厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2023年23冊目『捨てる経営』は、〝あれもこれも〟経営からの脱却を目指す

2022-10-30 16:08:00 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

企業組織において、不要なものというガンを放置したまま、業績を良くすることはできません。

だから、まずは「捨てる」ことが必須だと本書では言います。

 

タイトルから、某企業の社長による経営論と堅苦しく捉えられるかもしれませんが、「モノ」「情報」「壁」「商品や資産」「人間関係」「しがらみ」それぞれを捨てるための具体的な手法が、身近な事例も含めて紹介されています。

 

〝あれもこれも〟やるような、非効率な経営からの脱却を目指しましょう。

 

【my pick-up】

◎掲示物に着目する

社内を見まわしてください。おそらく、いたるところにベタベタと掲示物が貼ってあることでしょう。果たしてその掲示物は、意味をなしているでしょうか?残念ながら私は、「整理・整頓」というポスターが掲げられた事務所や工場で、きちんと整理・整頓された状態にお目にかかったことがありません。その理由は、1つには、掲示物が景色と化してしまっていること。もう1つは、掲示した途端に、「やった感」を感じてしまい、実際のそのことを「やる」ことがおろそかになってしまうからです。思い切ってこれらの掲示物を捨てて、そこに付随する業務も捨ててしまいましょう。

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2023年22冊目『50歳からの幸福論』は、出世レースからはずれたおかげで新たなミッションを発見し、人として正しい道を歩むことができたと著者が振り返る

2022-10-30 15:59:10 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

著者の佐々木常夫さんはワーク・ライフ・バランスという言葉が知られるようになる前から、ご自身で仕事(東レ取締役や子会社の社長)と家庭(自閉症の長男とうつ病の妻)の両立を実践されていた方で、私も佐々木さんの本は以前から数多く読んでおります。

 

今作は、50代を迎え、その時代特有の悩みや戸惑いを抱える皆さんに向けて、「50歳からの心構え」をお伝えするものです。

 

・もし仮に、左遷もされずこのまま出世レースを走り続けていたら、私は家族を苦しめていることに気づかないまま、人間として、リーダーとして失格ともいえる人間になっていたかもしれません。皮肉なことですが、私は出世を断たれたことで、人として正しい道を歩むことができたのです。

・出世レースから外れたおかげで時間を確保することができ、時間を確保できたからこそ本を書くことができ、本を書くことに出会えたからこそ、新たなミッションを発見することができたのです。

 

佐々木さんが50代で経験したこの「挫折と再起」によって、人生において50代という時期がいかに重要かということを痛感したとのことです。

 

50代は、仕事、家族ともにさまざまな問題が勃発する悩ましい年代ですが、その一方で、これまでの経験を生かして、しなやかに、自分らしさを存分に発揮できる充実した年代でもあることが、本書から分かると思います。

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2023年21冊目『テレワーク本質論』は、感染防止のためだけの在宅勤務で終わらせない日本型テレワークの推進

2022-10-30 15:44:59 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

本書のテーマは、欧米の真似ではない「日本型テレワーク」の推進です。

 

同じ場所、同じ時間に「働く」ことが、肉体的・精神的にも負担になる時代がやって来ています。

しかし、デジタル化が進み、ICT(情報通信技術)が進化した今、必ずしも同じ場所で、同じ時間に働く必要はなくなりました。

 

テレワークを「感染防止のためだけの在宅勤務」で終わらせてしまうことは、日本の企業における生産性向上、人材確保、危機管理対策など、ポストコロナ時代を生き抜くための武器を捨てるようなものです。

 

<テレワークを成功に導く心得10か条>

1.仕事が限られると思い込むなかれ

2.一緒に仕事をしている感を大切にせよ

3.雑談してしまう「場」をつくれ

4.ホウレンソウをデジタル化せよ

5.安心して働ける「柵」を用意せよ

6.デジタル化は今すぐ始めよ

7.セキュリティは鍵のかけ方と心得よ

8.時間あたりの効率を評価せよ

9.会うことを大切にせよ

10.フェアなテレワークを目指せ

 

