厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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2017年166冊目『世界最高のリーダー育成機関で幹部候補だけに教えられているプレゼンの基本』

2017-07-30 18:59:25 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

GE(ゼネラル・エレクトリック)では、20世紀最高の経営者と呼ばれたジャック・ウェルチがCEOに就任してから、プレゼンの重要性が増したとのこと。

その目的は、組織の「意思決定スピードの向上」でしたが、GEの社員はそれにより「本質的なことのみに焦点を当てる思考」が加速し、さらには一人ひとりが「ムダな業務の排除」「あらゆる仕事のスピード化」を実現することにつながりました。

この本では、GEの日本・アジア太平洋地域の経営幹部育成プログラムの責任者だった田口力さんが、「簡潔なメッセージをストーリーとして伝える」プレゼンの基本について解説します。

パワーポイント依存症から脱却し、自分が言いたいことを伝えるのではなく、相手が聞きたいことを情熱を持って伝えることが大切だと言います。

プレゼンは、リーダーとして他者とのコミュニケーションを取る手段として必須のスキルです。スライドを使ったプレゼンだけでなく、社内でちょっとした報告をする場面でも、ビジネス相手と交渉する場などでも、プレゼンのスキルは求められます。

【my pick-up】

◎「問題」と「課題」を混同してはいけない

問題は「現状」と「現時点においてあるべき姿」とのギャップ。課題は「現状」と「将来のある時点におけるあるべき姿」とのギャップ。「問題」は「解決」するもので、「課題」は「達成」するものと考えてください。

◎「ご質問はありませんか?」と言ってはいけない

私はGEクロトンビルのプレゼン研修で、「『ご質問はありませんか』と言ってはいけない」と教えていました。そうではなくて、「必ず質問はあるはずだ。質問して私のプレゼンを補ってほしい」という前提に立てば、質問を求めるために「ご質問をお願いします」となるはずです。

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2017年165冊目『ミスなくすばやく仕事をする技術』

2017-07-29 22:36:11 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

仕事でつまづいている多くの人へ贈る「これだけ押さえればOK」なベストプラクティス集

日常編(チェックリスト、スケジュール管理、メールのマナーなど)、引き継ぎ編(引き継ぎ計画の立て方、業務フロー・マニュアルの作り方など)、トラブル編(トラブル対応の心得、管理方法、報告書の作り方など)、業務改善編(PDCAサイクル、KPT法、アウトソーシングなど)、PC編(ショートカットキー、ファイル操作の基礎知識など)。

アクトソーシング会社の人材育成で活用されている、最低限これだけやれば仕事が「速く」「正確」になる即効ノウハウが満載です。

私は特に、PC編の「タッチタイピング練習のお役立ちサイト」や「誤ってファイルを削除した場合の対応」などが役に立ちました。

【my pick-up】

◎誤ってファイルを更新、削除した場合(以前のバージョンから回復)

ゴミ箱にない場合でもあきらめないでください。まず、ファイルまたはフォルダを選択し、右クリックして「プロパティ」を選択してください。そして、「以前のバージョン」という名前のタブに移動してください。しばらく待っていると、Windowsにより自動バックアップされた世代のものが表示されます。ここから、ドラッグ&ドロップなどでファイルを復元することができます。

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2017年164冊目『今日も残業する君とたった10分だけ働く僕』

2017-07-28 23:26:01 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

著者・榎本洋介さんの仕事はディーリング、いわゆる投資です。アービトラージ(裁定取引)で、片手にスマホを持ってさえいれば、相場を少し覗いて、あとはごく簡単な確認作業をすればいいとのこと。相場を常にチェックしないといけない、デイトレードとは違うようです。

この本のテーマは、「時間にも、場所にも、会社にも、上司にも縛られない働き方」です。

重い気持ちを無理に引っ張って会社に着いたとして、そこに自分が本当に思い描いた未来につながる道はあるだろうか?

なんとも羨ましく、共感できる働き方・考え方ですが、すぐに実践するのは難しい面もありますよね。

しかし、〝僕は何事にも一切の壁を作らずに、ただひたすら受け入れて吸収することを貫いてきた〟など、今の生活・仕事の中でも状況を好転させるヒントが本書にはあると思います。

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2017年163冊目『10人中10人に好かれようとする人は嫌われる』

2017-07-28 22:54:14 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

あなたは、当たり障りのないことばかり言っている人を好きになりますか?

