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評価 (3点/5点満点)
この本は、豊かなキャリア形成を成し遂げた異能の持ち主たち12人のインタビューを軸に構成されています。
佐野史明氏:高校時代に短期留学した中国への思いから脱サラし、現地での起業への踏み切った東大卒元一流商社マン
鎌谷賢之氏:孫正義の懐刀としてソフトバンクの経営計画を策定し、コロナ禍のRIZAPの構造改革を断行する〝軍師〟
星直人氏:娘の誕生を契機に外資証券大手の要職をかなぐり捨て、育児事業へと転じた〝絵〟になるベンチャラー
伊能美和子氏:NTTでの企業内起業に次々チャレンジし、社外取締役をいくつも兼任するパラレルキャリアの達人
高橋信太郎氏:宇野康秀氏の人柄に惚れ込み、より好条件のポストを蹴ったUSEN-NEXTHDのサムライ取締役
松浦学氏:ローソンのアルバイトから同社理事執行役員まで上り詰め、ニトリやSBの子会社社長を務めたロジスティックのプロパー
挽野元氏:学歴コンプレックスをバネに米HP(ヒューレット・パッカード)、米BOSEと外資メーカー日本法人でトップを張り続ける、アイロボットジャパン社長
長田志織氏:外資コンサル勤務以降プロ経営者を志向し、メーカーに飛び込んで実力を磨いたヤンマー初の女性取締役
任宜氏:幼少期に中国から日本に渡り、持ち前の聡明さとバイタリティーでIT業界を駆け上がったスマートニュースCSO(最高戦略責任者)
平井孝昌氏:大学在学中から有名企業のサイトを立ち上げ、データ実証に伴うプランニングをモットーとするADKのバーティカル・プランニング・ディレクター
矢﨑達人氏:大手都銀からオリックスというピカピカキャリアをなげうって、北海道の無名の成長企業の可能性に賭ける
里見陵氏:故郷大阪で培った情味とコンサルで鍛えた思考力を駆使し、待望のメーカーで辣腕を振るうUCC上島珈琲副社長
成功したビジネスパーソンというと、自己肯定感の異様に高い、自信に塊のように思えますが、決してそうではないのだと、本書を読んで思います。
彼らにとって働くことは、社会との接点そのもの。その自覚があるからこそ、上司とも同僚とも部下とも垣根なく接し、得意先のさらにその先にいる、購買者や利用者といった人々が見えているんですね。
「自分だったらどうするだろう」と常に前向きな転職を思い描くレッスンとして活用してみてください。