厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2020年32冊目『サンリオピューロランドの魔法の朝礼』

2019-11-30 17:42:43 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

サンリオピューロランドでは、1回約10分の朝礼を、1日のべ12回行っているそうです。12回も行うのは、アルバイトスタッフの出勤時間が勤務場所やシフトによって異なるから。

そんなピューロランドがどのように朝礼を取り入れてきたのか。その経験をまとめたのが本書です。

~朝礼のメリット10か条~

1.モチベーションアップ

2.接客のスキルアップ

3.問題意識のアンテナを磨く

4.苦労を分かち合う連帯感

5.人材育成、マネジメントを学ぶ

6.スタッフ間の風通しをよくする

7.責任感が育まれる

8.マーケティング効果

9.スタッフの変化をすぐキャッチ

10.他の社員からも期待と信頼

ピューロランドの朝礼は、一方通行的な「申し送り」ではありません。自己紹介など、2~3分間のアイスブレイク(緊張緩和)を終えたあと、接客スキルを向上させるようなワークや、語学やダンスプログラムなどのワンポイントレッスンに取り組みます。

つまり、毎日継続して行われる「参加型のミニ研修」と言える、継続型のスキルアッププログラムなのです。

また、「聴き合う会社」の実現のため、会社の文化の根っことしての「朝礼」を重んじるピューロランドの姿勢を感じました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020年31冊目『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』

2019-11-30 17:26:47 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

「いつも機嫌がいい人」というのは、心を明るくしようとする習慣がある人です。

また、習慣にするためのコツとして次の3つがあります。

1.いますぐできるカンタンなことから、一つずつやってみる。

2.「気分がいいこと」をしっかりと味わう。

3.どんなとき、なにをきっかけにするかを決める。

コミュニケーションがとれる、感情の整理ができる、ゴールを設定して道のりを考える、時間の使い方を変える・・・そんな習慣から仕事やお金、人間関係が好転する88のヒントが紹介されています。

【my pick-up】

◎正しいことを言うときほど控えめに

相手を正してあげよう、なんとかわかってほしいと正義感で言っている場合もありますが、日ごろのうっぷんを晴らすかのように激しい口調になってしまうのは、自分がなんとしても優位に立ちたいからかもしれません。〝言い方〟に気をつける必要があるのです。正しいと思うことほど、あえて〝下から目線〟の感覚で控えめに言ったほうが、相手は素直に聞けるはずです。正しいことを言うときは、相手を傷つけやすいものだとわかっておきましょう。

◎行きたくない誘いは断る

私が断れるようになったのは「自分の心地いいこと」をいちばんに考えるようになったから。そして「断っても、ほとんど問題がない」ということがわかったからです。「自分がいないと相手ががっかりする」と考えるのは、少し傲慢な考え方かもしれません。相手は、それはそれで楽しく過ごす力があるのです。むしろ正直でいるほうが、つきあいもラク。断るくらいで関係にヒビが入るなら、さほど重要な関係ではないのでしょう。行きたくないこと、やりたくないことに「NO」と言う習慣ができると、人生が劇的にラクになります。ほんとうは、あれこれ理由をつけず、「したくないから」という理由でじゅうぶんなのです。「声をかけてくれてありがとう」と丁寧に「NO」を言いましょう。

◎「ま、いっか」で肩の荷を降ろす

相手のために「許す」というより、「ま、いっか」で自分がラクになるのです。「気に入らないところもあるけれど、それはそれとして、進みましょう」という意味です。「正しい、間違っている」を口に出し始めたら、性格が悪くなって、ロクなことはありません。「こうじゃないと!」と決めつけているから、納得できないのです。「他人のこと」や「過去のこと」など、どうしようもないことを考えても、自分を傷つけるだけ。同僚にイライラする人がいるときは「ま、いっか。そんな人だからしょうがない」。

