厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2012年123冊目『人は誰でも講師になれる』

2012-08-31 10:45:19 | おすすめビジネス書
人は誰でも講師になれる 人は誰でも講師になれる
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2012-08-25

評価  (3点/5満点)

中谷彰宏さんの本の冒頭には、誰のために書いたのかが明記されています。本書では以下のとおりです。

・講師になるには、何の勉強をすればいいか、わからない人。

・講師の依頼は、どうしたら来るか、わからない人。

・自分主催で講演を、どう行えばいいか、わからない人。

「なりたい」という意識があれば、講師になれます。唯一必要なのは、講師になりたいという意識です。講師は、なりたいと思うことでなれるのです。

また講師になるということを大げさに捉える必要はありません。1人でも聞いてくれる人がいれば、それは立派な講師です。

社外の講師になるという話だけでなく、社内の会議・勉強会・説明会などで「どういう準備をすべきか」「どういう進め方をすべきか」「聞き手の満足度をどう評価すべきか」を検討する際にも参考となる1冊です。

【my pick-up】

◎プロフィールと、レジュメのあるところに、依頼が来る。

いつ依頼が来ても出せるプロフィールとレジュメは事前につくっておくことです。

プロフィールで知りたいのは、その人が何をしてきたかです。プロフィールで一番大切なことは、ふざけないことです。合コンとは違うので、プロフィールにオトボケは通用しません。堅くてまじめな人ほどオトボケで笑いをとろうとします。

レジュメは、細かくなくていいのです。話すことの最低3つが書かれていればいいのです。

◎質問に答えてもらうことが、聞き手は一番満足する。

私は、聞きに来た人の満足度を上げるために、「質問の時間を10分にしてください」と言われていても、様子を見ながら質問の時間を長めにとります。

全体の半分くらいのところから質問の時間にすることで、答えてもらったお客様の満足度が上がるのです。

◎聞きに来る人たちが最も解決してほしい答えを話す。

30分から1時間の待ち時間にも、することがあります。主催者と話して、「今日集まっている人たちが一番悩んでいることはなんですか」と聞くのです。「皆さんはこういうことで悩んでいます。あと、こういうことでも悩んでいます」と、3つくらいが挙がります。この3つを解決する話をすると、8割の満足度が得られます。それに付随する話をしていけばいいのです。

時間があれば、講演の依頼を受けた時に、事前に「来られる人に、解決してほしい悩みにはどんなものがあるか、2、3聞いてもらえますか」とメールを送ります。その答えを話せば、8割は満足してもらえます。あとは自由に話しても大ハズレはありません。

◎アンケートを気にしすぎない。

モチベーションの低い人ほど「いまいちだった」「期待したものじゃなかった」と書くのです。これでへこむ必要は一切ありません。アンケートはポジティブなものだけ読めばいいのです。そもそもモチベーションの低い人がいいことを書くことはありません。モチベーションの高い人は、「よかった」と書きます。

平気で「大変不満」に丸をつける人がいるのです。この人は、どこに行っても、何を聞いてもそれをします。大切なのは、「大変満足」の丸を花丸にすることなのです。

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2012年122冊目『男が40を過ぎてなんとなく不調を感じ始めたら読む本』

2012-08-30 10:06:40 | その他私が読んだ本
男が40を過ぎてなんとなく不調を感じ始めたら読む本 男が40を過ぎてなんとなく不調を感じ始めたら読む本
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2012-08-09

評価  (2点/5点満点)

40代、50代とは男にとっての踏ん張りどきです。しかし、踏ん張りどきだからといって、20代、30代の頃のようにただがむしゃらに立ち向かうわけにはいきません。踏ん張るためには、自分の心身についての知識を深め、自分を使いこなす知恵を身につけることが必要になってきます。

本書のテーマは、男性を襲う「不元気症候群」(LOH症候群)です。男性ホルモンの分泌低下やアンバランスが不調の原因となり、老化を加速させ、さらには心や体の病気につながります。

ちなみに、LOH症候群とうつ病の症状はかなり重なりますが、うつ病の人の男性ホルモン(テストステロン)の値はそれほど低くありません。

「男性ホルモンは「男としての核」であり、男として生きていく以上、ぜひとも知っておいて欲しいことです。そして、男性ホルモンから見た「不調の医学」についての知識や知恵を身につけておくことは、今を生きるためにも、そして明日を生きるためにもとても重要です。」(はじめにより)

