厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

今年160冊目『仕事ができる人は「負け方」がうまい』

2009-09-29 09:02:51 | おすすめビジネス書
仕事ができる人は「負け方」がうまい 仕事ができる人は「負け方」がうまい
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2009-09-11

評価  (3点/5点満点)

著者はソフト販売会社ソフトブレーン㈱創業者で、2006年8月に会長を退任後、同社マネジメント・アドバイザーの宋文洲さん。

この本は「夕刊フジ」の連載記事やソフトブレーンのメルマガ等を単行本として編集したもので、仕事ができる人も幸せになる人も、決して勝負にこだわる人ではなく、むしろ自らうまく負けている人であり、うまい「負け方」を知っている人こそ、人生の勝者であり幸せ者だと”はじめに”で述べています。

些細なことで他人と比較し、勝負する癖を直せば、幸せに生きる時間が増えます。比較し勝負するのは他人ではなく、過去の自分です。

【my pick-up】

◎残業はやめたほうがいい

残業は、せざるを得ないときはありますが、週数十時間も残業するなど、どう考えてもおかしいです。

とにかく弊害は多いです。第一に、残業に頼ると仕事の効率が悪くなります。仕事が多いから残業するという言い訳は、嘘だと思います。

第二に、残業は自分と家族を犠牲にしています。残業が長い分、人生が無駄になるということです。

最後に、残業の多い人は視野が狭くなります。残業の多い人は、まず物理的にほかの世界と出会い、交じり合う機会が持てないのです。

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今年159冊目『30過ぎたら利息で暮らせ!』

2009-09-28 10:05:26 | おすすめビジネス書
30過ぎたら利息で暮らせ! (講談社BIZ) 30過ぎたら利息で暮らせ! (講談社BIZ)
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2009-09-09

評価  (3点/5点満点)

『READING HACKS!』『PLANNING HACKS!』など、ハック・シリーズの著者でお馴染み、原尻淳一さんが、本業である会社からの安定した収入をベースとし、さらに本業で培った専門知識を利用して、自分の価値を社外でビジネス化し、プラスオン収入を乗せていく独自のキャリア・スタイル、『スペシャリスト・キャリア戦略』を提案しています。

この戦略は、①「専門を作る」ステップ、②「その専門の基礎知識を他業界で応用する」ステップ、③「これまで培ってきた専門知識を元本にして、本業以外でプラス収入を作っていく」ステップの3つの段階を踏んでいき、われわれ(30代)の親世代が描いていた、企業の中で閉鎖的に出世していくスタイルとは、一線を画します。

本書は小説という記述スタイルを取っており、主人公の深田は昔の著者、師匠の藤井は今の著者だそうです。

収入を確実に増やしていくには、本業をおろそかにしないこと、スペシャリストとして専門知識を磨くことが大事であると教えてくれます。

【my pick-up】

◎自分の知的生産基地を持て

会社の最寄り駅と自宅の最寄り駅の近くに、喫茶店かカフェを見つけ、そこで行き帰りに1時間でいいから「自分の時間」を確保する。

◎スペシャリストになることのメリット

スペシャリストは、会社で積み上げた知識がゼネラリストよりずっと深いから、その知識を元本として形成される価値の利息が大きくなるんだ。それで、副業のプラスオン収入を作りやすくなる。

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今年158冊目『図で考えるとすべてまとまる』

2009-09-24 12:38:54 | おすすめビジネス書
図で考えるとすべてまとまる 図で考えるとすべてまとまる
価格:¥ 1,344(税込)
発売日:2009-09-14

評価  (3点/5点満点)

著者は、世界トップクラスのアートスクールで学び、JPモルガン、ボストンコンサルティンググループにてキャリアを積んだ異色の経歴を持つコンサルタント・村井瑞枝さん。

図は考えを実際にアウトプットする(=書いて表現する)という技術を鍛えるものです。本書では、図を使うことによってどのようなメリットがあるのか、そして、いつ、どのような時に使うのかという具体的なノウハウが述べられています。

図の引き出しが増えるということは、考え方の引き出しが増えるということです。その分だけ、思考力・問題解決力が高まるということです。できるだけ多くの事例を通して図の使い方を紹介していますので、意識的に図を使ってみて頭の中を整理し、物事をシンプルに捉えるようにしましょう。

【my pick-up】

◎手書きは簡単に直せる

ある程度構想が出来上がるまで、あえてパソコンは使わない。パソコンを使うのは資料を作る最終工程。考えるプロセスは手書きが一番効率的なのです。

◎手書きは人を巻き込む

きれいにパソコンで作った資料だと、もう完成しているように見える。手書きだと、まだ考えている途中に見えるから、相手も意見を言いやすい。

◎メッセージをうまく書くための3パターンを覚えよう

①相手が知らないことを述べる

 「実は~」「やはり~」「本当は~」

②意思決定するための結論を述べる

 「結論として」「比較した結果」

③相手に行動してほしいこと・承認してほしいことを述べる

 「~すべき」「~が必要」「~開始」

◎色の使い方を知る

プロフェッショナルの資料では、色はモノゴトの重要度を表すのに使われます。特に、濃い、鮮やかな色は自然と目を引くため、資料の中で、特に重要な箇所を示すために使います。