◎仕事の終わりに「明日やることリスト」を書いておく

仕事の段取りがうまく、サクサクと片付けていく人、反対に、モタモタとして仕事がなかなか片付かない人のちがいは、おもにつぎの2つでしょう。「やるべきことがわかっていない」「優先順位がわかっていない」。仕事が片付かない人は〝決断〟に時間がかかっているもの。朝から「今日はなにをやるんだっけ」と考えるのに時間がかかる。メールチェックをしたり、書類を眺めたりと優先順位の低いことをやっていて、いつまでも重要な仕事が終わらないのです。そんな事態にならないために、仕事の終わりに「明日やることリスト」を準備して、デスク前に置いておくことをおすすめします。翌朝はすぐに作業にとりかかれ、スタートアップは1時間以上、違うはずです。翌日、その順番通りに仕事を進める際は、ひとつが終わるまで、それだけに集中しましょう。

◎「なぜこれをやるの?」と目的を意識する

賢い仕事人と、そうでない仕事人の決定的な違いは、「なぜこれをやるのか?」という〝目的〟を意識しているかではないかと思っています。賢い人は、まずは〝目的〟を明確にします。そして、「そのためには?」と〝手段〟を考えます。目的を意識しない人は、「人に言われたから」「みんながそうしているから」「前例がそうだから」「ただなんとなく」と思考停止の状態になっているかもしれません。目的をもつことは、主体的に動くこと、生きることでもあるのです。

◎「遊び」の予定を先に入れる

仕事の予定はしっかり立てても、遊びの予定は「時間ができたら」「お金があったら」と軽視しがち。なかなか実行できない人がなんと多いことか・・・。本当に仕事ができる人たちは、遊びを重視しているので、その予定を先に入れて、よっぽどの事情がないかぎり、動かさないようにします。すると、なんとしてでも仕事を終わらせようとします。

◎出したものはすぐにしまう

1日の中で「探しもの」をする時間ほど、無駄な時間はないでしょう。「なぜかいつも探しものをしている」という人は、つい面倒がって、1分もかからない〝その都度〟の片付けができず、そのあたりに置きっぱなしにしてしまうのです。探しものをしないための習慣が身についている人は、すっきり片付いた状態をキープしようとするため、まとめて片付けたり、探したりする時間がほとんどなくなります。使っていないものを見つけたらすぐに捨てる。整理整頓は必須なのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020年30冊目『最軽量のマネジメント』

2019-11-24 22:04:07 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

働き方改革のリーダー企業と呼ばれるサイボウズ株式会社の副社長・山田理さんが、これまでの取組みから

・「こうやったらうまくいかなかった」という事実

・そして「潔くあきらめることができた」理想のマネジャー像

・結果的に「残された」マネジャーの本当の仕事

つまり「最軽量のマネジメント」をお伝えします。

極論サイボウズは「マネジメントなんていらない組織が理想だ」と考えていますね。「これからのマネジャーはどうすべきか」という重荷ではなく「どうすればマネジャーの仕事を減らせるのか」という軽やかさを示そうとしています。

~自分のチームを、メンバーにとって「働きやすい場所」にするための3つの実践~

・「ザツダン」を行い、100人100通りの働き方や生き方を知ること

・情報を徹底的にオープンにし、最軽量のコミュニケーションをとること

・上司の説明責任と部下の質問責任を貫き、チームに公明正大な風土をつくること

マネジャーは「地位」ではなく「役割」。寄せられた過度な期待と責任からマネジャーを解放するための1冊です。

サイボウズ式ブックスとして、自ら出版に乗り出した初めての本でもあります。

【my pick-up】

◎「どこに泊まったか」まで公開されていれば経費の不正は起こらない

マネジャーの仕事と認識されているものの中で、わたしがもっとも無駄、つまり「マネジャーがしなくてもいい」と思うのは「承認における間違い探し」です。たとえば、経費精算。メンバーからの申請内容が正しいか、何か悪さをしていないか、問題がなければ決裁する。サイボウズでは、メンバーごとの経費申請もすべてグループウェア上に公開されています。同じ行き先に行ったにもかかわらず、極端に費用がかかっている出張はすぐにわかります。マネジャーの承認がなくとも、おのずと不正しようという試みは起こりにくくなるのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020年29冊目『金のなる人』