<欧米の真似ではない「日本型テレワーク」とは>

・働く時間や場所が同じでなくても、チーム業務を効率よく進めることができる

・企業が社員の働く場所や時間を把握し、社員が安全・安心に働くことができる

・働く人が自分の判断で、最もパフォーマンス高く働くことができる

・仕事のやりがい、評価、賃金など「フェア」に働くことができる

・仲間との信頼と協力により、チームで成果を出すことができる

 

テレワークの課題にぶつかり、テレワークを諦めようとしている企業の方が、今一度、テレワークの本質を知り、テレワークを進めるのに役立つ1冊です。

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2023年20冊目『自分が喜ぶように、働けばいい。』は、会社員人生の後半に「もう一人の自分」を持っておく

2022-10-23 16:07:16 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、会社勤めの中高年の皆さんに、会社員人生の後半戦を「自分が喜ぶ」ように働いて、いきいきと過ごすために、

「会社を辞めることなく、会社の仕事以外の〝第二の本業〟の準備を今からしておくといいですよ」

と勧めるものです。

 

「会社辞める?アホか!そんなもん、定年までおらんでどうするんや!」

「定年になる日まで力を貯めて、『ほな、さいなら』と桜吹雪をまき散らして独立すればいいんだ」

 

丸一日ずっとオフィスで働くとか、会社の仕事だけに集中するのではない働き方が広がりつつあって、それはもう戻らない流れです。

仕事でなくてもいいので、何かしら「会社員の自分」とは違う、「もう一人の自分」を持っておくと、時間の調整などもうまくやれるようになると思います。

 

自分の性格や持ち味に合った場所を見つけ、自分に合わないものには手を出さない。

会社員の自分だけではない「もう一人の自分」を見つけ、好きなことや自分が喜ぶことをやり始めるのに、大きなハードルがない時代です。

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2023年19冊目『社会人になるということ~令和版~』は、問いを持ち、自分の内側に価値観をつくる

2022-10-23 15:55:12 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

2013年に刊行された同タイトルの令和版が出ました。

 

「遊ぶように働く、遊ぶように生きることが誰にとっても幸せな働き方や生き方のベースである」

という著者の想いは当時と変わらずに、最近の働き方の変化を今回の令和版に反映しています。

 

・これから社会に出て行く皆さんにとって最も大事なのは、問いを持つこと。

・目の前の自分にできることに向き合い、真摯に生きていくしかない。

・価値観を外側ではなく、自分の内側につくる。

 

以上のような本書のテーマを噛みしめ、社会人に求められること、社会人としてのあるべき姿を考えてみましょう。

 

【my pick-up】

◎聴くから伝えるへ。自分から発信する強さを持つ

例えば会社であなたがただ人の話を聴くだけの受け身な態度で過ごしていたら、どうなるでしょう。先輩や上司の指示に従うだけにねってしまうかもしれませんし、あなたの意見やアイデアを仕事に活かすこともできないかもしれません。人の意見をただ聞いているだけではコミュニケーションが深まることはありません。恥ずかしさを理由にいつまでも発信することを避けていれば、誰もあなたのことを深く理解することはできません。手を挙げ、自分から発信する強さを持つことが、クラスや会社というチームに参加することであり、社会に貢献することなのです。

◎自分を成長させる時間は意識的につくりだす

皆さんは就業後や休日に、自分を成長させる時間をつくれているでしょうか。自分を成長させるための時間は、意識的につくらないといつまでも確保できないものなのです。大事な学びを得て、自分の心柱をつくりたいと本当に思うなら、覚悟を持って何かを手放し、学びの時間をつくって下さい。その覚悟が学生時代とは違う社会人としての覚悟なのだと私は思います。

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