厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2020年192冊目『短時間で成果を出すスゴイ集中力』は、集中力を活かして効率的に時間を使う仕事術

2020-09-27 15:30:59 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

時間をコントロールする仕事術をまとめたものが本書です。

具体的には、効率的に短時間で集中的に仕事を終わらせる「集中力を活かした魔法の仕事術」です。

 

<午前中の3時間をどう活用するか>

出社後にデスクでコーヒーを飲みながら寛ぎ、その後に仕事をする人もいるが、実に時間の無駄である。仕事前のコーヒーは出社前に済ませ、気持ちを最高潮まで高めてから出社すべきである。

デスクワークであれ肉体労働であれ、職場は戦場である。休憩をするために来ているのでもなければ、雑談しに来ているわけでもない。与えられた仕事やタスクを処理しなければならない。

この本分を忘れて無駄な作業や雑用を自ら職場に持ち込んではならない。あなた自身が不要物を職場に持ち込まないように率先して取り組むべきである。(P.174)

 

<作業環境は限りなく完全に近づける>

デスクだけでなく、パソコンのデスクトップもしっかりと整理整頓しなければならない。仕事の遅い人ほどパソコンのデスクトップにアイコンが異様に多い。どの位置に何があるのかまったく認識できず、探すだけで時間がかかる。完全に時間の無駄である。

普段からデスクトップのアイコンを整理し、きちんと整頓しておかなければ効率的な作業はできない。まとまった時間を利用して一気に整理整頓するのではなく、作業を終えたその日のうちにパソコンもデスクの上も整理整頓して帰宅すべきである。(P.184~185)

 

数多くの脳科学や心理学の研究成果も参考にされています。

生産性の向上は、会社にも従業員にもたくさんの恩恵をもたらします。その第一歩が、個々人が効率的な仕事術を身につけることに他なりません。

まずあなた自身が自由な時間を作り、目の前にある問題さえも、いかに楽しいものに変えられるかという、人生に夢とユーモアを取り入れてほしいと思います。

また、あなた自身が自らの仕事効率化を果たした後は、人をつくり、人を育て、人を残すことも目指してほしいです。

 

【my pick-up】

◎午前中は最優先タスクを実行する

脳が完全にリフレッシュされ、フルパワーの状態にある目覚め直後の数時間。最も貴重な時間帯に、雑用処理や周囲の雑音に振り回されていないだろうか。たとえば、朝一番の同僚や仲間との雑談・世間話がそれに該当する。就業時間内に雑談など、本来であれば厳禁である。このような雑音は極力消し去るべきである。

続いて危険な雑音が、メールチェックだ。メールの多くは、タイトルを見るだけで緊急度合いが判断できるはずだ。緊急でないものは午後に回し、作業効率が最も高い午前中は最優先タスクを実行する時間として確保しなければならない。

脳の効率を考えれば、午前中に行うタスクと、夕方に行うタスクでは、実に2倍から4倍の効率の差があるらしい。今まで午前中に雑用を行い、重要な仕事を午後に回してきた習慣があるなら、この前後の仕事を丸ごと入れ替える必要性がある。

先に困難なタスクを処理するほうが、心理的にも残りのタスク処理が楽になる。午前中が勝負だと、理屈抜きに徹底して肝に銘じていただきたい。

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2020年191冊目『今日からできる、年収を10倍にする習慣術』は、良い人生をアウトプットするための良い習慣を目指す

2020-09-27 15:20:31 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、著者の鴨頭嘉人さんが実際に行っている「習慣コントロール法」を、実践的かつ具体的に、より分かりやすくお伝えします。

 

鴨頭流「成功者になるための10か条」

1.年間288冊の本を読む

2.朝起きをする(目覚めた瞬間にパッと体を起こして行動する)

3.環境を変える(引っ越しをしよう!)

4.他の人でもできる仕事は断る

5.テレビは〝ながら見〟する

6.スマホの使用はビジネス以外禁止する

7.酒を止める

8.否定的な人脈は切る

9.全ての情報をビジネスアンテナで受信する

10.トイレを毎日掃除する

 

1日3度の食事をバランスよく、炭水化物はやや抑えめに、腹七分目を心掛けている。就寝前の3時間は何も口にせずに、遅くとも午前0時には入眠。睡眠は毎日必ず6時間以上確保して、適度な運動を続けている・・・なのにメタボ・・・なんて人、僕は今までに見たことがありません。

逆に、スナック菓子を四六時中ボリボリ貪り食って、脂っこいラーメンを毎日のように食べている。けれども、筋肉質の細マッチョ・・・。こんな人も、僕は今までに見たことがありません。

 

つまり、良い習慣が良い人生をアウトプットし、悪い習慣が悪い人生をアウトプットしている。これが原理原則なんですね。

 

