厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2022年170冊目『絶対悲観主義』は、あらゆることについてうまくいかないという前提で淡々と仕事に取り組む

2022-07-29 11:21:09 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

一橋ビジネススクール教授の楠木建さんがこの本で言う「絶対悲観主義」とは、「自分の思い通りにうまくいくことなんて、この世の中にはひとつもない」というもので、この前提で仕事をすることを勧めています。

 

ただの悲観主義ではなく「絶対」がつくところがポイントです。仕事の種類や性質、状況にかかわらず、あらゆることについてうまくいかないという前提を持っておく。何事においても「うまくいかないだろうな」と構えておいて、「ま、ちょっとやってみるか・・・」。これが絶対悲観主義者の思考と行動です。(P.17)

 

そもそも自分の思い通りになることなんてほとんどないという、身も蓋もない真実を直視さえしておけば、困難も逆境もありません。逆境がなければ、挫折もない。

 

目の前の仕事に気楽に取り組み、淡々とやり続けることが、継続的かつ効果的な仕事のやり方なのかもしれません。

 

GRIT無用、レジリエンス不要。これが絶対悲観主義の構えです。

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2022年169冊目『50代からの「確実な」お金の貯め方、増やし方教えてください』は、老後生活に向けて支出の見直しを開始する

2022-07-29 11:10:59 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、50代が知っておきたいお金の知恵が取り上げられています。

 

50歳は100年人生の折り返し点。

人生の後半は「支出の見直し」が大事だと言います。

 

暮らしのダウンサイジングにもつながり、老後生活に入ったときに必ず役に立ちます。

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2022年168冊目『人生を言いなりで生きるな』は、自由や選択肢を増やす自分らしい生き方を追求する

2022-07-20 13:50:20 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

・なぜ「いい人でいなければいけない」と思い込んでしまうのか?

・どうして、まわりの言いなりになってしまうのか?

・どうすればもっと自分らしく、自由に生きることができるのか?

 

ビジネス書の年間部数で国内著者1位を2年連続(2020年・2021年)獲得している永松茂久さんの最新刊は、これらの問いについて考えます。

 

毎日をただ流れるように過ごすのと、一つひとつのことに対して、自分なりの気づきを持ちながら生きるのとでは、先がまったく違ったものになります。

 

まわりがどう言おうと、自分らしく生きることがいちばん穏便な生き方であり、自由や選択肢を増やす生き方がこれからの時代に適合すると思います。

 

【my pick-up】

◎その行動の中にある軸が人を惹きつける

どんな人とでもトラブルなくやっていける人は、たしかに人畜無害で誰にも嫌な思いはさせないかもしれない。しかし、逆を見ると、そういうタイプの人には個性がない。誰にでも合わせることができる、ということは、言い換えれば「自分の意見を持っていない」とも言える。

これとは対照的に、自分が納得のいかないことにはテコでも動かない、「それは違うんじゃないか?」と、あえてまわりの空気を読まずに発言する人は、意見が逆の立場の人から見ると、ある意味、厄介な存在に映るかもしれない。しかし、こういう人には強烈な個性がある。まわりに埋没しない。違うものは違うと言い切る。そのために、たとえその場がまとまらなくなったとしても、自分の意見ははっきりと言う。この一本筋の通った生き方に、不思議と人は引き寄せられる。

◎たまには不快感を顔に出してみよう

すべきこと、それは命令されたときに、言いなりで「はい」と言う前に、一旦すごく嫌な顔をしてみることだ。

人は「とんがり君」に弱い。よくも悪くも、噛みつく怖れのある人はなめられない。たまには露骨に嫌な顔をすることで、マウンティングしがちになってしまう上司へのいい牽制となる。いい意見を述べる、というテクニック的なことだけではなく、メンタル的な意味でもいい気づきを与えることができる部下になってほしいと願う。

◎やる気を誰かに頼るな

多くの人たちにとって、どこかで「やる気やモチベーションを上げるのは会社の仕事」と、当然のように思い込んでいる空気がある。そして往々にして、この空気に染まってしまうのは、幼い頃から、何でもまわりが与えすぎて思考停止になってしまっている人たちだ。社会に出ると、やる気をくれた親や先生は、もういない。それは、自分の中で発見するものだ。

