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(3点/5点満点)
「悩み」とは、困難で苦しい問題に直面し、「どうしよう?」「どうしたらいいんだ?」と前に進めず停滞し、足踏みしている状態のこと。
つまり「前に進めない」「停滞」「足踏み」こどが、悩みの本質と言えます。
樺沢紫苑さんの最新刊は、精神科医として4000以上の悩みと向き合い発見した「悩みの3つの軸」を紹介します。
これを使えば、誰でもほぼ一瞬で自分の悩みを理解し、分析することができます。そして、その分析から今後どう対処すべきか、自ら導き出すことができるようになります。
・「コントロール軸」「時間軸」「自分軸」という3つの軸を使って、悩みを分析する。
・「現在(今)」の「自分」に寄せて考えることで、コントロール率は高まり、悩みは解消に向かう。
日本人は内向的な人が8割を占めるそうです。
内向的な性格を外向的な性格に変える必要はなく、本書のように言語化能力(話す・書くことで言葉にすれば、漠然とした悩みから解放される)をアップさせればいいのですね。
【my pick-up】
◎悩みはあなたの改善点を教えてくれる
「悩み」は、あなたの「欠点」「短所」「至らない点」「不十分な点」に関連して現れます。当然ながらあなたの「ものすごく得意なこと」は、悩みにはなりません。悩みを分析していくと、自分自身が見えてきます。自分の弱さや、不十分な点、時には自分が「逃げている点」も。でも、悲観する必要はありません。自分の弱さを責めて、落ち込むことはないのです。修正し、改善することで、あなたは飛躍的に成長できます。「悩み」はあなたの弱点や改善点を教えてくれるのです。多くの人は、自分の弱点や欠点から目をそらそうとします。多くの人に共通する、自然な心理です。ですから、自分の弱さに、意外と気づいていないことが多い。その「見えざるもの」が、「悩み」と向き合うことで見えてきます。
◎上司の頭の中をのぞく方法
悩みを解消したい人には、何はともあれ、読書をお勧めします。「その悩み」の原因と対処法が、5分で理解できるからです。たった5分の読書で、悩み解消の糸口をつかめるというのに、何カ月も悩むというのは、時間と精神エネルギーの無駄でしかないと私は思います。なぜ読書が悩み解決に役立つのか。それは「他人の頭の中」をのぞくことができるからです。相手が考えていることがわかれば、対策は簡単に立てられます。本を読めば、それがすぐにわかるのです。
上司は、あなたに何を求めているのか。何を期待しているのか?共感力がなくても、本を読めば書いてあります。読む本の数を増やしていけば、考え方の基準や仕事を進める上での指針が次第にできていくでしょう。
◎脳疲労を改善する方法
・質の良い睡眠を7時間以上とる
・運動は1日20分の早歩きに加えて、45分以上の中高度(心地よい汗が流れる)の運動を週に2・3回行う
・朝散歩をして、セロトニンを活性化させ、体内時計を整える
・規則正しい生活をする。夜更かしをやめる(夜中までゲームをする、深夜にドラマを見るのをやめる)
たったそれだけ?と思うかもしれませんが、それだけで心と身体は相当に整います。
朝散歩の効果は絶大です。何カ月も続けなくても、軽い脳疲労であれば、1週間続けるだけでも「不安」が頭をよぎる回数は明らかに減ります。
◎行動すると不安が消える
世の中の多くの人は、ロダンの「考える人」のように、部屋に閉じこもっているから不安は増幅する。脳科学的に見て「当然」なのですが、なぜかほとんどの人が「何もしない」という一番やってはいけないことをしているので、「悩み」がこじれるのです。行動すると不安が消える。そして、悩みも解消します。