まず、資料の中で使うベースとなる色を1色選びます。自分の会社のコーポレートカラーが決まっていればそれを使うのが無難でしょう。

基本カラーを選んだら、基本カラーより一段明るいトーンの色をサブカラーとして選びます。資料の中で使う色は、基本的にはこの2色と白です。

基本カラーは一番重要な箇所などに使い、サブカラーは、基本カラー以外でも色をつけたいときに使います。

この色使いだと、白黒にしても明暗がはっきりわかりますので、社内で白黒印刷をしたり、コピーなどして使う際にも便利です。

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今年157冊目『一流の人ほど小さな仕事をバカにしない』

2009-09-24 10:49:01 | おすすめビジネス書
一流の人ほど小さな仕事をバカにしない 一流の人ほど小さな仕事をバカにしない
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2009-08-29

評価  (3点/5点満点)

『一流の・・・』というタイトルの著書が多いビジネスコンサルタント・山﨑武也さんが、「一流の人」になるためには、一つひとつの仕事を手抜きしないできちんと完成させ、それを積み重ねていく重要性を強調しています。

コピーの取り方、クリップやホチキスの留め方といった小さな仕事についても解説していますので、若手ビジネスパーソンはもちろんのこと、ある程度経験を積んだ中堅の方が自分の仕事を振り返り、チェックするのにも役立ちます。

【my pick-up】

◎自分の記憶を過信しないで、常にメモを取る習慣があるかどうかで差がつく

録音しておけばいいと思うかもしれないが、機械に頼っていたら駄目である。その場で要領を得たメモをつくり上げるという意気込みがなくてはならない。「習うより慣れろ」である。とにかく実地で全力を尽くして要点を一つ残らず書き留めておく心構えを実践していくことだ。

◎残業は本質的に必要悪

残業は能率の観点からは心身の限度を超える確率が高いので、よくない。一時的なものであり緊急避難的にするもので、本質的には必要悪といっていい。

◎月曜日の自分の気持ちで仕事に対する取り組み方を見つめ直す

働くことを避けようとする姿勢と歓迎しようとする姿勢の違いは、どこからくるか。その違いの出発点は、仕事に打ち込んでいるかどうかにある。

休みから仕事への戻り方が下手な人は、仕事に関して「嫌い」と「下手」の悪循環に陥っている。

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今年156冊目『年に一度は、退職届を書きなさい』

2009-09-18 11:34:24 | おすすめビジネス書
年に一度は、退職届を書きなさい―いまの仕事を快適にする36の法則 年に一度は、退職届を書きなさい―いまの仕事を快適にする36の法則
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2009-09-11

評価  (3点/5点満点)

著者は、ベビー用品メーカのコンビ㈱グループ特別顧問、コンビネクスト社長である木下道太さん。

この本は、退職を勧めている訳ではありません。毎年退職届を書いて自分の価値がどれだけ積み上がってきたかを確認するとともに、会社の仕事を快適にし、キャリアを高めていき、退職届の価値を高める方法について書かれています。

今の会社がイヤだから、嫌いだからという理由で安易に辞めてしまうのは、非常にもったいないことです。会社を徹底的に活用して、自らを成長させることに目を向けましょう。

【my pick-up】

◎定例会議は上司の暇つぶしだ

私が思うに、「定例」と名のつく会議に実のあるものはない。会議は必要に応じて、はじめてするものだからだ。

◎年収1000万円稼ぎたければ、社外人脈をつくりなさい

会社内の人間関係を”人脈”と思ってはいけない。そう思う人は、思考停止である。

◎効率的な組織は「一人一仕事」の原則が働いている

ひとつの仕事を何人もかけてやらない。なるべくひとつの仕事は一人でやる。また反対に、一人の人間は複数の仕事を担当しない。「これはこの人に聞いたらすべてわかる」という個人セクションの考え方だ。

◎「忙しい、忙しい」といつも言っている人はダメな人

緊急の問題とは、人が引き起こす”身から出た錆”であり、何かを改善して問題解決するようなものではない。

逆に言うと、緊急な問題を一切起こさない人が優秀と言える。バタバタと忙しそうでないので、たいして仕事をしていないように見えていた人が、じつは優秀であったりする。いつも問題意識を持って、課題に対応している人間が優秀なのだ。

◎ものごとを決定するのは曖昧なレベルでいい

会議での「決定」は、和気あいあいとした雰囲気の中で下されるくらいが丁度いい。適当に「とりあえず、こう決めておこうか」「そのアイデア、いいんじゃないの。もっと固めてみてよ」くらいのレベルでいいのだ。まずいところがあったら、あとでいくらでも変えれば済む話だ。

◎考えても仕方がないときは、もう考えない

「決断」とは、迷い迷った末に見切り発車することなのだと思う。逆に言うと「見切り発車」したことこそが「決断」と呼べるのだ。

それ以上考えてもどうしようもないときは、もう考えることをやめるべきだ。

迷いに迷ったものだからこそ、やらなければならない。あるところまで悩んだら、これ以上迷っても無駄だと判断するリミットを決める。

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