厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2022年156冊目『ミスを最大のチャンスに変えるリカバリーの技術』は、迷惑をかけた相手から好かれることすらある失敗のリカバリーの法則

2022-06-30 09:49:52 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、「失敗を簡単にリカバリーできる方法」を書いた本です。

 

3000人以上のVIPを30年研究し、また年間500冊を超える古今東西の書籍を20年以上読み続けた著者が、「デキる人だけが知っている秘密の言語化」を実践。

 

世の中で活躍するVIPは、公式とも呼べる失敗のリカバリーのパターンを持っているので、リカバリーがとにかく早い。しかも、リカバリーにとどまらず、迷惑をかけた相手から好かれることすらあると言います。

 

精神論が跋扈している失敗のリカバリーについて、「GATE(Goal・Action・Technology・Emotion)の公式」をもとに技術論で答えてくれています。

 

【my pick-up】

◎「上手いより速い」を目指す

私が接してきたVIPたちは、圧倒的にスピードを優先させていました。なぜならビジネスにおいては、自分が完璧と思っても、別の立場の人間からすると「もっとこうしてほしい」などの意見が出てきて、相手や周囲が求める完璧とは異なることが多いからです。また、どんなに素晴らしい内容であっても、遅いという時点で価値が半減してしまうとも考えていました。早い段階で周囲の意見を聞く報連相の動きは、あなたの上司からすると、安心感を得られる仕事の進め方となります。完成度は低くても、早めに報連相しただけで、「アイツは仕事の進め方が良い」と、なぜか褒められるようになります。

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2022年155冊目『強い組織ほど正解を捨てる』は、自分・自社のWILL(価値観)を再確認する

2022-06-30 09:29:26 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、短期的な損得に惑わされ、「変えてはいけないこと」を忘れてしまうという現代の呪縛から自由になるための〝旅〟の手引きだと言います。

 

・「どこかに正解があるはずだ」という思い込みを外すこと

・「絶対に変えてはいけないことは何なのか?」という問いに答えられること

 

変えてはいけないこととは、深いレベルの自分・会社のWILL(価値観)です。

 

それを見極めた結果、「本当に変えるべきものは何か」が明らかになり、強い組織に成長するのだと思います。

 

【my pick-up】

◎変化にストレスを感じるのは、自分の価値観が定まっていないから

「社会の常識」から離れ、「自分の大切にしたい価値観」が明確になっていれば、環境の変化によって「変わる」ことは、ほとんどストレスのないことです。

◎「管理会計」の本質は未来を創造すること

経営をわかりやすく説明するためにダイエットにたとえると、

・理念にあたる目的を「健康になり、美しくなるため、ダイエットをする」

・具体的な目標を「1か月で1キロ痩せる」

としたとき、管理会計では日常生活の中で毎日体重計に乗り、その数字を見ることで、食べる量をコントロールしたり、運動の量をコントロールしたりしようという、具体的な行動を引き起こすために使われる数字の情報です。その要諦は数字をもとにして、従業員全員が創意工夫をし、協力し合う文化を形成することにあります。

◎違う価値観と出会うことで認識の範囲を拡大する

違う世代との出会い、都会と田舎の出会い、異なる文化との出会い。このような出会いを日常の中に持っているでしょうか?人生の時間の1割でも2割でもいいので、いつものコミュニティと異なるコミュニティに触れ、対話を繰り返すことで、認識の拡大と充実した人生の可能性を開けると、最近は特に感じています。

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2022年154冊目『公認会計士が教えるお金の増やし方大全』は、お金との正しい付き合い方が実践的に学べる

2022-06-30 09:13:39 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

経営コンサルタントとして300社の起業を支援してきた公認会計士・金川顕教さんが、「お金」の大切さと、お金をどう貯めたり増やしたりすればいいのかなどの〝正しいテクニック〟をお伝えします。

 

金川さんご自身の投資のポートフォリオや、実際に投資している株の銘柄なども紹介されており、かなり実践的な内容になっています。

 

お金との付き合い方から、投資の基礎知識まで、「貯める」「増やす」「守る」方法が網羅された1冊です。

 

【my pick-up】

◎米国の主要株価指数に投資

まずおすすめしたいのは、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。このファンド1本で米国の主要産業を牽引する約500社に投資ができて、米国経済の力強い成長を味方につけることができます。何よりの魅力は、低コストという点です。つみたてNISAの対象ファンドでもあり、節税しながら資産形成した人にも心強いですね。一般投資家に向けた国内公募投信のなかで最大の投資信託となっています。

◎この1本で米国市場全体に投資できる

「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」は、米国株式を投資対象とするETF。有名な大型銘柄から中小型銘柄や超小型の銘柄まで、米国株式の投資可能な銘柄のほぼすべてをカバーしています。バンガードシリーズらしい低コストもメリットの1つ。VTIの株価は右肩上がりに成長しており、2001年の設定来の暴騰率は440%を超えています。

