厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

今年145冊目『3分間コーチ』

2011-07-31 17:22:14 | おすすめビジネス書
ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2008-03-13

評価  (3点/5点満点)

国際コーチ連盟マスター認定コーチの伊藤守さんが、次の2つの時間を取ることを最優先させた極めてシンプルなマネジメント手法、「3分間コーチ」を紹介します。

・部下について考える時間を取る

・部下と的を絞った短い会話をするための時間を取る

とにかく部下と関わる時間を作ることを最優先させたマネジメント手法です。まずは、部下と関わり、コミュニケーションを交わすこと。これがなければ、どんなにコーチング等のスキルを学んでも効果的ではありません。

3分の時間を部下のために作ること自体が、「きみはチームの大事な一員だ。きみの成長を望んでいる。きみは認められている」というメッセージを送ることになります。また、コーチ型マネジャーが行う部下育成は、従来の指示命令型のマネジャーのそれとは異なり、教えるというより気づかせる。やらせるのではなく、自発的にやり出すのを待つのが基本です。

私も管理者として、チームの成果を最大化するのに、マメなコミュニケーションは不可欠だと感じています。「会話することは楽しい」と部下が思うようになれば、自然と自発性や自律性が生まれます。

コーチング等の具体的なスキルを学ぶ前に、部下を持ったらまず読んでおいてほしい1冊です。

【my pick-up】

◎完了が次の行動を生む

ともすると、新しくやることばかりに目が向きますが、ちゃんと終わらせれば確実にエネルギーは上がります。わたしたちを疲れさせるのは、未完了感や気がかりを引きずることだからです。

エネルギーレベルを上げるためのコーチングを行って、意識的に完了させます。

◎部下のほうから声をかけさせる

「何かあったら声をかけてくれ」とか「いつでも相談してくれ」というのは、親切そうに聞こえますが、あまりにも漠然としていて、部下は声をかける機会を見つけられません。

それよりも、たとえば、プレゼンの前、企画書を書く前、営業のあと、キャリアについて話したいとき、頭の整理をしたいときなど、できるだけ具体的に、どんなときに声をかけたらいいのかを、あらかじめ伝えておくことです。

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今年144冊目『残業3時間を朝30分で片づける仕事術』

2011-07-29 22:58:32 | おすすめビジネス書
残業3時間を朝30分で片づける仕事術 残業3時間を朝30分で片づける仕事術
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2011-07-16

評価  (3点/5点満点)

日本IBMの現役社員(ソフトウェア事業部・事業戦略マーケティング・マネジャー)の永井孝尚さんが、朝30分の仕事は夜3時間の残業に匹敵する生産性があると主張しています。

会社人生を通じて残業ばかりしてきた永井さんは、現在毎朝5時過ぎに起床し6時前に家を出発、7時には会社に到着。そして、ほぼ毎日午後5時から6時には退社しているそうです。それにより、毎日のブログ執筆や、毎週末の合唱団の活動、年数回の本の執筆などができるようになり、公私共に充実した人生を送られています。

そのコツが、疲れた身体にムチ打って長時間ダラダラと残業を続けるのではなく、スパッと定時に退社してその分朝早く活動を始めるということ。朝1時間集中すれば、終電間際までの6時間残業に匹敵するだけの仕事がこなせるのです。

この本では、自分の仕事の生産性は限界に達してきたと感じるベテラン社員も含め、まだまだ開拓が十分ではない「朝」を活用して、仕事の生産性をさらに(=本書では6倍!に)高め、空いた時間で人生を豊かにする「朝シフト」を紹介します。

朝や午前中の時間の有用性はもはや言うまでもありませんが、その大きな理由のひとつとして、突発的な出来事・トラブルを未然に防ぐための考える準備ができるということが挙げられると思います。ムダな稼動を生まない習慣を本書から身につけましょう。

【my pick-up】

◎どの時間帯に何をすべきか?

・午後は情報のインプットと思考に充てる(13時~18時)

・夜は「忘れる」のが仕事(18時~翌朝5時)

・アイデアは早朝にやってくる(5時~9時)

・午前中にアイデアを形にする(9時~13時)

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今年143冊目『心を整える。』

2011-07-25 17:48:00 | おすすめビジネス書
心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣 心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2011-03-17

評価  (3点/5点満点)

昨年のワールドカップや今年のアジアカップで日本代表の(ゲーム)キャプテンを務め、現在はドイツのサッカーチームに所属する長谷部誠さんによる自己啓発書。刊行から約4か月で19刷とかなり売れているようです。

自分を見失うことなく、どんな試合でも一定以上のパフォーマンスができるために意識している点として、常に安定した心を備えることを挙げています。それは、日々の生活において心に有害なことをしないようにするとともに、ちょっとでも心が乱れたら自分で整えるようにします。

巷のビジネス書でよく言われる「メンタルを強くする」「心を磨く」といったものとは少し違う感覚です。

長谷部さんご自身、「これといった長所もなく、華麗な経歴もない僕がここまで生き残ってこられたスキルと概念」だと述べていますが、中身を読むと、周囲からの影響と自分自身のこだわりが絶妙のバランスで相互に良い方向へ作用しているように思いました。