2019-11-24 21:53:34 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

元日本マイクロソフト社長、成毛眞さん初のお金論。

本書の「金のなる人」というのは、決して「お金持ち」というわけではなく、生きる上でお金の不安に悩まされず、自由に自分の人生を選択できる人のことです。

今はお金を貯めるよりも、お金を稼ぐ方がはるかに楽な時代。それに、投資とは必ずしも金融機関経由の商品だけではありません。自分や友人に金銭だけでなく経験という投資をすることも投資です。

そして、何より大切なのは「お金をたくさん持って、何がしたいのか?」ということ。

お金との付き合い方、向き合い方を見直し考え直して、自分らしく楽しく幸せな人生を送るための1冊と言えます。

一般論で構成されているというよりも、成毛さんのエピソードや考え方が強く表に出ています。そういう意味で、賛同できるかどうかはあるかもしれません。

【my pick-up】

◎社内の飲み会は投資にはならない

社内の飲み会は投資にはならない。昼に顔を合わせている人間と夜も一緒にいても、新しいものは生まれない。同じ部署の部長、課長と飲みにいくのは不幸でしかない。私は、新入社員の頃から部署の飲み会は断り続けていた。狭い世界で飲み会を断ると仕事に支障が出ると思うかもしれないが、そんなことで支障が出るような職場なら早々にやめたほうがいい。意味のない飲み会へ受動的に参加するのではなく、刺激のある飲み会を能動的に開催していくべきだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020年28冊目『人生を変えるサウナ術』

2019-11-23 23:50:20 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

ここ3~4年でも、じわじわとサウナブームの予兆のようなものが感じられていましたが、2019年に入ってそのブームが一気に爆発し、今が一番盛り上がっているという印象です。

最近、NHKの朝のニュースでも、サウナによって「ととのう」という境地を体験するのを私も見ました。

この本では、サウナが我々の人生に対して実際にどんな良い影響を与えてくれるのか、どうやって入ると良いのかについて、主にビジネスパーソンの方に向けて紹介します。

「ととのう」という状態を一言でいうならば「心と身体がリフレッシュされた、調和のとれた理想的な状態」であろう。(P.26)

~ビジネスに効く、サウナの効用~

(フィジカル的効用)

1.運動後の爽快感、リフレッシュ効果

2.良質な睡眠が得られる

3.ご飯が驚くほど美味しくなる

4.免疫力が高まり、風邪を引きにくくなる

5.心臓病、アルツハイマー病などの健康リスク軽減

(メンタル的効用)

1.自律神経が鍛えられ、精神が安定する

2.幸福を感じやすくなる

3.デジタルデトックスとマインドフルネス

(ソーシャル的効用)

1.心と身体の距離がゼロになる

2.サードプレイスとしてのサウナ

3.サウナでつながるコミュニティの輪

以上のような効用から、最もハードなスケジュールを送るビジネスパーソンや、激動の時代を生きる経営者の方にとって、サウナは最強のソリューションとなり得ると述べています。

LINEとの経営統合を発表した、ヤフーCEOの川邊健太郎さんも「仕事で実績を出したければサウナに入れ」と主張。

なぜか今の日本には「我慢して努力すべき」とか「ラクするのはズルいことだ」みたいな社会の誰かに押し付けられた観念があったり、楽しくて幸せそうな誰かを見ると嫉妬したり批判したりするような人もたくさんいるけれど、私たちは本来もっと気持ちよくなっていい。一度きりの人生なんだからめいっぱい楽しく、幸せになっていいのではないでしょうか。

そのための第一歩として、まずはサウナに行ってみてください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする