厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2016年136冊目『自分で思っている以上に君が評価されないのは、いつも残業しているからだ』

2016-07-30 23:00:08 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、「残業する人は仕事ができる人だ」「残業をしなければいけない」と思っている皆さんに対して、そうではないということを示していきます。

それと同時に「残業をして仕事をがんばっているのに、なかなか報われない」「残業が常態化している今の職場は、なんかおかしいんじゃないか」「残業せず、もっと自分がやりたいことをしたい」と考えている皆さん、真面目に頑張っている皆さんに、いろいろなアイデア、これまで想像もしてこなかった斬新な考えを紹介します。

著者の山本憲明さんは、残業を避けて通ることで、効率的な仕事の進め方をたくさん学び、開発してきたそうです。そのおかげで生まれた時間を、常に自分の将来のことを考えながら有効に活かすことができたとのこと。

現実的には、私たちも時には残業せざるを得ない場合もありますが、残業が常態化するというのはやはり問題だと思います。残業に対する過去の考えが、今や通用しないものもあることを認識するとともに、自分の将来に繋がる仕事のやり方、プライベートの過ごし方を本書を通じて考えてみましょう。

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2016年135冊目『40代から人として強くなる法』

2016-07-26 21:25:09 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

人としての強さを磨き、40代からの人生を太く、たくましくする。

それが、この本のテーマです。

40代は、仕事でもプライベートでも様々な問題が一気に押し寄せてくる年代です。それらの諸問題にうまく対応していくためには、心身ともにタフな人間にならなければなりません。

本書では、40代への戒めや、40代から大きく成長していくための指針、これからをより愉快に生きていくためのヒントを東洋思想から引き出し、紹介します。東洋思想は、『論語』『老子』『孫子』、佐藤一斎の『言志四録』などが代表です。

周囲を見ると、40代も半ばくらいになって、「もう疲れたな」と「女坂」(緩やかで穏やかな道だけれどゴールまでは遠い道)を選んでしまう人のなんと多いことか。果敢に「男坂」(険しく厳しい道が続くけれどもゴールまでの距離は近い道)を歩いていこうとせず、「そろそろのんびりしてもいいだろう」とばかりに、つつがなくビジネス人生を終えることのほうに意識が向いてしまうのです。私に言わせれば、40代でそんなふうに老け込むのはまだ早い。まだまだ自己研鑽しなければなりません。(P.184)

40代は、人生もビジネスのキャリアも、まだようやく道半ば。本物の実力をつけるのはこれからですね。

【my pick-up】

◎太らない-自分の体も管理できない人間は二流

『老子』に、健康の大切さについて述べたくだりがあります。「営魄に載り一を抱いて、能く離るること無からん。気を専らにし柔を致めて、能く嬰児たらん」超訳すると、「体の健康が損なわれると、心の健康が乱される。心が乱れていると、体調に悪い影響をおよぼす。体と心は一つととらえ、バランスを整えなければならない」ということです。私はシリコンバレーの企業の人間といつもやりとりをしているので、なおさら「肥満」はよくないと実感しています。というのも彼の地の企業ではいっとき、「肥満の人は雇わない」という方針を掲げていたからです。なぜだと思いますか?それは、「自分の体の管理もできず、体によくない好きなものを好きなだけ食べて太っているような人間に、大事な仕事を任せることはできない」と判断されるからです。言い換えれば、「肥満=自己管理能力の欠如」と見なされるわけです。

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2016年134冊目『一生伸び続ける人の学び方』

2016-07-24 20:19:20 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本で取り扱う学び方とは、学力テストでは測れないが人生の成功において極めて重要な「非認知能力」をいかにして獲得するかというテーマです。

具体的には、次の3つの要素に分けて、学び方を整理しています。

学ぶことが楽しくてたまらなくなる心-「好奇心」

どんなことも自ら考え抜く力-「思考力」

失敗しても学び続けて必ず実現させる力-「実現力」

つまり、「好奇心」によって新しい世界を見出し、「思考力」によって複雑な世界の中で物事の本質を見抜き、形あるものを生み出し、物事を「実現する」のです。

独学で東大やハーバード大学院に合格し、現在は日本財団(パラリンピックサポートセンター)ディレクターの本山勝寛さんが、何事も学んで吸収する力、言ってみれば学びに対する姿勢を、ご自身や周りにいたトップエリートの実体験をもとに教えてくれます。