雑談の場面では、周りにどう思われようが、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと正直に言える人のほうが、好感度も高く信頼もされやすいものです。

元吉本芸人で、現在はコミュニケーションスキルに関する研修や講演を多数行っている殿村政明さんが、「本当に人に好かれるとは、どういうことなのか?」について取り上げます。

結局、相手が距離を取る原因は、自分自身が作っているのです。「10人中10人に好かれようとする人は嫌われる」とは、人に好かれようとばかり考えて、相手を好きになる努力をしていない人、ということです。(P.220~221)

笑いのスキルなど、本書で書かれていることを実践するのは、他のコミュニケーション本より少し勇気が要るかもしれません。

しかし、勇気を出して相手の懐に一歩入り込むことで、あなたのことを好きになってくれる人が確実に増えるはずです。

【my pick-up】

◎雑談力とは

最低1日1個、感じたことを人に喋ってみてください。そして相手が言ったことをちゃんと想像して(イメージして)、また感じたことを喋ってみてください。その繰り返しが雑談なのです。雑談の場では、リアクションのスピードは速いほうがいいです。とはいえ、〝すぐに気の利いたことを言え〟と言っているのではありません。一発目の反応を起こそうということです。答えにくい質問の場合でも、すぐに反応することです。雑談は、前回会った時に出たキーワードを記憶にロックして、今度会った時に開口一番、それを口にするのです。

◎面白い人になろうと思って、面白い人になれない

面白い人になるには人や物を見て察する力をつけるということです。だから直接面白いことを言おう言おうとするより、観察力や洞察力をつけること。これが面白い人になるための早道なのです。

◎冗談は人間の余裕部分である

冗談とは、人間の余裕の部分です。笑わすこともとてもいいことですが、言われた冗談に笑って返すことも、人との距離を縮めることなのです。「最近笑っていないな~、昔はよく、みんなで冗談言ったのにな~」と思う人は、人間的な余裕が少し欠けてきているのかもしれません。もっと冗談を言ったり、冗談と受け取れる余裕を作るよう意識をしてみてはどうでしょうか。冗談は人間の余裕部分ですから。

◎一瞬で距離を縮めるツカミ

初対面の時に、一歩入り込むことがいけないことと勘違いしている人がいます。一歩入り込んで、いきなり褒める、その素直で遠慮のなさに人は笑ってしまうものです。

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2017年162冊目『御社の働き方改革、ここが間違ってます!』

2017-07-28 22:39:55 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

政府の働き方改革実現会議で有識者議員も務めた著者が、「会社の魅力を上げる真の働き方改革」について、先進企業の事例を挙げながら解説します。

真の働き方改革とは、残業削減だけではなく、職場の雰囲気改善による売上向上から、さらには女性活躍、少子化改善、地方創生まで効果が及ぶことを念頭に取り組む必要があるということ。

昨今注目を集めている働き方改革について、社員が疲弊し辞めていくような想定外の方向に行かないよう、正しい理論とノウハウを教えてくれる1冊です。

【my pick-up】

◎業務プロセスと所用時間を「見える化」する方法

仕事の効率化を考えるうえでとても重要なのは、互いのスケジュールを把握することだ。プライベートの予定もきちんと書き込んでもらう(ただし、内容については書かなくていいことにする)。業務プロセスとそれに費やす所用時間をセットで書き込む。集中タイムをつくる「この時間からこの時間までは、集中して資料を作る時間なので、邪魔しないでほしい。電話も取り次がないでほしい」といった仕事の計画も、ある程度書き込んでおくようにする。

◎なぜ女性は管理職になりたがらないのか

これまでずっと、「女性は意識が低く、そのため管理職になりたがらない」とも言われてきた。しかし、実際には違う。女性の意識が低いのではなくて、女性が管理職になりたいと思えるような環境が整備されていないのだ。やはり「管理職=長時間労働」の環境問題だ。そしてもうひとつの意識の問題。「責任と報酬のバランスの悪さにある」。長時間労働でも残業代はつかず、収入が下がる・・・。管理職になることのメリットとは何か?それを考えずに無理に「女性の管理職」を増やそうとしても、いつまでも一定数に留まってしまうだろう。

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