厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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2025年43冊目 『成果をあげる経営陣は「ここ」がぶれない』は、会社役員の役割と成果をあげるための考え方

2024-11-02 14:51:54 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本の目的は、変化の時代における「会社役員の役割」を再確認し、経営者としての「考え方の軸」を整理してもらうことです。

具体的な内容としては、ドラッカー経営学をベースにした「経営の本質」「会社役員の役割」「未来創造の方法論」「会社役員が成果をあげるための考え方」です。

さらに本書では、そもそも「企業とは何か」「意志決定とは何か」といった企業経営に関する本質的な問いを投げかけます。

 

著者はベストセラー『財務3表一体理解法』の國貞克則さんで、日経ビジネススクールで行っている「経営の本質と会社役員の役割」という講座に、一部加筆して書式化したものです。

 

時代が変わっても変わらない物事の本質とは、新しい事業を生み出す「変化を機会として利用する」「アイデアを事業として実現する」という2つの方法論です。

変化の時代だからこそ、ドラッカーの大局観と本質論が必要になってきていると言います。

 

本書を参考に、会社役員の皆さんが次の世代のために価値ある何かを残せればいいですね。

 

【my pick-up】

◎既存の企業が新規事業を生み出すために必要なこと

大企業の役員会で、新しい事業への取り組み案を議論していてよく見かけるのは、役員が起案者に対して、その案がうまくいくことを論理的に説明させようとすることです。そして、それができなければことごとく新しい事業案をつぶしていきます。これは、既存のビジネスにおいて論理的思考で成果をあげてきた頭脳明晰な役員にありがちな傾向です。既存のビジネスにおいては論理的思考が機能します。それは、既存のビジネスにおいてはほとんどのことが経験済みのことだからです。しかし、新しい事業は論理的思考だけではうまくいきません。既存の事業と新しい事業とでは、考え方や取り組み姿勢を変えなければなりません。

また、ドラッカーは次のように言います。「新事業は、既存の事業から分離して組織しなければならない。既存の事業は、それに責任を持つ人たちから膨大な時間とエネルギーを奪うからである。われわれはすでに3、40年も前から、既存の事業を担当する人たちは、それらの事業の拡大、修正、調整しかできないことを知っている。新事業は別の人たちに担当させなければならない。新事業の核となる人はかなり高い地位にあることが必要である。トップマネジメントの一人が、明日のためにその特別の仕事に責任を負わなければならない」

◎必ず身につけていなければならない資質「真摯さ」

特に会社役員は、自分が最後まで責任をとれないことについて意思決定することになります。会社役員が行う今日の重要な意思決定の結果がでるのは、多くの場合その意思決定をした会社役員がその組織にいなくなってからです。そんな意識決定をする人が、自分のことしか考えていないような人では困るのです。従業員や顧客や社会の未来のことを心から心配し、多くの人から信頼されている真摯な人でなくてはならないのです。

未来創造において極めて大切なのは、自分が言ったことを必ず実現させようとする態度です。すなわち、真摯な人間が未来創造に携わっているかどうかが未来創造の肝なのです。

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2025年42冊目 『超・時短ハック』は、時間をかけるべき仕事とかけなくてもよい仕事を見極める

2024-11-02 14:39:49 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、時間のやりくりがうまくなる3つのポイントを押さえましょう。

 

1.ムダに気づき、ムダをとことん省く

2.量をこなす必要がある仕事は、とにかくスピードアップする

3.質を求められる仕事は、時間をかけ、腰を据えて取り組む

 

つまり、仕事には、時間をかけるべき仕事と、さほど時間をかけなくてもよい仕事があるということですね。

 

著者も持続可能な自分でいるために、平日は18時までに仕事をし、それ以上はやらないとのこと。

終業後と休日は好きなことをして英気を養っているそうです。

 

本書はハック1つにつき4ページ。文章は少なめで、イラストや見出し・ポイントなどで内容がすぐにつかめるようになっています。

 

【my pick-up】

◎「早帰りする人」を思われれば依頼が早めに来る

18時終業の場合、もし17時以降に仕事を頼まれたら「明日でいいですか?」と勇気をもって答えてください。急ぎでないメールが届けば、返信は翌日に回してよいでしょう。そうして「早帰りする人」というキャラが浸透したらしめたもの。指示や頼み事が前もって来るようになりますよ。

◎やりたくない仕事を朝イチに片づければ一日をラクに過ごせる

テキパキと仕事を片づけるコツは、やりたくないと思っている仕事を、まずやってしまうことです。それは期限が迫っている仕事かもしれませんし、期限にはまだ余裕があっても、重要な仕事なので「早めにやらなくちゃ」と思っている仕事かもしれません。他には、苦手な仕事や面倒な仕事といった、気持ちのうえでできればやりたくないと思っている仕事も含まれるでしょう。

◎タイトルだけのメールを送る方法もある

タイトルだけでメールを終わらせる方法があります。タイトルに結論を書き、最後に「タイトルのみ」や「以上」をつけるのです。

(例)テレワーク中の挨拶「おはようございます。本日の業務を始めます【タイトルのみ】」

「タイトルのみ」「以上」は、本文は開けなくてもよいというサインです。

◎金曜日にメールを送るときに配慮する

もしあなたが金曜日の夕方に依頼メールを送るときは、次のようなフレーズを書くことをおすすめします。

「ご無理のないよう、週明けにご確認くだされば十分です」

というのは、メールの送り手と受け手には感情の温度差があるからです。送った人は、仕事を手放して気分爽快。一方、受け取った人は、仕事が増えて憂鬱な気持ちになります。

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2025年41冊目 『消耗せずに成果が出る「情報の捨て方」』は、日々の情報の99%はノイズ

