厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

今年95冊目『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』

2011-04-30 21:43:28 | その他私が読んだ本
すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術 すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術
価格:¥ 1,449(税込)
発売日:2011-04-13

評価  (2点/5点満点)

本書ではあくまでも紙1枚にこだわります。いろいろな意味での整理を、すべて紙1枚で達成することができる、7つのフォーマットが紹介されています。

これにより、

・モノごとの本質を見抜くシンプルな考え方をマスターできる

・どんなこともシンプルに、わかりやすく人に伝えられる

・思いっきり捨てることができるようになり、身の回りも整理整頓できる

ようになります。

トヨタでの「書類は紙1枚」をはじめ、外資系企業や経営コンサルティング会社などでは、紙1枚で仕事をまとめてしまう文化があり、そのために誰でもある程度練習すればマスターできる型(フォーマット)が作られています。

この本ではそのフォーマットが惜しげもなく公開されており、企画書や報告書、会議資料やプレゼン資料などを短時間でかつポイントよくまとめられるようになりますよ。

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今年94冊目『7つの制約にしばられない生き方』

2011-04-29 22:31:06 | おすすめビジネス書
7つの制約にしばられない生き方 7つの制約にしばられない生き方
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2011-04-23

評価  (3点/5点満点)

前回に引き続き、本田直之さんの新刊です。

この本では、制約にしばられずに生きることのメリット、それを実現するための考え方、必要なスキル、やり方について、本田さんのこれまでの経験から役に立ったことを抽出して紹介しています。

それは、現在の若者の親世代が提案できなかった、私たちを知らず知らずのうちにしばっている時間、場所、人、お金、働き方、服装、思考の7つの制約から自由になる生き方です。

よくあるライフサイクルのパターンでは、20代に人生の楽しみを先取りしていますが、制約のない生き方のライフサイクルでは、20代のうちこそ遊びより仕事や勉強に打ち込むことが必要です。

さまざまな制約にしばられない前提として、まずはその制約を若いうちに仕事への努力から体感し、早く他人が作った常識に疑問を持つ段階に入りましょう。そこから、本当に自分のやりたいことや人生の方向性が見えてくるはずです。

【my pick-up】

◎お金を払ってでもやりたい仕事をする

これからは、終身雇用や年功序列が維持できなくなったことで、職業がひとつである必要のない時代になります。別の言い方をすると、職業がひとつでは心許ない時代と言えます。ひとつの仕事にしがみついていると、その会社をクビにならないように、会社の言いなりになって制約を受けざるをえない状況になってしまいます。そのようにならないためにも、職業をひとつに限定せずいくつか持つことを考える時代になっていると思います。

◎タイムマネジメント力

会社員時代のわたしは、夜7時以降に働いたことがほとんどありませんでした。つまり、ほとんど残業をしたことがなかったということです。夜7時を過ぎると疲れも出てくるので集中力も落ち、これ以上働いても良い仕事はできないことがわかっていたからです。

ひとつだけ人と違うことと言えば、時間管理を徹底していたということでしょう。仕事も勉強もそうですが、9時から5時まで8時間机に向かっていれば成果が上がるわけではありません。決められた時間に会社にいることよりもむしろ、本人がやりやすい環境や時間帯で仕事をした方がよい結果が出ることもたくさんあります。

わたしは絶対に夜7時以降は働きたくないと思っていたので、まずはじめに7時から人と会う約束を入れていました。そして7時の約束に間に合うように、自分に負荷をかけて仕事を終えるようにしたのです。

「そうはいっても、業界的に残業をしない働き方なんてできない」と言う人もいるでしょう。しかし、ほんとうにそうでしょうか。もしかしたら、できるかもしれないけれど周りもみんな残業しているから、無理だと最初からあきらめてしまっているのではありませんか。もし最初から、あきらめているのだとしたら、一生残業がある生活からは逃れられないことになってしまいます。

◎営業力・パーソナルブランド力

個人にブランド力があれば、売り込みをしなくても仕事がきます。あなた個人を指名して頼まれたら、そこで既にブランド力ができていることを意味します。

そのためには、スキルを磨きつつ、世の中に知ってもらう作業を続けることです。世の中に自分のことを知ってもらうには、売り込みではなく情報やノウハウを提供することが大事なのです。

◎会社以外の仲間や趣味を持つ

会社と家の往復しかしていないと、会社や仕事関係以外の人とつきあう機会がありません。会社以外の仲間と付き合えば、働いている業界や業種によって、さまざまな働き方や考え方があることを知ることができます。そして外部の刺激を受けることで、自由な発想が生まれます。

一方、同じ会社の人とばかりつきあっていると、同じ環境に身を置いているせいか発想も似てきます。何十年以上も同じ会社で働いていると、会社の常識が社会の常識であるかのように思えて、完全に「従属型の会社人間」になってしまい、自分で考えて行動するという意欲すら起こらなくなるかもしれません。

