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仕事は半分の時間で終わる! ―――あなたの常識がスケジュールを遅らせる 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2013-07-20 |
評価
(3点/5点満点)
この本は、「がんばっているのに、仕事がうまくいかない!」という悩みを抱える方のために、「仕事の正しい進め方」を丁寧に教えてくれます。
そのベースは、プロジェクト・マネジメント(PM)です。PMは職場ではなかなか体系的に学ぶ機会がないので、このような1冊を活用するのが有効です。やみくもに職場での実践だけに頼っても上達が難しい分野でもあります。
本書のキモは、以下の【my pick-up】で記載した3点に集約されます。時に、「安易に締め切り日から逆算してはいけない」という考えは、他のビジネス書にはあまりないものです。
【my pick-up】
◎何もしなければ仕事は遅れる「人間行動の特徴」
・パーキンソンの法則(時間と予算は、全部使うまで浪費される)
・学生症候群(余裕があったのに着手せず、最後に慌てる)
・ゆでたまごの基準(あいまいな完成基準は、「念のために」と時間を浪費する)
・予防線を張る(予定より早く安くできても、あとあとの立場を悪くしないためすぐ手離さない)
人は一般的にこうした習性を持っているので、仕事を「早く始めても、早く終わらない」のです。つまり、これらの原因を取り除けば、仕事は「遅く始めても、早く終わる」というよい循環に転換できます。これが「仕事の正しい進め方」の基本です。
◎締め切り日から逆算してはいけない
設定された締め切り日に縛られ、「締め切り日から逆算」してスケジュールをつくってしまうと、「思考停止」という恐ろしい罠にはまってしまう危険が大きいのです。
◎これまでの常識を捨てれば、日程は半分にできる
仕事の日程を半分にするポイントは、整理すると次の3つです。
①時間見積りを「2点法」で行い、「ギリギリ値+バッファー」でスケジュールを立てます
②次に、複数案を考えてその中から最適なものを実施します
③もっと大きな効果を生むのは、「悪い掛け持ち」をやめて集中することです