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2022年167冊目『「絶望の国」でズルく賢く生きのびる』は、凡人でも楽しく豊かに暮らす戦略

2022-07-20 13:34:40 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

国がどんなにダメになろうが、ある一定数の人はうまくやっていきます。

個人レベルで見たときにズルく賢く生きる方法ならまだまだあり、本書はその方法を紹介します。

 

私としては正直、あまり表に出したくない内容でもある。

あえて挑発的なタイトルにした理由は、なんとなくでもいいから危機感を抱いている人に読んで欲しかったからだ。

(まえがきより)

 

<情報社会で生き残るための9つの習慣>

散歩をする/倍速で聞く/フォローする人を変える/書店に行く/オーディオで学ぶ/社会貢献に参加する/目に見えないモノを買う/海外に投資する/学び続ける

 

賃金は20年間下がり続け、韓国にも抜かれた日本で、凡人が生き残り楽しく豊かに暮らす戦略です。

 

【my pick-up】

◎通勤時間をゼロにする方法

通勤時間というのは、本当に無駄だ。往復で約2時間も移動だけに費やすなんてバカげている。通勤時間がなくなるだけで人生はだいぶ変わる。その分、「余白」を生みやすくなるからだ。社会人になってからも会社になるべく近く、しかも絶対に満員電車に乗らなくてすむところに住んでいた。

あなたが今働いている会社は、リモートワークを許してくれているだろうか。もし不可だったら、すぐに辞めたほうがいい。時代に対応できていないからだ。きっと、その会社の将来は怪しい。

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2022年166冊目『転職思考で生き抜く』は、ヘッドハントされるようなキャリア・能力を考える

2022-07-13 09:47:17 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、豊かなキャリア形成を成し遂げた異能の持ち主たち12人のインタビューを軸に構成されています。

 

佐野史明氏:高校時代に短期留学した中国への思いから脱サラし、現地での起業への踏み切った東大卒元一流商社マン

鎌谷賢之氏:孫正義の懐刀としてソフトバンクの経営計画を策定し、コロナ禍のRIZAPの構造改革を断行する〝軍師〟

星直人氏:娘の誕生を契機に外資証券大手の要職をかなぐり捨て、育児事業へと転じた〝絵〟になるベンチャラー

伊能美和子氏:NTTでの企業内起業に次々チャレンジし、社外取締役をいくつも兼任するパラレルキャリアの達人

高橋信太郎氏:宇野康秀氏の人柄に惚れ込み、より好条件のポストを蹴ったUSEN-NEXTHDのサムライ取締役

松浦学氏:ローソンのアルバイトから同社理事執行役員まで上り詰め、ニトリやSBの子会社社長を務めたロジスティックのプロパー

挽野元氏:学歴コンプレックスをバネに米HP(ヒューレット・パッカード)、米BOSEと外資メーカー日本法人でトップを張り続ける、アイロボットジャパン社長

長田志織氏:外資コンサル勤務以降プロ経営者を志向し、メーカーに飛び込んで実力を磨いたヤンマー初の女性取締役

任宜氏:幼少期に中国から日本に渡り、持ち前の聡明さとバイタリティーでIT業界を駆け上がったスマートニュースCSO(最高戦略責任者)

平井孝昌氏:大学在学中から有名企業のサイトを立ち上げ、データ実証に伴うプランニングをモットーとするADKのバーティカル・プランニング・ディレクター

矢﨑達人氏:大手都銀からオリックスというピカピカキャリアをなげうって、北海道の無名の成長企業の可能性に賭ける

里見陵氏:故郷大阪で培った情味とコンサルで鍛えた思考力を駆使し、待望のメーカーで辣腕を振るうUCC上島珈琲副社長

 

成功したビジネスパーソンというと、自己肯定感の異様に高い、自信に塊のように思えますが、決してそうではないのだと、本書を読んで思います。

彼らにとって働くことは、社会との接点そのもの。その自覚があるからこそ、上司とも同僚とも部下とも垣根なく接し、得意先のさらにその先にいる、購買者や利用者といった人々が見えているんですね。

 

「自分だったらどうするだろう」と常に前向きな転職を思い描くレッスンとして活用してみてください。

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