![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3c/dc/bf99282d2607e1403aaffda32d8ee5bb_s.jpg)
amazonへのリンクはこちら
評価 ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0140.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0140.gif)
(3点/5点満点)
この本は、メンバーの心を折ってしまう職場にはどのような特徴があり、そこで何が起こっているのか、具体的なエピソードを紹介しながら解説します。
・飲み会が少ない職場は危ない
→職場の人たちと雑談を含め、仕事の話が気軽にできる、あるいは仕事以外の話ができる空気があるか
・「アドバイス上手」な上司が部下の心を折る
→アドバイス前の段階である「会話」をいかに行うか、部下がどういう気持ちなのかをしっかり聞く
・なぜ運動部を経験していないと、心が折れやすいのか
→運動部の部活は「理不尽さのかたまり」、それは職場も同じで部活で既に経験している
・90分のメンタルヘルス研修で、不調者が増える理由
→短時間の講習ではその効果は限りなく薄い、少なくともまる1日を使った研修が必要
また、特に経営者は社員だけを見ずにその社員を大切にしている家族の存在を感じてほしいと本書では言っています。社員に対する考え、姿勢、対応が変わり、心の折れる職場が消えていくのです。
【my pick-up】
◎なぜスピード出世の上司のもとでは部下の心は折れるのか
仕事の実力もあって、なおかつ部下の面倒見がよく、しっかりと守れる上司は、スピード出世はなかなかできませんが、コツコツと着実にポジションを上げていきます。部下のために割く時間が多いので、自分の上役と一緒に過ごす時間は少なくなります。しかし、部下のメンタル面は相対的に安定しますし、部下は「あの人のために」という意識は持ちますから、部署として一定以上の成果が出ることになります。ここでも重要なのは、トップ経営者の役割、意識のあり方です。社員の健康、メンタル面の安定を会社の重要課題だと考えれば、自ずと引き立てるマネジャーの性質も変わってくるからです。
◎「仕事だけ人間」が抱えがちな心の脆さ
仕事で成果を上げたい、あるいは部下の成果を上げるサポートをしたいと考えるならば、仕事だけに特化して考えるのではなく、プライベートでの時間の費やし方にまで、つまりトータルな生き方に対してまで関心を向けることが大切だということが言えます。
◎「自分へのご褒美」は一時的は癒やしでしかない
自分なりの報酬で自己を承認するだけでは、モチベーションを高めるのに十分ではない。自己承認が何から得られるかと言えば、他者承認から育まれます。若い社員であればあるほど、周囲が愛情を注ぐ、承認をしていくということをして他者承認を与えていかなければ、「自分で自分を認める」ことがうまくできるようになりません。
◎強い運動でなければ、意味がない
メンタルヘルスの改善には、しっかりと負荷をかけ、運動強度を上げなければ意味がないのです。負荷の大きな運動によってしっかり筋肉を使うことで、ストレス物質を解消したり、あるいは交感神経に働きかけることができます。それによって、その後副交感神経をしっかりと高めることができるのです。