【my pick-up】

◎1年・1000時間で何でもマスター可能

ロチェスター大学のフィリップ・グオ准教授は、一流とはいかないにしても、何かを修得し得意になるには1000時間の練習で可能ということを述べている。この場合、1日3時間を毎日、1年間続けることで実践可能だ。これは語学の修得でも同様で、語学学習に1000時間費やすとある程度、使うことができるレベルに達するといわれている。ちょうど1年後というイメージしやすい期日を設定すれば、なんとか頑張れるものだ。

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2016年133冊目『心が折れる職場』

2016-07-23 22:54:35 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、メンバーの心を折ってしまう職場にはどのような特徴があり、そこで何が起こっているのか、具体的なエピソードを紹介しながら解説します。

・飲み会が少ない職場は危ない

→職場の人たちと雑談を含め、仕事の話が気軽にできる、あるいは仕事以外の話ができる空気があるか

・「アドバイス上手」な上司が部下の心を折る

→アドバイス前の段階である「会話」をいかに行うか、部下がどういう気持ちなのかをしっかり聞く

・なぜ運動部を経験していないと、心が折れやすいのか

→運動部の部活は「理不尽さのかたまり」、それは職場も同じで部活で既に経験している

・90分のメンタルヘルス研修で、不調者が増える理由

→短時間の講習ではその効果は限りなく薄い、少なくともまる1日を使った研修が必要

また、特に経営者は社員だけを見ずにその社員を大切にしている家族の存在を感じてほしいと本書では言っています。社員に対する考え、姿勢、対応が変わり、心の折れる職場が消えていくのです。

【my pick-up】

◎なぜスピード出世の上司のもとでは部下の心は折れるのか

仕事の実力もあって、なおかつ部下の面倒見がよく、しっかりと守れる上司は、スピード出世はなかなかできませんが、コツコツと着実にポジションを上げていきます。部下のために割く時間が多いので、自分の上役と一緒に過ごす時間は少なくなります。しかし、部下のメンタル面は相対的に安定しますし、部下は「あの人のために」という意識は持ちますから、部署として一定以上の成果が出ることになります。ここでも重要なのは、トップ経営者の役割、意識のあり方です。社員の健康、メンタル面の安定を会社の重要課題だと考えれば、自ずと引き立てるマネジャーの性質も変わってくるからです。

◎「仕事だけ人間」が抱えがちな心の脆さ

仕事で成果を上げたい、あるいは部下の成果を上げるサポートをしたいと考えるならば、仕事だけに特化して考えるのではなく、プライベートでの時間の費やし方にまで、つまりトータルな生き方に対してまで関心を向けることが大切だということが言えます。

◎「自分へのご褒美」は一時的は癒やしでしかない

自分なりの報酬で自己を承認するだけでは、モチベーションを高めるのに十分ではない。自己承認が何から得られるかと言えば、他者承認から育まれます。若い社員であればあるほど、周囲が愛情を注ぐ、承認をしていくということをして他者承認を与えていかなければ、「自分で自分を認める」ことがうまくできるようになりません。

◎強い運動でなければ、意味がない

メンタルヘルスの改善には、しっかりと負荷をかけ、運動強度を上げなければ意味がないのです。負荷の大きな運動によってしっかり筋肉を使うことで、ストレス物質を解消したり、あるいは交感神経に働きかけることができます。それによって、その後副交感神経をしっかりと高めることができるのです。

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2016年132冊目『こいつできる!と思われる いまどきの「段取り」』

2016-07-21 20:43:47 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

段取りの良い人と、悪い人ではどんな違いがあるのか?

この本では、「段取り」を時間管理、チーム運営、資料・名刺の整理、思考の整理、アイデア出し、報連相など、様々なシチュエーション別に具体的に説明します。

段取りとは、主にタイムマネジメントのことですが、自分の時間を短縮するだけでなく、人の時間を段取り良くするという思いやりのある効率という考え方を持つことで、人生が幸せに向かうと感じる、そこが他の書籍と大きく違う特長になっていると思います。

メリハリを良くするという段取りの基本からさらに、他人の時間を短縮するという究極の段取りの達人を目指しましょう。

【my pick-up】

◎とにかく前倒しに行う

仕事で同じような結果を出しているのに、提出のタイミングで評価が大きく分かれていたのです。つくづく感じました。前倒しで考えることの重要性を。前倒しで考える。これが、段取り上手の最たるものかもしれません。

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