![]() |
人は誰でも講師になれる 価格:¥ 1,365(税込) 発売日:2012-08-25 |
評価
(3点/5満点)
中谷彰宏さんの本の冒頭には、誰のために書いたのかが明記されています。本書では以下のとおりです。
・講師になるには、何の勉強をすればいいか、わからない人。
・講師の依頼は、どうしたら来るか、わからない人。
・自分主催で講演を、どう行えばいいか、わからない人。
「なりたい」という意識があれば、講師になれます。唯一必要なのは、講師になりたいという意識です。講師は、なりたいと思うことでなれるのです。
また講師になるということを大げさに捉える必要はありません。1人でも聞いてくれる人がいれば、それは立派な講師です。
社外の講師になるという話だけでなく、社内の会議・勉強会・説明会などで「どういう準備をすべきか」「どういう進め方をすべきか」「聞き手の満足度をどう評価すべきか」を検討する際にも参考となる1冊です。
【my pick-up】
◎プロフィールと、レジュメのあるところに、依頼が来る。
いつ依頼が来ても出せるプロフィールとレジュメは事前につくっておくことです。
プロフィールで知りたいのは、その人が何をしてきたかです。プロフィールで一番大切なことは、ふざけないことです。合コンとは違うので、プロフィールにオトボケは通用しません。堅くてまじめな人ほどオトボケで笑いをとろうとします。
レジュメは、細かくなくていいのです。話すことの最低3つが書かれていればいいのです。
◎質問に答えてもらうことが、聞き手は一番満足する。
私は、聞きに来た人の満足度を上げるために、「質問の時間を10分にしてください」と言われていても、様子を見ながら質問の時間を長めにとります。
全体の半分くらいのところから質問の時間にすることで、答えてもらったお客様の満足度が上がるのです。
◎聞きに来る人たちが最も解決してほしい答えを話す。
30分から1時間の待ち時間にも、することがあります。主催者と話して、「今日集まっている人たちが一番悩んでいることはなんですか」と聞くのです。「皆さんはこういうことで悩んでいます。あと、こういうことでも悩んでいます」と、3つくらいが挙がります。この3つを解決する話をすると、8割の満足度が得られます。それに付随する話をしていけばいいのです。
時間があれば、講演の依頼を受けた時に、事前に「来られる人に、解決してほしい悩みにはどんなものがあるか、2、3聞いてもらえますか」とメールを送ります。その答えを話せば、8割は満足してもらえます。あとは自由に話しても大ハズレはありません。
◎アンケートを気にしすぎない。
モチベーションの低い人ほど「いまいちだった」「期待したものじゃなかった」と書くのです。これでへこむ必要は一切ありません。アンケートはポジティブなものだけ読めばいいのです。そもそもモチベーションの低い人がいいことを書くことはありません。モチベーションの高い人は、「よかった」と書きます。
平気で「大変不満」に丸をつける人がいるのです。この人は、どこに行っても、何を聞いてもそれをします。大切なのは、「大変満足」の丸を花丸にすることなのです。