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ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2008-03-13 |
評価
(3点/5点満点)
国際コーチ連盟マスター認定コーチの伊藤守さんが、次の2つの時間を取ることを最優先させた極めてシンプルなマネジメント手法、「3分間コーチ」を紹介します。
・部下について考える時間を取る
・部下と的を絞った短い会話をするための時間を取る
とにかく部下と関わる時間を作ることを最優先させたマネジメント手法です。まずは、部下と関わり、コミュニケーションを交わすこと。これがなければ、どんなにコーチング等のスキルを学んでも効果的ではありません。
3分の時間を部下のために作ること自体が、「きみはチームの大事な一員だ。きみの成長を望んでいる。きみは認められている」というメッセージを送ることになります。また、コーチ型マネジャーが行う部下育成は、従来の指示命令型のマネジャーのそれとは異なり、教えるというより気づかせる。やらせるのではなく、自発的にやり出すのを待つのが基本です。
私も管理者として、チームの成果を最大化するのに、マメなコミュニケーションは不可欠だと感じています。「会話することは楽しい」と部下が思うようになれば、自然と自発性や自律性が生まれます。
コーチング等の具体的なスキルを学ぶ前に、部下を持ったらまず読んでおいてほしい1冊です。
【my pick-up】
◎完了が次の行動を生む
ともすると、新しくやることばかりに目が向きますが、ちゃんと終わらせれば確実にエネルギーは上がります。わたしたちを疲れさせるのは、未完了感や気がかりを引きずることだからです。
エネルギーレベルを上げるためのコーチングを行って、意識的に完了させます。
◎部下のほうから声をかけさせる
「何かあったら声をかけてくれ」とか「いつでも相談してくれ」というのは、親切そうに聞こえますが、あまりにも漠然としていて、部下は声をかける機会を見つけられません。
それよりも、たとえば、プレゼンの前、企画書を書く前、営業のあと、キャリアについて話したいとき、頭の整理をしたいときなど、できるだけ具体的に、どんなときに声をかけたらいいのかを、あらかじめ伝えておくことです。