会計HACKS! 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2010-04-16 |
評価 (3点/5点満点)
ハックシリーズの最新刊は、お馴染みの小山龍介さんと、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』などのベストセラーを持つ公認会計士の山田真哉さんがタッグを組んだ、会計に関するハックスです。
「いくら使ったんだろう」という視点(P/L:損益計算書)から、「今いくら持っているのか」という視点(B/S:貸借対照表)へ、この本で紹介されている「ハック家計簿」を使って会計思考を身につければ、お金を増やせるとのこと。
「借方を自分パート、貸方を他人パートと覚える」など会計をあまり知らない方でもすっと読めるとともに、私もそうなんですが会計を専門としている方にとっても、他の分野にも応用できる汎用的な思考・技術に昇華させるためのヒントが詰まっており参考になります。
【my pick-up】
◎毎日つけない「気まぐれルール」でスナップを撮る
ハック家計簿は気が向いたときにつければよい、「気まぐれルール」によって運用できます。家計簿を毎日つけなくても大丈夫。これまでの家計簿との運用方法の違いは実は、P/LとB/Sの持つ性質の違いからくるものです。
従来のP/Lベースの家計簿が面倒なのは、期間中、ずっと記録し続けないといけないP/Lならではの特性があるからなのです。一方、B/Sベースの家計簿では、ある時点でのお金の残高だけ記録すればよい。ハック家計簿はB/Sベースなので、気まぐれルールで大丈夫なのです。
◎資産と負債(B/S思考)
ハック家計簿では、資産の効率的な活用、すなわち総資産利益率(ROA)が意識できる仕組みとなっており、その結果、無駄な資産のあぶり出しもできるようになっています。
マイホームを売却する、自動車を持たずタクシーを利用するなどの方法は、B/Sからオフバランスすることだと言えます。ハック家計簿を使って、ROAの高い家計を実現しましょう。