2024-11-02 14:27:24 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

日頃私たちが何気なく使っている「情報」にフォーカスし、日常生活ではもちろん、ビジネスの現場でも役立つ「情報との付き合い方」について書いています。

 

私たちが接している情報の99%はノイズと言ってもいいかもしれません。

自分を消耗させていた情報に気づき、それらを捨てていくことで、軽快に成果を出せるようになるでしょう。

 

【my pick-up】

◎成功ではなく、失敗に目を向ける

失敗は苦いのですぐに忘れたくなります。成功は甘いのでいつまでも味わっていたくなります。でも再現性を考えると実際にとるべき態度は「逆」です。成功には再現性がないから、成功体験は捨てる。失敗には再現性があるから、失敗体験は捨てない。そうすれば、あなたがインプットしておかなければならない情報はかなり絞り込めるはずです。

◎NHKニュースの「味気なさ」が報道の本質

30分間の『NHKニュース7』などはコメンテーター不在。アナウンサーが感情を抑えて淡々と事実だけを報じるシンプルな構成です。情報過多な時代だからこそ、コメンテーターや評論家の話は「ミュートして観る」ことをおすすめします。そのうえで「見識」を得たければ、ネットや雑誌で信頼できる専門家の意見を探すのも一手です。

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2025年40冊目 『「悩まない人」の考え方』は、20年以上悩んだことがない経営者が語る「思考の型」

2024-10-31 16:18:05 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

上場企業の経営者である著者が「悩み」について考え抜いた1冊です。

本書の冒頭は「私はここ20年以上、まともに悩んだことはない」という言葉から始まります。

 

・「どんなときも前向きがいちばん!」「考え込んでいないでまず動いてみよう!」といったポジティブ思考ではない。

・あらゆる悩みは「思考不足」からきている。問題に心を奪われ思考が停止したとき人は悩み始める。

・ひたすらウンウンと唸って脳内でぐるぐると考えを巡らせばいいわけではない。物事を考えるときには一定の「手順」や「型」を意識すべき。

 

インストールしてほしい「悩まない人の考え方」が紹介されています。

 

【my pick-up】

◎なぜマネジャーは「人」に働きかけてはいけないのか

世の中には「マネジメント=人を管理する仕事」という誤解がはびこっている。しかし、マネジャーはいきなり「人」に働きかけてはいけない。そこを間違えるから、マネジャーたちは悩むことになるのだ。マネジャーの仕事は「仕組み」に働きかけることだ。それぞれのメンバーにやる気があろうとなかろうと、その中で一定の成果が出る仕組みをつくれていれば、マネジャーは職務を全うしているといえる。逆に、どんなにやる気にふれたチームをつくろうと、成果が出ていないなら、その人はマネジャー失格である。

◎「他人の経験」をたくさん摂取する

「情報のせいで」先入観が生まれるわけではない。そうではなく「情報量が中途半端なせいで」先入観が生まれるのだ。自分の経験したことだけですべてを知った気になっているから、無意識的な前提に縛られ、どんどん悩みやすい体質になっていく。これを防ぐには、とにかく情報(=他人が経験していること)をインプットし続けることに尽きる。このとき、観察すべき人は「自分より成功している人」がいい。「自分より成功している人は、まだまだたくさんいる」という自覚があれば、学びをやめることはなくなるからである。「いまの自分はまあまあすごいのかも・・・」と思った途端、その人は先入観の檻に閉じこもり、成長を止めてしまう。「自分のやり方がいちばん正しい」と考えず、常に「自分よりうまくいくやり方」を探し続けよう

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2025年39冊目 『20代のいま、やっておくべきお金のこと』は、25歳で貯金ゼロでも共働きで1億円貯める方法

2024-10-31 15:55:34 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

25歳で貯金ゼロでも共働きで1億円貯める方法を提案します。

 

1.手取り収入の15%を貯める

2.結婚費用に貯金を使い果たさない

3.結婚後は3割貯金に

4.子どもが生まれたら育児休業し仕事は続ける

5.自宅の購入は40歳前後がベスト、ローンは年収の4倍まで

6.教育費と老後資金は貯金+投資

7.子が独立したら貯金を増やす、退職金をもらったら1億円

 

20代のうちにお金のことを曖昧にせず、しっかり勉強する必要があります。

また、20代のうちにいろいろ試して、たくさん失敗して「お金とつき合う基本」を身につけると、人生の後半がラクになると思います。

 

【my pick-up】

◎実家暮らしは29歳まで。独立しないと経済的にビョーキになるよ

長く親元で暮らしていると「自分の収入で生活できる」と思えなくなる。挑戦する気も消えていく。その能力が衰えていく。結婚も遠ざかる。「結婚して親元を出る」=「貧乏になる」と考えて怖くなるから。一人前になりたいなら、遅くても30歳になる前に、親元を出よう結婚相手に「ずっと親元で生活してた人」を選ぶと、きっとお金のことで苦労するから、そのつもりで

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