◎給料以外のいろいろな収入源を持つ

これからの時代は、会社からもらう給料だけに頼って生きていくことはリスクであると言わざるをえません。どんな大企業だっていつ潰れるかわからず、自分もいつリストラされるかわからないという不確実な状況下においては、給与所得以外の収入源を確保して、リスクヘッジする必要があります。

給与所得以外の収入源を得る方法は探せばたくさんありますので、ひとつの方法から得られる額は少なくても複数持つことでリスクヘッジすることができます。

毎月の生活費が給与以外から得られれば、今働いている会社にしばられる必要もなくなってくるので、生活費を稼ぐための仕事ではなく、自分にとって楽しくて、成果も上げられる仕事が選べるようになります。

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今年93冊目『リーディング3.0』

2011-04-27 21:30:34 | おすすめビジネス書
リーディング3.0 ―少ない労力で大きな成果をあげるクラウド時代の読書術 リーディング3.0 ―少ない労力で大きな成果をあげるクラウド時代の読書術
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2011-04-22

評価  (3点/5点満点)

『レバレッジ・リーディング』から5年、本田直之さんによる進化した読書術の提案です。

「リーディング1.0」:単に「本を読む」という、いわゆる読書。人類が長らく続けてきたもので、主な目的はインプット。

「リーディング2.0」:ここ数年の間に出てきた、さまざまな本の読み方。「本を読む」という行為を効率的にし、さらに読書で得た情報を活用しようというもの。インプットとアウトプットがセットになっており、単なる読書にとどまらない。

今回の「リーディング3.0」においても、「大きなリターンを取るために、読書という自己投資をする」という主旨は2.0と変わりませんが、そこに「モバイルデバイス」「クラウドサービス」「ソーシャル・ネットワーク」といった最新のテクノロジーを用いて、さらなるレバレッジをかけます。

テクノロジーの進化によって、いっそう効率良く良質のインプットをし、より幅広くアウトプットできるようになったのが、リーディング3.0です。

投資活動である以上、「忙しいから、本を読む時間が取れない」という理論は成り立ちません。本を読むとは、時間をかけてもやる価値があることです。

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今年92冊目『成功する人は缶コーヒーを飲まない』

2011-04-26 22:01:35 | おすすめビジネス書
成功する人は缶コーヒーを飲まない 「すべてがうまく回りだす」黄金の食習慣 (講談社+α新書 550-1C) 成功する人は缶コーヒーを飲まない 「すべてがうまく回りだす」黄金の食習慣 (講談社+α新書 550-1C)
価格:¥ 880(税込)
発売日:2011-04-21

評価  (4点/5点満点)

心療内科医の姫野友美さんが、分子整合栄養医学等の見地から、身体機能を最大限に発揮させる食べ方を紹介します。

体の燃費の違いは、体の中の酵素の働きの違いにあり、その酵素を活性化させる栄養素として何を食べるかというのはとても大事です。

この本のタイトルの趣旨は以下のようなことです。

「コーヒーに含まれるカフェインには交感神経を刺激する覚醒作用があるため、眠気を覚ましたり、倦怠感を取り除き集中力をアップさせたりする働きがある。しかし缶コーヒーではその効果は持続性がなく、一瞬で終わってしまう。それはなぜか。理由は〝砂糖〟が多く含まれているからだ。」

つまり、現代人の糖質の過剰な摂取による低血糖症が、ビジネスにおける効率を低下させているというのが、本書のメインテーマです。

ビジネスマンが押さえておきたい成功につながる食のポイントは、①タンパク質をしっかり摂る、②脳に必要なよい脂質(不飽和脂肪酸)を摂る、③精製された糖質を控える、④活性酸素を消去する(ビタミンACEの摂取等)、⑤腸内環境を整える(乳酸菌・食物繊維の摂取等)の5つです。

まずは、主食(ご飯・麺)を半分残す習慣から始めてみてはいかがでしょうか。私も3年前からこれを実践していますが、風邪もまったくひかず、調子のよい体を維持しています。

【my pick-up】

◎現代人は国民総糖質過多

内臓脂肪を減らすために、食事から摂る脂肪だけを減らせばよいと思っているとしたら、それは大きな間違いだ。むしろ減らしたいのは糖質なのだ。

不思議なことに、脂質の摂取量を減らし、カロリーを抑えているにも拘らず、肥満は年々増え続けているのだ。最も大きな原因、それは糖質過多の食生活である。

増えている糖質は白米やパン・麺類など精製された糖質のほか、加工に砂糖を多く使う菓子パンやスイーツ、スナック菓子、清涼飲料水があたる。

◎砂糖の依存症は麻薬と同じ

以前「砂糖は脳の唯一のエネルギー源だから、疲れたら甘いものを食べるとよい」という説があったが、これは正しい情報ではない。

脳はブドウ糖だけでなく、脂質もエネルギー源として利用する仕組みが備わっている。わざわざ砂糖を摂らなくても脳に必要な量を安定供給するブドウ糖は摂れている。

◎肉を食べれば頭の回転が速くなる

脳にいちばん必要な栄養素は、タンパク質である。頭の回転が速い男になりたいのなら、タンパク質をしっかり摂ること。

野菜不足は気にしていても、肉や魚などのタンパク質が足りてないとは思っていないのではないだろうか。

1日に必要なタンパク質量とは、体重1キログラムあたり約1~1.5グラムだ。60キログラムの人なら60~90グラムのタンパク質が必要になる。

とくに卵は優秀なタンパク源のため、1日1個は必ず食べてほしい。必須アミノ酸は動物性タンパク質に多く含まれるため、豆腐など植物性タンパク質に偏ってしまうとバランスが悪くなってしまう。

