評価 (3点/5点満点)
企業組織において、不要なものというガンを放置したまま、業績を良くすることはできません。
だから、まずは「捨てる」ことが必須だと本書では言います。
タイトルから、某企業の社長による経営論と堅苦しく捉えられるかもしれませんが、「モノ」「情報」「壁」「商品や資産」「人間関係」「しがらみ」それぞれを捨てるための具体的な手法が、身近な事例も含めて紹介されています。
〝あれもこれも〟やるような、非効率な経営からの脱却を目指しましょう。
【my pick-up】
◎掲示物に着目する
社内を見まわしてください。おそらく、いたるところにベタベタと掲示物が貼ってあることでしょう。果たしてその掲示物は、意味をなしているでしょうか?残念ながら私は、「整理・整頓」というポスターが掲げられた事務所や工場で、きちんと整理・整頓された状態にお目にかかったことがありません。その理由は、1つには、掲示物が景色と化してしまっていること。もう1つは、掲示した途端に、「やった感」を感じてしまい、実際のそのことを「やる」ことがおろそかになってしまうからです。思い切ってこれらの掲示物を捨てて、そこに付随する業務も捨ててしまいましょう。