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2022年153冊目『働き方のデジタルシフト』は、リモートワークをチャンスと捉えて、しなやかな組織づくりへの処方箋を提示

2022-06-26 15:21:13 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

働き方のデジタルシフトとは、ITツールをフル活用した、より軽く便利な働き方・組織・業務フローです。

 

リモートワークがデジタル化を激しく推し進めましたが、その先にあるDXは技術的な問題にとどまらず、組織的な問題でもあります。

 

不安定で激動な時代において、前例主義による新しい技術への出遅れは致命的な状況を生み出しかねません。

組織の心理的安全性を高め、健全で心豊かな状況を作ることで、変化に強い柔軟なワークスタイルを導入し、一歩ずつ働き方のデジタルシフトを進めていきましょう。

 

データサイエンティスト、働き方改革コンサル、AIエンジニア、マーケティングに強い4名の著者が、リモートワークをチャンスと捉えて、しなやかな組織づくりへの処方箋を提示します。

 

【my pick-up】

◎前時代的な心構えを払拭する

日本社会の根底に流れる考え方の中でも特に「前例主義と細部のこだわり」「あうんの呼吸の重視」「心と体の健康の軽視」の3つが問題だと考えています。この3つの問題はいずれも「生産性の高いリモートワーク」を妨げ、「働き方のデジタルシフト」の実現を阻害します。

(1)産業遺物のFAX

新型コロナウイルスの影響でリモートワークが進んだにもかかわらず、足を引っ張っているのがFAX文化です。FAXは産業遺産の収集で知られている米国スミソニアン博物館で展示されています。つまり、日本は世界的には産業遺物となったものをまだ使い続けているのです。

(2)根強いハンコ文化

FAX以上にリモートワークの妨げになったのがハンコ文化です。

(3)生産性に寄与しない細部へのこだわり

昔ながらの習慣を変えられず、現代においても生産性に寄与しない不要な細部へのこだわりが残っているケースも散見されます。「ちょっとした社内の会議なのに、司会進行台本を作っている人がいた」など、社内向けの資料について細部まで気を使う必要は本当にあるのでしょうか?また大量の印刷は必要でしょうか?資料はデジタル化して、各自がタブレットやノートパソコンで見ればそもそも印刷の必要性すらなくなるのではないでしょうか?

◎手順書

教える側は自身がすでにわかっていることを手順書にするモチベーションはそれほどありません。そこでお勧めしたいのが、教わる側が作るようにするのです。教える側が作るよりもかゆいところに手が届く手順書ができ上がります。

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2022年152冊目『仕事は自分ひとりでやらない』は、ひとりで考えても〝時間の無駄〟で〝たかが知れている〟ことに早く気づいてほしい

2022-06-26 15:09:24 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

この本で登場する「ヘルプシーキング」(Help助け+Seeking探す)とは、周りの人に助けを求め、ひとりで抱え込まないスキルのことです。

 

ひとりで仕事を抱え込み、助けを求められないというのは、個人の問題だけでなく、組織にとってもリスクです。

 

一緒に働くメンバーも積極的に連携し合い、安心して仕事ができるようになり、チームの成果も大幅に伸ばすために、「周りを頼り、助けを求めるスキル」が重要であることを本書を読んで理解しました。

 

【my pick-up】

◎ひとりで考えてもがく、その1分1秒がすでに無駄な時間

問題解決に向けて前進しない「ぐるぐるひとりで悩む」ことに時間を使うことで、本来、ほかの仲間が問題解決に使える時間を浪費してしまっています。チームの成果という観点が欠如し、判断力に乏しく、仲間と連携して仕事をすることが不得手と見えます。

◎時間をかけてひとりで考えても〝たかが〟知れている

私たちが向き合う仕事は、過去に経験のない仕事、チームの中に答えがない仕事が増えています。そうした場合、「時間をかけてもなんとかできない」ことや「ひとりで考えたのでは〝たかが〟知れている」ことが大半です。そんなとき、ひとりで抱え込まず連携することが、あなた自身を救うだけでなく、チームで向き合うべき問題解決のスピードと質を上げることになります。

◎「とりあえず今日は休み、明日以降のことは様子をみてから判断しよう」と考えないこと

「今日は休みます」と、とりあえずの判断をし、翌日になって「今日も無理でした・・・」という連絡でチームが抱える突発的な負担。事前の準備も心構えもなく当日急にリカバリーしなくてはならない相手の大変さは想像できます。それに対して、「最近の傾向から木曜日には回復する可能性が高いが、最大で今週いっぱい出社が難しい可能性もある」という見通しを共有したうえで、チームが事前に想定し備えができる場合。想定よりも早く回復すれば、むしろ「喜ばしいこと」として受け取ることもできますよね。

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