厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2012年17冊目『サムスン式仕事の流儀』

2012-01-31 12:42:09 | おすすめビジネス書
サムスン式 仕事の流儀 サムスン式 仕事の流儀
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2012-01-09

評価  (3点/5点満点)

サムスンは韓国を代表する企業です。韓国最大手の総合家電・電子部品・電子製品メーカーのサムスン電子など、サムスングループの系列会社は64にのぼり、その売上高は韓国のGDPの22%以上を占めるほどです。

会社の売上を逆に追ってみれば、最終的に「仕事の流儀」にたどり着くという意味で、サムスンの仕事力からは学ぶ点が多いはずで、サムスン出身者が多くの企業からヘッドハンティングされるのも、まさにこうした背景があるからと言えるでしょう。

この本では、サムスングループの中でも仕事の過酷さにおいては一、二を争っていたサムスンSDIのグループ長としてかつて働いていた著者が、社員を強力に鍛えるサムスンの仕事の流儀を、実践の方法を中心に紹介します。

業務報告の仕方、報告書の書き方、商談のテクニック、上司との付き合い方、また時間や服装の管理まで、サムスンではどう行われているのかが具体的に明かされています。

しかも、入社1年目から5年目という仕事を覚えていく時期に絞って書かれているので、比較的若いビジネスマンにも役立つとともに、5年目の重要事項を知ることで、もっと早く成果を出すこともできます。

【my pick-up】

◎「忠誠心」のほんとうの意味

サムスンですら、社員を判断するときもっとも高く買っているのがこの「忠誠心」なのだ。

忠誠心を示さない社員、つまり会社と自分を気持ちの上で分けている人は、与えられた枠の限界を越えられない。

忠誠とは、自分のやり方を捨てて、上司のやり方、上司が求めるレベルの結果を出すために、上司の視点・立場になることなのだ。

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2012年16冊目『仕事のやってはいけない!』

2012-01-27 10:42:43 | おすすめビジネス書
仕事のやってはいけない!~取引先、上司が必ずチェックしている95項目 仕事のやってはいけない!~取引先、上司が必ずチェックしている95項目
価格:¥ 1,344(税込)
発売日:2012-01-20

評価  (4点/5点満点)

本書では、「仕事ができる」よりも「仕事でやってはいけない」ということに焦点を当てています。できる人のマネをするのはなかなか難しいものの、やってはいけないことをやらないようにするのは、意外にできるものです。

「やってはいけないこと」というのは裏を返せば、「やるべきこと」と言えます。成功本にある成功者が書いたやるべきことではなく、皆さんの日々の仕事の中から見えてくるやるべきことが見えてくるはずです。

本書で挙げられている、取引先・上司がチェックしている95項目は、どういう場面で突っ込まれ、何をチェックされているのかをポイントに、いずれも私たちの印象に残りやすいよう事例が数多く紹介されています。

自分が「やってはいけない!」ことをしていないか、周りからの目でチェックしてみましょう。

【my pick-up】

◎プラスは小さく、マイナスは大きい

人が誰かを評価する場合には、たいてい良いことよりも悪いことのほうが印象が強くなります。どれだけマイナスの印象を与えないようにするかということも大事になってきます。問題は、小さな「やってはいけないこと」を積み上げてしまった場合です。実は相手には普段から気になっていたことや納得いかなかったことがあり、それが長い時間をかけて相手の中で積み重なり、何かのきっかけで爆発して、態度を急変させるということが少なくありません。つまり、何か気になるポイントがあり、そのことが頭にあるから普段の対応も悪く見えてきてしまうのです。

◎<やってはいけない!>悪い評価を気にしすぎる

会社という単位にとらわれず、ビジネスパーソンとして活躍したいのであれば、円満な会社生活は捨て、むしろ社内に敵がどんどんできるくらいの覚悟を持ちましょう。アンチがいないというのはそれほど目立っていないことを示しているとも言えます。存在感が増せば増すほど、それを妬む人が出てきます。敵が出てくるということは、それだけ自分が成長し、活躍しているというバロメーターでもあると判断できます。

