夢は9割叶わない。 価格:¥ 1,512(税込) 発売日:2014-05-23 |
評価 (3点/5点満点)
『島耕作』シリーズでお馴染み、漫画家・弘兼憲史さんが、「夢」という言葉を「目標」に変え、実現可能なステージで闘っていくことのススメを説いています。
もう少しタイトルの『夢は9割叶わない』の主旨をお伝えしましょう。
・夢は叶わなくていいが、目標は実現させなければならない。
・願っても夢は叶えられない。しかし考え、行動すれば、目標は達成できる。
・精神論で頑張るのではなく、やわらかい頭で現実に則しながら、臨機応変に思考を変えて、人生を歩いていけば、そのほうが絶対ラクに生きられる。
特に20代の若手ビジネスパーソンに読んでもらいたい1冊です。社会の理不尽さに反抗するのではなく、うまく対処する術を身につけましょう。
【my pick-up】
◎「すぐにやる」「小出しにする」で信頼される
特に意識したほうがいいのが「着手するスピード」です。上司や先輩の立場になって考えてみると、部下や後輩に仕事を振ったとき、もっともイライラするのが「いつになったら始めるのだろう」と「いったい、今どんな状態なのだろう」という思いです。
上司や先輩に信頼される人材になりたいのなら、とりあえず手をつけて、途中でも何でもいいから小出しにする(あるいは、こまめに報告する)というやり方を覚えることが得策です。
上司に信頼されるためには、不完全でもいいから「とりあえず、進めています」「現在、こんな状況です」ということをこまめに伝えたほうがいいのです。
◎正論こそ、やわらかく伝える
会議やミーティングの席で自分の意見を言う際、正しい意見ほどソフトに言うべきだと僕は考えています。
正しい意見ほど、強い口調で言われたら、言われたほうは反感を持つに決まっています。上司はもちろん、同僚、部下であっても「顔を潰された」という思いが残れば、それはそうそう消えるものではありません。
「こんな意見もあると思うんだけど、どうかな?」「こんなアイデアのほうが個人的には好きなんですけど、ダメですかねぇ~」と極力ソフトに言うようにするのが得策です。
正しければ正しいほど、自信がある意見であればあるほど、ソフトに言う。