評価 (3点/5点満点)
本書で紹介されている「月に1回、15分間の1対1の面談」は、深くかつ効率的なコミュニケーションの有効な手段です。
<1対1面談の5つのプロセス>
1 事前準備
2 部下の働きぶりを認める
3 面談の本題に入る
4 次回の面談までにやるべきことを決める
5 面談内容を記録し、相手の気持ちを前向きにして終える
<面談トークの7つのテクニック>
1 相手の話は「積極的に」聞く
2 相手の目を見て会話する
3 相手の話にうなずき、相づちを打つ
4 オウム返しをする
5 すぐに反対、反論しない
6 すぐに答えや結論を出さない
7 相手に寄り添って、根気強く考え方や意見をすり合わせる
「上司と関わるのは嫌だ」という若い世代の部下も、実際には「もっと自分の話を聞いて欲しい」「もっと仕事の相談をしたい」と願っていることが多々あるものです。
1対1面談(1on1)は今や、部下の成長や離職防止において不可欠になりつつありますね。
【my pick-up】
◎社員一人ひとりにカスタマイズさせていく経営で会社は伸びる
面談では、刻々と変わる本人のライフステージを毎回、丁寧に確認していくようにします。答えられる範囲で状況を話してもらい、さらに一歩踏み込んで相談に乗ってあげるというスタイルが、令和の時代の会社マネジメントに真に求められるものだと思います。
◎そもそも前回の面談で話した内容を覚えていない
前回話した内容を覚えていない場合、前回の内容をふまえて話を進展させることができず、無駄な時間が過ぎるだけになります。前回アドバイスをもらった後に、具体的にどのような改善をして、さらにその内容についてどのような進展があったのか?といった実のある話をして、さらなるフィードバックをもらうことができなければ、継続して面談を実施していく意義を感じられず、無駄に仕事時間を消費してしまうだけになります。
◎相手から「何を頑張ったか」を言ってもらう
「自分なりにどこを工夫して頑張ったか?」
本人の口から胸を張って「自分で頑張ったこと」が言える時間を確保することが効果的です。「あなたはこういうところを頑張った」と、決めつけないで会話をするようにしてください。