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2016年162冊目『クリエイティブ思考の邪魔リスト』

2016-09-06 21:52:02 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、日常のビジネスの現場で「もっと成果を出したい」と思っている経営者、営業、人事、企画、開発、総務、経理など、すべての職種の人に向けて書いた、ビジネスで何か新しいことを「考える」本です。

問題を定義(発見)し、ぐるぐると遠回りしながら解決のためのアイデアをひたすら考え、それを実行に移し、フィードバックを得て、またひたすら考える。この考える工程を「クリエイティブ思考」と言います。

皆さんのクリエイティブ思考を邪魔するのは、たいがいが過去の自分の経験や習慣、既存の規則や法則などの考えに固執するといった類いのものです。

この本は、クリエイティブ思考を邪魔する負の要素を取り除き、何か新しいことを考える力を取り戻してもらうことが目的です。

クリエイティブ思考の15の邪魔リスト

01.制約を侮ってはいけません

02.名刺は名前以外を見てはいけません

03.慎重に計画を練ってはいけません

04.「考えても仕方がないこと」を考えてはいけません

05.周囲からの影響を軽く見てはいけません

06.「知ったか病」に冒されてはいけません

07.自分の「型」に他人をはめてはいけません

08.「男だからハイヒールは履かない」と言っていてはいけません

09.弱みを克服してはいけません

10.グローバル時代に異文化を学んではいけません

11.違和感から逃げてはいけません

12.「自己ブランディング」に罪悪感を持ってはいけません

13.惰性リズムを積み重ねてはいけません

14.「運動」を仕事と切り離してはいけません

15.徹夜した自分に酔ってはいけません

本書を読めば、クリエイティブ思考とは決して選ばれた人間の専売特許ではなく、心がけ次第で誰もが多かれ少なかれ習得することができる、と分かるでしょう。

細かいことや予測できないことに気をとられすぎる「非合理的に真面目」から、とにかくチャレンジする「合理的に不真面目」に、日本人はなってほしい想いも本書から読み取れます。

【my pick-up】

◎「フィットネス」は仕事上の能力

運動はしたほうがいいという認識は世界共通かもしれませんが、「運動を仕事の一部と考える」ことは、少なくともアメリカと日本で捉え方が大きく異なります。まずアメリカには、国民皆保険制度はありません。日本のように、国民皆保険制度によって3割程度の負担で気軽に病院にかかれる感覚はありません。現に、アメリカ人が身につけたい習慣は、2位の読書を大きく引き離して「ジムに行く、もっと運動する」がトップに来るそうです。

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