【my pick-up】

◎自分と向き合う方法

自分と向き合う方法は、主に2つある。

ひとつは孤独な時間を作り、ひとりでじっくりと考えを深めていくこと。僕にとっては読書も、ひとり温泉も、ここに含まれる。そしてもうひとつは、尊敬できる人や仲間に会い、話をすることで自分の立ち位置を客観的に見ることだ。僕はヨーロッパでプレーする日本人選手たちに会うたびに、自分がこれからどんな道を進むべきかのヒントをもらっている。

◎読書は自分の考えを進化させてくれる

試合に負けて気分が沈んでいるときも、逆に試合に勝って高揚しているときも本を読むと心が落ち着く。負けたあとなら、乱れた気持ちを整えてくれる。勝ったあとには、浮ついた気持ちを抑制してくれる。

本を読み始めたのはプロになってから。きっかけは、とある先輩が移動中に本を読んでいる姿を見て、カッコいいなぁと思ったから・・・。ドイツに行ってからは哲学系の本が圧倒的に増えた。それはデール。カーネギーの『人を動かす』という本に出会ってからだ。いつも渡欧前の日本の空港でまとめ買いをする。機内持ち込みのスーツケースの半分くらいが本を占めてしまうこともある。

僕は本を読んでもその内容を鵜呑みにはしない。疑うわけではないけれど、まず自分の場合はどうだろうか、この意見に同調できるだろうかと考えてみるのだ。自分に通じると思うときもあれば、当然ながら違うと思うときもある。

また、読書は人前で発言する機会が多いプロサッカー選手にとって、言葉のセンスを磨くうえでも、大事かもしれない。もしかしたら読書を続けてきたことによって、昔よりもボキャブラリーや質問に対する瞬発力が上がっているのかもしれない。それに、いつか自分が監督になったときに読書で得た「言葉」は必ず役に立つはず。岡田監督などはよく言っていたが、ミーティングで偉人の名言やエピソードをスムーズに言うことができれば、選手やチームを鼓舞できると思う。

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今年142冊目『上司のやってはいけない!』

2011-07-21 09:49:07 | おすすめビジネス書
上司のやってはいけない! 上司のやってはいけない!
価格:¥ 1,449(税込)
発売日:2011-07-13

評価  (3点/5点満点)

人事コンサルタントの内海正人さんが、上司として〝やってはいけないこと〟95項目を紹介します。

どんな組織やチームをまとめるにしても、最低限ここだけは外してはいけないというポイントが「やってはいけない」ことであり、やってはいけないポイントだけ押さえておけば、部下のマネジメントで失敗することはほとんどなくなると言えます。

本書では特に、「マメに声をかける」「好き嫌いに関わらずコミュニケーションの量を一定に保つ」など、日ごろのコミュニケーションの重要性が強調されています。

上司としてレベルをあげるために、ここでいったん自らを振り返ってみましょう。

【my pick-up】

◎朝礼でネガティブな話をする

朝礼では具体的にどのようなことを行うかというと

・お客様からの感謝の声を伝える

・メンバーの成果を伝える

・業界情報などで参考になることを伝える

などの情報です。

誰が聞いてもハッピーになれるような情報を伝えていくのが上司の役目です。

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今年141冊目『習慣力』

2011-07-07 18:20:24 | おすすめビジネス書
習慣力  1日1分7つのステップ 習慣力 1日1分7つのステップ
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2010-12-10

評価  (3点/5点満点)

人生を変える「自分の手にしたい習慣」を手に入れる、独自の「習慣教育」を行っている今村暁さんが、私たちのすべてのジャンルの良い習慣づくりを強力に後押しする4原則を紹介します。

①早起きをする

②掃除をする

③日記を書く

④10の誓いを立て、毎日チェックする

この4つの習慣を手に入れると、自分本来の夢や目標や生き方に近づき、心も体も軽くなるとしています。

いわゆる〝習慣本〟と言われるものは数多く存在しますが、この本の特徴は、あまり夢や目標にこだわらずに小さな行動をまず起こしていくという点です。小さな成功体験の積み重ねによってはじめて、その延長線上としてのゴールが見えてくることがあります。小さな行動であれば、継続できないという言い訳はできなくなります。

【my pick-up】

◎成功心質の人は結果でホメる、成功心質がない人は行動をホメる

昔から言われている成功哲学の、「夢を持つ。目標を持つ。目標を持ったら潜在意識に透徹するまでイメージトレーニングする」というのは、一部の成功心質をもともと持っている人にしか通用しないのです。なぜなら、成功体験を持っておらず、自信もなく、感性も鈍ってしまった人たちは、「夢も持てない。目標も持てない。成功のイメージもできない」

それらを塗り替えていくためには、逆の順番に習慣を変えていくことが、大切なのです。つまり、「行動の習慣づくり」こそが成功と幸せづくりの秘訣だったのです。そして、世の中の全体の90~95%の人は、この「行動の習慣づくりから入る」ことが大事だと考えています。

◎根拠がないのに伸びる「ちょろいの法則」

このちょろいと思えているかどうかというのは、現実の実力とはあまり関係ありません。実力差はないのに、自信がある人と自信がない人が存在するのです。この自信というのは、「錯覚」と言っても過言ではありません。根拠のある自信は、根拠が崩されると終わりです。でも根拠のない自信は、根拠がないので崩れません。

ゼロから成功した成功者は、1人の例外もなく根拠のない自信を持っていた人間です。学歴もない、金もない、人脈もない、経験もない、だけど成功しそうな気がする。ちょろそうな気がする。だからやらずにはいられない。そして成功していくのです。

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