「人生の差は、習慣の差」

技術、知識、考え方・・・さまざまな切り口で、習慣全般について語られています。

 

著者ご自身だけでなく、周りのスゴイ人や著名人が持っている習慣にも触れており、それらの方々に共通する点も見えてきます。

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2020年190冊目『オフィスの業務改善100の法則』は、仕事のムダを省くことが業務改善の根幹だと教えてくれる

2020-09-27 15:10:17 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

会議、報告、時間管理、業務手順、チームマネジメント・・・

の仕事を見える化し、ムダを取り、ミスをなくす方法が、ツールやフォーマットとともに満載の1冊です。

「この仕事の価値は何であるのか」「自分の役割は何であるのか」を見つめ直し、それを実現する手段を考えていくことがオフィスの業務改善です。

仕事の価値を見出すためには、価値のない仕事をやめればいいのです。

つまり、オフィスの業務改善は仕事のムダを追究することなんですね。

【my pick-up】

◎慣習的なダブルチェックが、作業のムダを生む

20回以上にわたって一度も問題が発見されていないチェック項目があれば、それは安心を得るためだけの確認のムダかもしれません。20回以上にわたって問題がなければ、チェックの頻度を減らしていきます。

◎変更指示の着手は、納期直前まで保留しておく

変更が多いと思われる仕事のムダを防ぐには、「最遅着手」での仕事スタイルに変えます。これは仕事の納期に照らして、直前まで着手しない方法です。早めに着手してもその後にさらに変更が入れば、その間の作業がムダになります。納期に間に合う時間まで、それまでの変更はすべて保留にし、着手時点の最新の変更情報だけに基づいて作業を開始すれば、変更のつど修正するムダが省けます。

◎当事者意識による点検で、ミス防止力が上がる

とくに定例化している作業や繁忙期に起こりやすいのが、最初に確認する人が次の人がきちんと見てくれるだろうと思い、次の人も初めに見た人がきちんと見ているはずだとして、双方で人任せにするケースです。1人めの人の確認項目、2人めの人の確認項目をそれぞれ明確にして、同じ視点での確認にならないようにチェックシートを使えば、各人が責任感を持って点検するようになります。

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2020年189冊目『どうして僕たちは、あんな働き方をしていたんだろう?』は、「ハンコを押すためだけに出社とか、絶対におかしいよ・・・」と思っている方は必読

2020-09-22 15:27:57 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

コロナによる自粛期間が、これまでゆっくりとしか変わってこなかった日本企業の働き方を大転換させるきっかけとなりました。

多くの人が、この働き方の変化を「悪くないもの」として受け止めており、さらにいえば、若い社員からは歓迎の声すら聞こえてきます。

著者の河野英太郎さんも、テレワークで出勤から解放され、Zoomなどのツールで効率的にビデオ会議をこなす働き方の快適さに、あっという間に親しんでしまったそうです。

また、河野さんが電通で入社1年目に中部支社への転勤を命じられたとき、「名古屋へは行けません」と人事部長に伝えると、「いや、サラリーマンというのは社命に従うものだ」と諭されました。「それならば、辞めます」と返したのが、河野さんの社会人キャリアの始まりだったとのこと。

そんな河野さんの行動や考え方が、コロナで社会からも賛同され、受け入れやすくなったのかもしれません。

 

この本では、コロナショックで明らかになった「働き方」の変化を、次の3つに集約して解説しています。

1.依存集中から自律分散へ

2.時間労働から価値労働へ

3.アナログからデジタルの価値観へ

 

コロナを機に新しい「働き方」を職場に定着させようと奮闘している人、変化についていくことに大変さを感じている人、そして組織を変えようとするリーダーや経営者の人に、本書は参考になると思います。

「ハンコを押すためだけに出社とか、絶対におかしいよ・・・」と思った、私たちの手で日本の働き方を変えていきましょう。

 

【my pick-up】

◎「空気」ではなく、本質的な意見に常に着目する

テレワークなどで各々が自律分散的に仕事を進める環境においては、人の人の間に流れる「読むべき空気」はなくなります。また、上司の理不尽や不機嫌に付き合う必要もなくなり、働く側からすると「まともな上司」だけに向きあいやすくもなりました。返答や仕事の優先順位も自ずから設定でき、優先度の低い上司や会社とは距離をとりながら付き合うこともできるはずです。

つまり、それだけ不要なバイアスがかかりにくくなり、部下としては本来やるべき仕事に向き合いやすくなったといえるでしょう。言わば「感情労働」が減るわけです。その分、仕事の成果や進捗については、言い訳もできにくくなるわけですが。