男性ホルモンの観点からも、運動・睡眠・食事の大切さが分かります。この3つは健康管理・ストレス対処の大原則です。

【my pick-up】

◎男の健康のカギを握るアンドロゲン

なんとなくだるい、仕事のやる気がでない、好きだった趣味にも興味がわかないなどの不調があったときには、近年ではうつ病を疑いがちですが、よく似た症状で原因がまったく違うLOH症候群も考えてください。

LOH症候群は、年齢とともに低下していく男性ホルモンのアンドロゲンが過度なストレスなどによって急激に低下して起きる病気です。抑うつ、イライラ、不安などの精神的な症状の一方で、全身倦怠感、腰痛、肩こりなどの身体症状も現れます。最も特徴的なのはEDや性欲の減退で、「朝立ち」が週に1度もないなら要注意です。

アンドロゲンの低下は、ストレスによるものであれ年齢によるものであれ、メタボになりやすくします。また、寿命とも深く関係していることが最近の研究で明らかになってきました。

◎手軽で、効果大のテストステロン増加の方法

アンドロゲンを高めるうえで、最も簡単で、効果的なのが運動です。

腹筋、腕立て伏せ、スクワットなどの筋力トレーニングや、ウォーキング、ランニング、エアロバイクなどの有酸素運動などどれも効果的です。

運動時間は1日30分程度でかまいません。大事なのはそのような運動を習慣化し、継続することです。

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2012年121冊目『「ブレない!」自分軸の仕事術』

2012-08-28 11:52:59 | その他私が読んだ本
「ブレない! 」自分軸の仕事術 (アスカビジネス) 「ブレない! 」自分軸の仕事術 (アスカビジネス)
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2012-07-23

評価  (2点/5点満点)

自分の人生やキャリアに対する価値観こそが自分の軸です。自分の軸が何か明確に見つかれば、軸に沿った仕事が次々と登場するはずです。

外資系企業、ゼロからの起業、ベンチャーキャピタル、独立、そして現在は大学准教授とキャリアを歩んできた著者の保田隆明さんの仕事やキャリアに対する考え方は、「過去の自分が想像すらしなかった人生を歩む、これってなんて楽しいことなんだろう」というもので、本書ではその考え方がまとめられています。

自分の軸さえ見つかればやりたいことは次々と出てくるはずです。

本書では軸の見つけ方のヒントやエピソードがたくさん出てきます。収入や役職を指向するのも1つの人生ですが、他にもいろいろな選択肢があるということを、固定観念をいったん外して考えられる1冊です。

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2012年120冊目『グロービスMBAマネジメント・ブック』

2012-08-26 23:56:47 | おすすめビジネス書
グロービスMBAマネジメント・ブック【改訂3版】 グロービスMBAマネジメント・ブック【改訂3版】
価格:¥ 2,940(税込)
発売日:2008-08-29

評価  (3点/5点満点)

グロービスは東京・大阪・名古屋でビジネススクール事業を行うとともに、2006年からMBAが取得できる経営大学院を開学しています。ご存知の方、通学された方も多いと思います。

本書は、「現実のビジネスに活用可能な形で、MBAで学ぶエッセンスをコンパクトにまとめよう」という考えで、1995年に刊行され、2002年に新版、2008年にこの改訂3版が出されています。

本書の特徴は以下のとおりです。

①MBAのコアコースで学ぶ内容が網羅されている

②現実のビジネスに活用可能な形で、経営理論のエッセンスがわかりやすく簡潔にまとめられている

③経営分析の手法と戦略立案のフレームワークに重点が置かれている

①は具体的には、「経営戦略」「マーケティング」「アカウンティング」「ファイナンス」「人・組織」「IT」「ゲーム理論・交渉術」の7科目が網羅されています。

②については、わかりやすいとは言いつつも理論が中心ですので、初めて学ぶ方にとっては少し難しく感じるかも知れません。(特にアカウンティング・ファイナンスやゲーム理論など、数値が登場する個所)

③については、本書で便利な手法やフレームワークを押さえたうえで、他のビジネス書等で実際の事例にあたってみることが重要です。

まとめると、本書は1回読んで終わりにするのではなく、経営理論の基礎的な教科書として常にそばに置いておき、実際の仕事をする中で原則に立ち返る際に活用してほしいと思います。

あとは、市販のビジネス書を数多く読んでください。最近のビジネス書はどれも再現性のある実践的なものばかりです。「このフレームワークは以前見たことある!」と気づく機会が増えるはずですよ。

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2012年119冊目『最速で結果を出す人の「戦略的」時間術』

2012-08-26 20:00:54 | おすすめビジネス書
最速で結果を出す人の「戦略的」時間術 (PHPビジネス新書) 最速で結果を出す人の「戦略的」時間術 (PHPビジネス新書)
価格:¥ 882(税込)
発売日:2012-07-19

