リーダーは「時間の使い方」が9割! 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2014-02-20 |
評価 (3点/5点満点)
リーダーにとってすべての前提となるもの、それは「時間に対するシビアさ」です。
この本は、チームを率いるリーダーが、期間内に仕事を終わらせるのみならず、メンバー各自の仕事の質を高め、チーム全体で成果を出していくための方法をお伝えします。
価値を高めるための時間の使い方として、次の3点が説明されています。
①正しく時間を使う(時間効率を上げる)
時間のムダを「0」にする、プロセスを「見える化」する
②正しいことに時間を使う(時間単価を上げる)
「マーケティング発想」でチームの価値を高める
③自らを更新し続ける(キャリアを磨く)
自分をアップデートし続ける勉強法
「時間」という切り口から、ビジネスパーソンが「自分で考える」ためのアプローチを述べた1冊でもあります。
本書の面白いところは上記の②ですね。「マーケティング発想」で会社や上司の要求を理解し、3つの価値基準(最新知識とスキルの獲得、安定した仕事、顧客ニーズへの対応)にどう時間を配分するか、成果の違いを生む分かれ道です。
【my pick-up】
◎読書量と能力は比例しないが・・・
私がこれまで見てきたなかで、ひとつだけ言えそうなのは、「本を読まなければ、どこかで限界が来る可能性が高い」ということです。読書は、それまでに培ってきた個人の才能や環境による壁を破ってくれます。
立場が上がったり、顧客の要求基準が上がったりして、求められるものが高まったときに、本を読む習慣がない人は苦労することになります。しかし、読書をする習慣を持っている人は、自分の経験だけでは得られない知識、考え方を取り入れることができるため、貯金を増やし続けることができます。少なくとも、本を読まない人よりは、貯金額が増える可能性は高くなります。
自分の周りには、自分と似た考えを持った人が集まります。ということは、人から学ぶことができるものは、いまの自分の延長線上にあることがほとんどなのです。自分とはかけ離れた考えにふれるのはむずかしい。しかし、本を読めば、自分とはまったく違う人間の考えを知ることができます。