厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2024年103冊目 『お金持ちは合理的』は、『DIE WITH ZERO』の考えにも近い

2024-01-30 15:57:19 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

誰でも真似できる、それなのに誰も知らない、お金持ちの「賢いお金の使い方」を紹介します。

 

「人生で大切なことは、今を最大限に生きて、一生の思い出を作ること」

 

多くの日本人は、ただ将来を不安に思って働き続け、我慢しながら生活を送ることで貯蓄をしています。

効果的にお金を使うことなく、資産を増やすだけ増やして人生を終えることは避けましょう。

 

【my pick-up】

◎「知識」や「情報」にもお金を惜しまない

お金持ちにオススメの情報収集手段を聞くと、ほぼ全員が一致して「本がよい」と答えます。もちろん人によって違いがありますが、毎月何冊も本を買っている読書家のお金持ちは、実際に非常に多いと感じています。アメリカのBusiness Management degreeという雑誌に掲載された、読書量を調べた研究データによると、アメリカ人の富裕層のうちおよそ88%は、1日30分以上はビジネス書などの本を読んでいるとのこと。日本も同じ先進国ですから大勢は変わらないでしょう。お金持ちのほうが本を多く読んでいるのは、一定の根拠があるという話です。

私自身、「本を読むだけで、どんどんまわりと差がつくよ」と話してくれたお金持ちの言葉をきっかけに、本に支払うお金は自分への投資だと考えて、あまり制限せずに使うようにしたところ、仕事はもちろん私生活でも大きな変化が生まれたと実感しています。

◎お金を貯めても幸せは貯まらない

お金という有形資産を、思い出や経験といった無形資産に変えていかなければ、人は幸せを感じられないのです。人生の最期にお金が残ってしまえば、そのお金を稼ぐためにかけた時間や労力が無意味になってしまいます。人生の後半には、この「時期」になったら資産を取り崩す、と決めておくと合理的な判断がしやすいです。

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2024年102冊目 『再現性の塊』は、ニーズの捉え方など、成果を何度も出せるようになるための仕事の考え方

2024-01-30 15:42:55 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

成果を何度も出せるようになるための「仕事の考え方」「ニーズの捉え方」「振り返りの仕方」などを、キーエンス出身で『付加価値のつくり方』の著者・田尻望さんがお伝えします。

 

必然的に成果を残し続けるようになれる「仕事の考え方」

1.他社が「何をやっているか」ではなく、「何を叶えているか」に目を向ける

2.「存在」「行動」「結果」に目を向ける

3.「ニーズ×機能=ソリューション」であると考える

4.「トレンド×ニーズ×シーズ」で考える

 

もし、毎日必死に頑張っているにもかかわらず、仕事がうまくいかないとしたら、成果を出す「再現性」を持っていないからかもしれません。

ニーズを捉え、価値を生み出し、それを個人としても、組織としても、成果として再現性高く生み続けられるよう、仕組み化できる人は、AIを使う側に回れるはずです。

 

【my pick-up】

◎再現性を高めるベースとなる「9つの考え方」

1.ありのまま

ありのまま=真実に向き合うからこそ、的確な問題提起ができ、良質の問いが生まれる。

2.意味合い

社内で決められた一つひとつの事柄に意味がある。

意味合いを理解していないと、指示された通りには実行できるが、そこからの応用にはならない。

3.フラットな関係性

会議では先に到着した順に着席し、たとえ社長であっても遅く来たら末席に座る。

4.効果的な報連相

「悪いことほど早く上司へ報告すること」を徹底する。

5.育成

部下の育成によって組織への「影響度(役立ち度)をどこまで拡大できたか」が重要。

6.電話最優先

売上はすべてお客様から来ているという「お客様最優先」という意味合いにつながる。

7.退社時間、効率

時間内で仕事を終わらせる。目的・問題意識を持って主体的に行動する。

自分がやっていることの目的が明確になると、課題もすべきことも明確になり、仕事が効率的かつスピーディに進む。

8.オン、オフ

オンのときは精力的に仕事をし、オフのときはしっかり休む。

9.共通言語

共通言語に対して共通認識を持つことで、組織のコミュニケーション速度、意思決定速度を早くする。

 

◎「再現性の塊」になるための具体的手順

1.「うまくいったこと」と「うまくいかなかったこと」を切り分けて書き出す

「うまくいったこと」と「うまくいかなかったこと」は常に同時に起こっている。

「うまくいかなかったこと」よりも「うまくいったこと」を多く書き出すよう意識する。

「有難い」の基準を少し下げてみれば、必ず「うまくいったこと」が見つかるはず。

2.「うまくいったこと」は再現性を高め、「うまくいかなかったこと」は改善する

「なぜうまくいったのか」を突き詰めて考える。

「なぜうまくいかなかったのか」を突き詰めて考える。

3.行動の結果の数値化(うまくいったことを数値化する)

何がどれだけうまくいったのかを「数値」「変化」「基準値」という3つの要素で明確にし、誰が聞いてもその人の成果がすぐに把握できるようにしておく。

他の人がまだ数値化していないことでも、数値化しにくいことでも、数値化してみる。

4.価値の数値化(数値化したものを再現可能にした場合の「価値」を明確化する)

数値化したものを組織内で展開した場合、どれだけ価値が生まれるのかを考え、その点を意識して伝える。

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2024年101冊目 『粗利至上主義』は、〝売上〟至上主義からの転換を求める

2024-01-30 15:33:04 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

本書のタイトル『粗利至上主義』は、売上ではなく、粗利益をすべての経営目標として設定することです。

 