◎眠気覚ましにはアミノ酸

パソコンの画面を見ながら睡魔に襲われたら、アミノ酸を摂ろう。

アミノ酸を摂るならペットボトルのアミノ酸飲料ではなく、タブレットタイプにしよう。水溶性で胃に負担がかからず、手軽に飲めるアミノ酸タブレットをもっと積極的に取り入れていってほしい。期待以上の効果が出るはずだ。

◎仕事の効率を上げる食べ方

まずメニューは定食を選び、サラダやおひたし、酢の物など食物繊維が豊富な副菜を最初に食べてみよう。食事のはじめに食物繊維が胃に入ると、糖の吸収がゆるやかになって血糖値の上昇を抑えることができる。続いて焼き魚やハンバーグなどタンパク質の主菜を食べて、ご飯はいちばん最後に食べるようにする。副菜や主菜を最初に食べることで満腹感を覚えるので、食べすぎを予防することもできる。

21世紀の健康的な食べ方とは、①副菜②主菜③ご飯の順番で箸をつけることが正しいと認識を変えてみよう。

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今年91冊目『百年たっても後悔しない仕事のやり方』

2011-04-25 21:59:30 | おすすめビジネス書
百年たっても後悔しない仕事のやり方 百年たっても後悔しない仕事のやり方
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2011-03-11

評価  (4点/5点満点)

日本生命を経て、戦後初の独立系であるライフネット生命を設立した出口治明さんが、今日まで積み重ねてきた仕事についての考え方、具体的な仕事のやり方、仕事をする人間としての心構えなどについて紹介しています。

単なる仕事術のノウハウ本ではなく、特に若いビジネスパーソンが自らの現在そして将来について考える格好の教科書となる1冊です。

ちなみに、著者の出口さんは、どんなに夜遅く帰っても宴のあとであっても、寝る前の1時間必ず本を読む習慣を変えておらず、また、カバンにはいつも数冊の本が入っていて、地下鉄では席に座れたらすぐに本を開くそうです。

私も、往復の通勤計1時間で毎日1冊の本を読むのですが、読み始めるとすぐに熱中して、週1回は電車を乗り過ごします。読書とは義務で読むものではありません。

【my pick-up】

◎会社選びに、くよくよする必要なし

「文科系の人間のやる仕事は、営業や経理等が中心であり、その対象が生命保険であっても鉄や自動車であっても、さしたる違いはない」

そして、あの生意気盛りの頃に考えたこの結論は、いまもまったく変化していません。

◎部下も大切な仕事相手である

わたしはこの言葉(ほうれんそう)に同感はできません。どうも部下の側にばかり多くのことが要求されているように思います。双方向になっていません。「ほうれんそう」を食べる必要があるのは、部下よりもむしろ上司の側であると、私は常々考えています。

部下のことについては上司から働きかけるのが、私の考える「ほうれんそう」です。

◎常識は疑え

常識は真理ではありません。不変ではあり得ず、時代や社会が変われば変化していくものです。したがって、物事を考えたり判断する場合、あまり世の中の常識に頼りすぎてしまうと、社会の動きの中に芽吹き始めている小さな変化を見逃して、時代から遅れる危険があります。なぜなら、現実が先に存在して、それを追認する形で、常識は生まれてくるからです。

◎使いにくい社員になれ

「使いにくい人」はなぜ使いにくいかといえば、自分の考え方を持っていて、いつも物事を原点から考えるからです。一方で、「使いやすい人」も存在します。それは周囲と同質な人です。

◎社員が朝めざめて、行きたくなる会社を作れ

どんな会社が行きたくなる会社かといえば、そこで働くのが楽しい会社です。要するにスタッフの大脳からできるだけ、よいアイデアを摘み取りたいと、経営者の私は考えています。

私は経営者の仕事の90%は「社員が朝めざめて行きたくなる会社」作りにあると考えています。人間誰しも、楽しい時にいちばん力を発揮できるというのが私の信念です。そして残りの10%が決断をすることだと思います。

わからないことでも、決断を下すこと。それが経営者に課せられた10%の重い責務であると考えています。しかし、重い責務ではありますが、社員が朝いちばんから、元気で明るく楽しく仕事をする会社を作り上げてあるなら、社長を支えてくれるスタッフも育っているはずです。

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