◎<やってはいけない!>短所を克服することに時間をかける

あなたが社会で活躍したいのであれば、苦手科目、つまり短所は気にしないでください。むしろ得意科目、つまり長所を伸ばすようにしてください。今の業務にそれほど関係がないのであれば、英語の勉強時間を自分が得意なものにあてたほうが成長スピードは早くなるでしょう。何でもまんべんなくできるというのは器用貧乏と言われ、社会に出ると特徴がないために影の薄い存在となってしまうことがあります。上司からも取引先からも、あなたのことを覚えてもらうには、むしろ欠点はそのままにして、得意分野をとことん伸ばす方向に変えてみてください。得意分野がはまると、すごいスピードで評価が高まっていきます。いざ外に出てもやっていけるようになるためには、日ごろからの自己鍛錬が必要です。今もしすぐに会社を追い出されたとしたら、みなさんは何で勝負していきますか?

◎悪口は直接本人に伝えろ

悪口を言っている本人も最初は悪いと思っていても、まわりも同調するため、群集心理が働き、だんだん罪悪感がなくなっていきます。悪口には、何の生産性もありません。どんなに悪口を言っても、本人に伝わらなければ悪いところを改善しようがありません。また、悪口に気づいたとしても、感情的になって相手の欠点ばかりを探すようになって、結局自分の悪いところには目が向きません。

◎<やってはいけない!>貯金ばかりで投資をしない

ときどき仕事が忙しくて本を読む暇もないという声を聞きますが、これは順序が逆です。忙しくて何もできないような状況を抜けるために本を読んで学び、成長するのです。私は自己投資で費用対効果が一番いいのは書籍を読むことだと思っています。著者の考え方、歴史がキュッと凝縮されたものを、わずか数千円で購入できます。著者の何十年もの経験をわずかの期間とお金で疑似体験できます。

◎<やってはいけない!>ネガティブをまき散らす

ネガティブな言葉や、ネガティブな思考はまわりに迷惑をかけます。そういう状態になるべきではないですし、またそういう人がいた場合は近寄るべきではありません。ポジティブに物事を考えているので、ネガティブな思考の人とは少し距離を取るようにしています。ネガティブなオーラにばかり触れていると、どうしてもモチベーションが下がってしまうからです。

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2012年15冊目『パラダイムマジック』

2012-01-24 13:53:14 | おすすめビジネス書
パラダイムマジック―仕事と人生を面白くする50の選択 パラダイムマジック―仕事と人生を面白くする50の選択
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2012-01

評価  (3点/5点満点)

パラダイムとは、簡単にいうと物の見方や考え方、思考の枠組みのことです。人の数だけ、違った見方や考え方、捉え方があることを私たちは知っていますが、自分自身のパラダイムを変えれば、物事の捉え方が180度変わることだってあるということに気づいている人は少ないのではないでしょうか。

もし、今の結果に満足していないのであれば、満足できる結果が得られるように、自分のパラダイムをちょっと変えてみることです。考え方を変えたり、別の視点を取り入れたりすることで、新しいパラダイムをつくることができます。

「こうあらねばならない」「こうあるべきだ」という思い込みで、実際には制限しなくてよいところまで、自主的に制限していることがあります。まずは、好ましくないパラダイムを捨てて、意味のないルールや制限をなくしましょう。

本書では、「マイナスのパラダイム」を「プラスのパラダイム」にシフト・変換する50のヒントが用意されています。ちなみに、本書の著者の川西茂さんは、ビジネス書の古典的名著『7つの習慣』を翻訳された方です。