売上さえ増えれば利益がついてくるとは決して言いきれず、売上がどんなに少なくても、利益さえあれば、会社が存続の危機にさらされることは決してないと言います。

粗利益が増えれば、結果的に営業利益は増え、経常利益は増え、税引前利益が増え、そして純利益が増えていきます。

 

粗利益を上げる方法として、売価引き上げ、原価引き下げの交渉の仕方も紹介されていますが、現在ほど売価引き上げが顧客に受け入れられやすい時代はないかもしれませんね。

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2024年100冊目 『50代からのキャリア戦略』は、65歳過ぎまで働きながら充実した生活を送る戦略を実例から考察

2024-01-24 16:38:16 | 日記

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評価 (3点/5点満点)

 

50代になった〝バブル組〟(その前後の世代も)に共通するのは、これからも働き続けないといけないという現実です。

そんな皆さんに残された未来について、生き残るためのキャリア戦略を考えます。

 

<50歳からのキャリア戦略>

1.学び直す

学び直すにあたって、遅すぎるということはない

2.働く場所(働き方)を変える

あなたが今持っている知識や経験・技術を欲しがる会社はきっとある

3.マインドを変える

「できるか」ではなく「やりたいか・やりたくないか」で考える

 

バブル入社世代が、65歳過ぎまで働きながら充実した生活を送るヒントが、セカンドキャリアを決断した実例などを踏まえて紹介されています。

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2024年99冊目 『うまくいくチームはカリスマに頼らない』は、リーダーの一番大事な仕事はビジョンや目的を明確にして共有すること

2024-01-24 16:23:36 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、リーダーシップを発揮する具体的な手法を、「メンタルコーチング」「アドラー心理学」「認知心理学」の3つを組み合わせた著者独自メソッドでお伝えします。

 

・ビジョンや目的を明確にすること。これをちゃんとやらないと、物事がよく見えている部下からは「リーダーとしての一番大事な仕事をやっていない」と思われてしまう。(P121)

・あなたの強みを周りの人が認めないうちに、弱みをさらすことはリスクがある。あなた自身のパーソナルパワーを鍛え、強みを提示した上で、弱みをさらす。(P200)

 

まずは自分自身をマネジメントできていることが、リーダーになるための第一歩。

次に、己が培ってきたパーソナルパワーを中心に、人の心を動かしていくこと。

部下は「同志」として、尊重と承認の心を持って接することが大切ですね。

 

【my pick-up】

◎ビジョンの共有がないと、単なる「仲良し」

関係性は悪くないのだけど、ビジョンや目的を共有せず、漫然と仕事をこなしている「仲良しグループ」。仲良しグループの特徴は、ビジョンや目的の共有がなく、達成に対しての一体感がないので、ただ単に緩い雰囲気があるということ。ときどき、この緩い状態が「心理的安全性がある状態」だと勘違いをする人がいます。しかし、ビジョンや目的の共有がなく、それに対する各メンバーのコミットや高い意識がない状態は「心理的安全性のある組織」の定義からは外れます。

仲良しグループの最大のネックは、リーダーがメンバーに好かれようとする傾向がある、ということです。リーダーのこういったマインドが、機能するはずのチームを仲良しグループへと変えてしまうのです。

リーダーシップとは、フレンドシップとは決定的に異なるもの。友達になってしまうと、必要なときに「相手に厳しくできない」という不都合が生じます。いわゆる「馴れ合いの関係」では、部下の問題に厳正に対処しにくくなるため、適切なリーダーシップの発揮を妨げてしまうのです。

「チームの関係性を深める」と言うと、すぐ「一緒に飲みに行けばいい」と言う人がいます。居酒屋でフランクなコミュニケーションを取ることも大切かもしれませんが、本当の意味での関係性とは、ビジョンや目的の達成に向けて、侃々諤々と議論を重ねお互いに知恵を絞り合い、チームとして真剣に活動することで生み出されるものです。ただ単にお酒を酌み交わしたからといって、すぐに深まるものではありません。

◎「我慢して働けば幸せになれる」と考える日本人の「生産性」は低い

早く帰宅したいのに、周りの人たちがまだ働いているから帰りづらく、本意ではないのに残業を続けてしまう、というようなことも、不要な我慢の典型例です。20時以降の残業は、酔っ払って仕事をしているぐらいの生産性しか生まないという話があるように、我慢をして、ストレスをためて、そして生産性の低いことをしているという、とても賢いとは言えないことです。飲み会で、帰りたいのに帰りづらく、2次会に付き合ってしまい、余分な時間とお金を浪費してしまうというのも同じです。

これらのことをして、得るものはなんでしょうか?上司や周りの人からはみ出していないと思われること?付き合いがいい人間と見られること?

最近では、いつまでも残業をしている人は「仕事が遅い人」と思われたり、飲み会でも1次会で帰宅する人のほうが、時間をマネジメントできている人と見られたりもします。我慢をして失っていることと、得られることを天秤にかけると、かなり割に合わないことをしているのではないでしょうか?

◎その「会議」は本当に必要か?

呼ばれた会議にとにかく出席することと、何百ものメール処理に明け暮れるだけで、仕事をやっているような気になってしまいます。

私がかつて勤めていた外資系の会社では、「なぜ私の出席が必要なのか、ちゃんと伝えてもらわないことには、出席に応じられません」「この会議の内容を聞いていると、私がここにいる理由がよくわかりません。退席させていただいていいですか?」と言われてしまうこともありました。

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