらのアウトプットを繰り返すことで、自分なりの思考法やアイデアを形づくっていけます。

本には著者の「人となり」まで、濃密に表れています。本を通して、著者の考えを知り、さまざまな情報も得る。さらに、著者の人柄や人間性まで感じ取る。これは最高の「出会い」のひとつと言えるのではないでしょうか。そんな濃密な情報が集約された本は、アウトプットするには格好のツールです。

著者は「週末起業」というスタイルを提唱し、読者5万人のメルマガ「ビジネス選書&サマリー」を発行する藤井孝一さん。

本が藤井さんの「師」となり得たのは、読むたびにそこで得た学びをアウトプットしてきたからとのこと。

読書は知識を得られるだけでなく、想像力や表現力も鍛えられます。想像力があれば、つらいことや嫌なことも「ネタ」になり、面白おかしく話せるでしょう。考えるためのたたき台をつくるためにも、本は不可欠。読書は最強のメンターになることを、本書から感じ取りました。

単行本から文庫本化されるのは多いですが、本書はその逆で珍しいパターンですね。

【my pick-up】

◎「1日1冊」必ず読む私の方法

私は、1日1冊以上本を読むという生活を何年も送っています。読書習慣がある人でも、ひと月に7冊以上読んでいる人になると、3%台にまで低下します。最近は本の回転が速く、書店に並んでいる本があっという間に姿を消してしまうので、「必要になったら買おう」と悠長なことを言っていられないのです。買うだけ買って、手元に置くことが必要です。1日1冊読むといっても、読書にかけられる時間は1日1時間くらい、多くてもせいぜい2時間くらいだと思います。そもそも、昔の本に比べたら今の本は文字数も少なく、文字が大きいので読みやすいはずです。実際にやってみると、1日1冊読むのはさほど苦労しないと思います。

◎読書は「上に立つもの」の仕事

本を読まない人が大企業のトップになれるとは考えられません。けれども、私のように比較的規模の小さい会社の経営者は、本を読まない人も少なくありません。ある意味、本を読むのが経営者の仕事でもあります。何も経営者だけではありません。本を読んでいるかどうかで、人としてのあり方、姿勢、奥行きは変わっていくと、私は心底思います。

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2020年10冊目『肩書き「オレ」で生きていけ!』

2019-10-21 17:13:09 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

組織の時代から「個人の時代」へ。

そんな時代に、自由に、自分らしく、毎日ワクワクして働くためのキーワードが「会社に頼らずに生きる」。もっと言うなら、この本のタイトル「肩書き『オレ』で生きていく」です。

つねに独立心を持ち、いざというときにはいつでもどこでも「自分の看板」で世間と渡り合っていける-そんな人であれば、会社の人間か、フリーランスか、起業家か、なんてことは大きな違いではありません。

「肩書き『オレ』で生きていく」ためのサバイバル能力を身につけるノウハウをお伝えします。必須のスキルは以下の7つです。

1.スタンスチェンジ力(まず意識を変えろ!)

2.行動力(とにかく行動に移せ!)

3.自頭力(自分の頭で考えろ!)

4.セルフブランディング力(自分をコンテンツ化しろ!)

5.関係構築力(コミュニケーションの達人になれ!)

6.メモ力(あらゆる体験を自分の血肉にしろ!)

7.成長力(自分をアップデートさせろ!)

特に、著者のモットーである「100分考えて行動しないより、1分考えて行動する」は本書のあらゆる個所に登場します。

今の若い人たちに「肩書き『オレ』で稼ぐ力」を身につけてほしいと、キャリア3年で人の3倍のスピードを目指します。

【my pick-up】

◎仕事は早く終わらせろ!

キャリア3年という軸で考えるなら、まず徹底的にこだわるべきはスピードです。緊急度の高い仕事を、誰よりも早く着手して、誰よりも短い時間で終える-これに尽きます。これができる人こそ、「仕事ができる人」と私は言い切ります。だから日々考えることは、とにかく「どうしたら、もっと速くできるだろう?」「何を変えれば、もっと効率的になるだろう?」。

◎モチベーションぐらい、自分で上げろ!

私に言わせれば、「モチベーションくらい、自分で上げろ」。基本中の基本です。自分のモチベーションを「誰かに上げてもらおう」なんて考え自体が甘すぎです。なかには、「部下のモチベーションを上げてあげるのも上司の仕事」なんて言う人もいるでしょうが、少なくとも、そんなふうに他人にモチベーションを上げてもらわなければならないような人が、肩書き「オレ」で生きていくことなど不可能です。「つまらない仕事だから・・・」「興味がわかないから・・・」という理由でいちいちモチベーションを落とし、ダラダラ仕事をするなんて、凡人がやることです。本当につまらない雑務を頼まれたのなら、それを1分でも、1秒でも早く終わらせるよう工夫し、全力を尽くしてください。「1秒でも早く終わらせる」というのは、自分から主体的にやる仕事。このチェンジができるかどうかで、仕事のおもしろさが変わります。

◎何でもいいから、「小さな一番」になれ!

私のおすすめは、「ひと月に読む本の冊数が一番」。これはなかなかいいですね。私はだいたい月に40冊は読んでました。「私は月の読書量一番です!」とあっちこっちで言いふらしていました。若い頃は目立ったもん勝ち。何でもそつなくできるより、「小さな一番」を持っていることの方がはるかに重要です。

◎すすめられた本は必ず読め!そして、必ず感想を言いにいけ!

みんなが22時まで働いている時代に比べて、みんなが18時で帰るということは、個人の時間が4時間増えるということ。つまり、その4時間で人に差をつけることができるのです。「どうやって自分を成長させようかな」と思ったら、とにかく本を読む。これが一番です。実際、私は若い頃、夜中の12時まで毎日本を読んでいました。だから、だいたい月に40冊、年間480冊は読んでいました。

◎「本の選び方」なんてどうでもいい!

本の選び方なんてさほど重要ではない。むしろ、「量」を決めてしまうこと。こっちの方が断然大事です。本が1冊1500円として、毎月10冊、1万5000円を自己投資するようになったら、絶対成長していますよ。それを3年続けたら、人間変わってます。それは断言できます。

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