単に仕事の成果を上げるのみならず、夢をかなえ、人生を豊かにするための前向きな選択が満載です。

【my pick-up】

◎変化をチャンスに変える

安定した生活を守るために、組織に居座ることだけを考えるようになると、現状を維持することが唯一の目標になってしまいます。「叱られなければいい」「そこそこでいい」と思って働いている人は、周囲の人から見ても「やる気がない」のが明らかです。そういう人は「組織に必要な人」ではありません。組織が危機存亡の状況に陥ったとき、真っ先にリストラの対象になる人たちです。

◎仕事とは改善することである

「仕事」とは改善することです。改善をやめたら、それは仕事ではなく単なる作業になります。前任者から引き継いだ仕事を、そっくりそのまま行なっていたら、それは仕事とは言えません。前任者がつくった仕事を、前任者に代わって私たちが作業しているだけです。

前任者が進めていたとおりにしかやらず、そのまま後任者へ渡すのなら、自分がそこに存在した意味がありません。より少ないエネルギーで、より効率よく、より楽にこなすにはどうしたらよいか。同じ手間をかけて、より大きなものを生むにはどうしたらよいのか。常に考えて行動するのが「仕事」です。

◎「80対20の法則」の20パーセントに集中する

この仕事は本当に必要なのだろうかと、やっていて疑問がわくような仕事は、たいていやらなくてもいい仕事の場合が多いものです。そういう仕事は、思い切ってやめてみるのもひとつの手です。何もしないで放っておくのです。それで他の仕事に支障をきたすことがなく、誰からも何も言われなければ、それは不要な仕事だったということです。本当に必要な仕事は、放っておいたら問題になります。仕事が回らなくなったり、不都合が起こったり、誰かから催促されたりしますから、そんなことがまったくないような仕事は、やる価値のない無駄な仕事だったということです。

◎自分を育てる時間をもつ

人間の思考という観点から考えると、深い思考をするにはそれにふさわしい時間的な長さが必要なのです。たとえば隙間時間を集めた途切れ途切れの2時間と、連続した2時間では、どちらが集中できるでしょうか。比べるまでもありません。自分の人生を深く考えたり、本を読んだり、勉強したり、何かに打ち込む時間が必要ならば、寄せ集めた時間ではなく、1日のうちにまとまった時間を確保しなくてはなりません。

忙しい人は1日にまとまった時間をつくるなんて、とうてい無理だと思うかもしれません。無理だと思っているうちは、無理でしょう。しかし、時間はつくるものです。本人がつくろうとしない限り、できないのです。将来のために自分を高める時間をもつか、もたないかで、これからの人生が大きく変わるでしょう。できれば1日に2時間から3時間、自分のために時間をつくることです。

◎「今」と「自分」に集中する

「今」に不満がある人は、自分が選択した結果が「今」をつくっているということに気づかなければなりません。もし、不満があるのなら、自分が変わるしかないのです。どんなに不満だと訴えてみても、自分自身がそこから抜け出す気がないのであれば状況は変えられません。考え方を変えて行動を起こせば、状況はすぐにでも変えられるのに、何もしようとしないのはなぜでしょうか。もしかすると心のどこかに自分が悪いのではなく、誰かが悪いのだというような思いはないでしょうか。あるいはまた、不平不満を言っていると誰かが助けに来て、問題を解決してくれると思っていないでしょうか。

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2012年14冊目『人生を変える朝1分の習慣』

2012-01-22 18:19:57 | おすすめビジネス書
人生を変える 朝1分の習慣 人生を変える 朝1分の習慣
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2012-01-23

評価  (3点/5点満点)

著者の後藤勇人さんはサクセスビジネスプロデューサーとして、「グレコ」で有名な世界一のギター会社フジゲン会長・横内祐一郎さんの総合プロデュースをはじめ、多くの方の成功をお手伝いされています。