◎自己管理能力と、言語化能力を磨こう

かつての会社は、たいした成果をあげずとも、「会社にいる=時間を費やす」ことが評価の対象となり、給料にも反映されてきた面があります。

今まで以上に重要になるのが、自分の仕事や時間を管理する自己管理能力です。時間内に仕事を終わらせるために目標を立て、どう動くべきかを考えの主軸におきましょう。また、この環境下で大切なのは、自分の仕事内容やプロセスについて、評価する上司に自ら説明できる言語化能力です。「見てくれている上司」の姿も希薄になっていきますから、自らコミュニケーションをとるのです。

私も実際にテレワーク中心の仕事スタイルに変更してからは、今まで1日かかっていた仕事が半日で終わってしまうことも増えました。たとえば、社外でのミーティングから、社内の打ち合わせへ移る時、移動時間を加味しなくていいので、効率性が断然違います。

定時で帰る世代の「当たり前」は、仕事が全てではない、という観念です。むしろ、仕事ばかりしている上の世代を見て、自分は生活も充実させたいという思いを持っています。ヨーロッパで仕事をしていたときの同僚たちの「忙しい」は、タスクが多いのではなく、ワークタイムにテンション高く働けていることを指していました。

◎仕事の学習効果は高いか低いか?大学院レベルの専門知識も目標に

営業職や、総務や経理といったバックオフィス職に就いている人は、同じ部署に何年もいれば、仕事にも慣れ、特段に何かを学ぼうとしなくても日々をこなしていけるようになるでしょう。そうすると、日々の仕事から学習できることは減っていきます。自分からテーマを見つけて挑戦しない限りはスキルアップやキャリアアップが望めず、結果としてキャリアも横ばいになりやすいのです。

そこでおすすめの方法としては、業務に関連するテーマで、大学院のマスター(修士号)やドクター(博士号)を目指すことです。専門知識だけでなく、この「自ら研究テーマを見つけて学びを深める」という姿勢から得られることに、大きな価値があるのではないでしょうか。

今は「学び」に対してのハードルも下がってきました。私が教壇に立っているグロービス経営大学院は、学生数を年々増やしています。今やオンライン講義がメインになってきているため、19時まで仕事をしてから、すぐにそのまま講義を受けることも可能です。

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2020年188冊目『ニトリの働き方』は、創業者の〝変化・挑戦・競争・対話〟へのこだわりと従業員への伝承の徹底が分かる

2020-09-22 15:18:33 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「お、ねだん以上。」でおなじみ、ニトリが今日にいたるまで、試行錯誤を繰り返しながら、とことんこだわってきた4C主義をベースに、「働く」ということについて、創業者で現CEOの似鳥昭雄さんが語った1冊です。

チェンジ(Change/変化)

チャレンジ(Challenge/挑戦)

コンペティション(Competition/競争)

コミュニケーション(Communication/対話)

ニトリでは、好調なときでも現状に満足せず、常により良いものを求め「変化」し続けることを信条としています。そして、刻々と変化する環境のなか、ピンチに陥ることがあろうとも、それを急成長のチャンスととらえ、大胆な挑戦をともなう改革で乗り越えるのです。

「挑戦」とは、今までと同じことをしていたら達成しえない目標に対し、リスクを取ってでも実現に向けて前向きに挑むということです。それには常識や慣例を捨て、ゼロベースで学び、考えて行動していく、その覚悟と執念が必要です。

そして、お客様、従業員、取引先や知人との「対話」から、常に自分自身の能力を更新し、技術を磨き続けながら、一人ひとりが自分自身と「競争」し、また他者と切磋琢磨することでこそ、人は成長していくことができるのです。

 

「住まいを豊かにする」というニトリのロマン、そのためのコーディネートを軸とした売り場づくり、その結果「世のため、人のため」になる。

 

似鳥さんの話だけでなく、39の具体例を通じてロマンを受け継いだ従業員の声や仕事の様子も紹介されています。

 

【my pick-up】

◎生産性を上げるためには、ムダを減らすことが欠かせない

数字に弱い人の特徴のひとつは、コストに無頓着なことです。コストを意識しない仕事は、ただの趣味にすぎません。本来、コスト削減によって目指していることは、生産性の向上なのです。

常に現状を疑い、ムダと思えるところが見つかったら、「やめられないか」「減らせないか」の視点で取り組み、さらなる効率化を目指さなければなりません。コスト意識をもち、数字をベースとした柔軟な発想で目の前の仕事を見直すことができれば、より優先度の高い重要な仕事に労力を傾けることができるようになり、より本質的な提案ができるでしょう。

生産性向上によるコスト削減は企業に利益をもたらすのみならず、その利益を価格に反映するという形でお客様に還元することができるのです。

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