評価  (3点/5点満点)

私生活も充実させ、そのうえで仕事でも結果を出す、そのために大事なことは、〝時間を濃縮させること〟なのだ。

本書は、コンサルタントの理央周さんが体験により身につけてきた「時間を濃縮し、最速で結果を出すための仕事術」を紹介します。理央さんが専門とするマーケティングの知識やMBAのフレームワークを基本に置きつつ、今すぐに実践し成果に繋げられるノウハウが満載です。

やはり出世や昇給というものは自分のモチベーションになり、それが励みとなってさらに結果が出せるようになります。そうなれば、家に帰っても前向きで明るく過ごせるという好循環が生まれると思います。仕事だけが人生ではありませんが、結果を出し、仕事を充実させることで、私生活をはじめ自分の環境が好転することはまぎれもない事実です。

通勤時間等も含めて1日の約半分の時間を費やしている仕事を楽しむための近道が、この「最小の時間で最大の成果を出す」ことです。成果を出していれば、早い時間でも堂々と帰ることができ、自分の趣味や家族との時間を楽しむことができますよ。

【my pick-up】

◎仕事を妨げる「邪魔なこと」は、根本治療で解決せよ!

ある人から、「しょっちゅう電話がかかってくる人は仕事ができるように見えて、実はできない人だ」という話を聞いたことがある。

本来、こちらが先手を打って連絡をきっちりを行っていれば、かかってくる電話は自然と少なくなる。そのためには、電話がかかってくるそもそもの理由を発見し、その原因をつぶすべきである。

それができていないからこそ、電話が多くなる。そして電話のたびに集中力が途切れてしまっては、必然的に仕事もはかどらない、というのである。

なるほどと思う考え方であった、応急処置のみでなく、根本治療が重要なのだ。

◎仕事は「サッカー」。「部分最適」だけでは勝てない

もちろん短期の結果達成は不可欠であり、部分最適の意識を持つことも大事ではある。よく「部分最適は百害あって一利なし」などと言う人もいるが、それは極論である。やはりまずは、自分のすべき職務をまっとうすることに全力を注ぐべきである。

だが、より高い位置に進みたいと思うのであれば、「全体最適を意識したうえでの職務のまっとう=部分最適」が重要になってくるのだ。

実際には、会議になるとこの「部分最適」のぶつかり合いになりがちだ。ここで熱くなって、自分の利益ばかりを主張してしまっては、火に油を注ぐだけ。そんなとき私は、ちょっとした工夫を心がけてきた。

たとえば言い方にしても、「それはダメだと思うのでこうしましょう」よりも「それはいい意見ですよね。でもこのような見方もあります」と言ったほうが、その後の議論が発展しやすい。

また。このような建設的なトーンに加えて「視点を変えてみる」という方法も有効である。たとえば、数字を見る視点を「割合」から「全体の数」に変えてみる。

このようにより広い角度の視点から「全体最適」を考える姿勢が、より長期の結果をもたらすのだ。

◎マネージでは70点。100点以上を目指すなら「リード」で

リーダーは、マネージではなく、リードすることに徹すべきである。

管理とリードの違いは、チームを指揮下に置くのか、チームメンバーと同じ目線で引っ張っていくのかという点にある。

前者は行動やタスクすべてをコントロールし、チェックする。後者は各自の強みを引き出し、そのうえで相乗効果を出すことを命題とする。常に70点を確実に取ろうとする場合は前者のgほうが向いているかもしれないが、100点以上を狙う場合には後者のほうが向いている、というのが、私の長年の経験から得た結論である。

◎「いい丸投げ」を使いこなす

実は私自身は、「丸投げ」が悪いことだとは思っていない。むしろ、最短の時間で最高の結果を出すには不可欠の要素だとすら思っている。要は「いい丸投げ」と「ダメな丸投げ」があるのだ。

言うまでもなく「ダメな丸投げ」とは、なんの根拠もなくそのまま「これをやっておいて」という形で部下に下ろすやり方。

一方で「いい丸投げ」とは、「いつまでに、何を、なんのために」の3つの要素が必ず入っているものだ。

ただ、私の場合はそこにさらに工夫して、「どうやってやるのか」の部分だけは、最初の段階ではなるべく伝えないようにしていた。これは、失敗させてでも考えさせることが、その部下の成長につながると考えたからである。

さらに、重要なポイントで念押しをすることもまた、必ず心がけていた。ある程度の失敗はいいが、会社に大きな損失を与えるような失敗は許されない。

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