人生は目の前の「1分」の積み重ねでできており、その日をいい1日にするには、朝、目覚めたときに目の前にある1分を活用することです。

本書では、著者が数々の夢を叶えてきたメソッドの中から、毎朝行っているワーク、人生を変える「朝1分の使い方(夢実現の1分間ワーク)」を紹介します。たかが1分でできることですから、物足りなく感じたり、本当にこれで成功につながるのだろうかと感じるかもしれませんが、その積み重ねが理想の未来を引き寄せます。

実際、著者が夢実現のためにやっているのは、この朝のワークだけだそうで、今やすっかりそのワークは習慣となり、〝何かをやっている〟という感じではなくなっているとのこと。

どのビジネス書にも言えることですが、読んだらそれで終わりではなく、1冊から最低1つは実行に移すことを自分に約束しましょう。年齢に関係なく、失敗に対する抵抗をなくし、時間をムダに過ごさないための鉄則です。

【my pick-up】

◎行き詰っているときは行動を変えてみる

脳の構造上、人は体を動かしながら、ネガティブなことを考えるのは、難しいといわれています。

体を動かすことは、停滞したネガティブ発想や、思考停止の状態を脱する力があるのです。

◎体重計の乗り、その日の食事をイメージする

毎朝体重計に乗り、数字の上下によって、その日1日の食事の摂取量を調整し、夜、入浴時(寝る前)に再チェックしているのです。

もし朝、体重が1キロオーバーしていたなら、お昼をカロリーの少ないランチにしたり、夕食時の食事量を減らしたりしてオーバーしている1キロを減らす生活をし、元に戻します。

それを毎日続けることで、「気づいたら5キロも太ってた!やせるのが大変・・・」という状況をつくらなくてすむというわけです。

◎提案は必ず3つ行い、その中から相手に選ばせる

人は複数案提示されると、ついその中から選ぼうとする習性があります。あなたの目的が反映された案で進む可能性が、とても高くなるというわけです。

1案しか出さないと、相手の選択肢が「よい」か「悪い」かになり、採用されない可能性が2分の1になってしまいます。

採用されない状況をつくらないことが、交渉の決め手となるのです。

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2012年13冊目『ワークアラウンド仕事術』

2012-01-20 15:51:20 | その他私が読んだ本
ワークアラウンド仕事術―自分と周囲に変化を生みだすストレスフリーの管理術 ワークアラウンド仕事術―自分と周囲に変化を生みだすストレスフリーの管理術
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2011-12-17

評価  (2点/5点満点)

ワークアラウンドは本来は次善策、予備手段の意味ですが、本書では一般的なプロセスや手段が望む結果を生みだしていないとき、仕事をやり遂げたり目標を達成したりする手段と定義しています。

ワークアラウンドは、どんな状況についても最初の質問は「誰の許可もいらず、自分だけで変化を起こすことで何ができるだろう?」で、つまり「これについて自分で何かができる」と思うことです。

また、ワークアラウンドの基本は、①目的は何なのか、②目的に近づくためにできることを何でも進んで実行する、③他人に影響を与える方法に取り組む、の3つです。

各章の最後にある、問題解決や仕事のコントロールに役立つ問いかけを活用しましょう。

【my pick-up】

◎難しい決断よりベターな選択を

わたしはchoice(選択)には、前に進むための自由や方向性という感覚が含まれていて、decide(決断する)は何かから離れること(除外する、避けるなど)を意味すると考えている。

選択とは、ほかのすべての選択肢を排除することが目的なのではなく、よりベターな結果を手に入れるための方法を選びだす作業なのである。

こうしたよりよいものを選ぶ選択のプロセスと異なり、決断のプロセスにはプロジェクトを正しく前進させるための鋭く活発な議論を経て、選択肢を「選ぶ」というより不要な選択肢を「切り捨てる」ことが含まれる。この切り捨てる作業が難しいから、わたしたちは決断に迷うのだ。

あなたやあなたのチームが難しい問題にはまって身動きがとれず、効果的な決断をくだせなくなったとき、次のように考えて決断ではなく選択することに視点を変えてみるといい。

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