厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2012年138冊目『統計データはためになる!』

2012-09-30 17:25:32 | インポート
統計データはためになる!  ~棒グラフから世界と社会の実像に迫る~ 統計データはためになる! ~棒グラフから世界と社会の実像に迫る~
価格:¥ 1,659(税込)
発売日:2012-09-22

評価  (3点/5点満点)

・棒グラフはもっとも分かりやすいグラフ

・棒の長さで数量をあらわす棒グラフは我々にとってもっとも実感のわくグラフ

・棒グラフはデータを一望できる

・棒グラフは実感に訴えやすいグラフであるだけに記憶もしやすいグラフ

前著『統計データはおもしろい!』では相関図を取り上げましたが、今回はもっとも素朴でありながら、上記のような表現力を持っている棒グラフから、私たちの生活や社会に対する関心にビビッドに応えるデータがたくさん紹介されています。

「多くの系列のデータからシンプルな1系列を選び出し、それを棒グラフにするというのは普通考えられている以上にソフィスティケート(洗練)されたグラフ技法だといえます。これが、棒グラフだけを取り上げて一書とした理由です。」(はじめにより)

【日本人の自殺率は世界で最も高いのか?】

【東日本大震災の規模や津波の高さはどのくらいだったか?】

【大企業への就職率と就職者数】

【移住先として人気の都道府県はどこか?】

など、面白いデータと、棒グラフから読み取れる背景・理由を身につけるとともに、ほかの人にシンプルで分かりやすく、かつ説得力のあるビジネス資料を作る視点・ヒントを学ぶことができます。

なお、著者の本川裕さんが解説しているサイトでは、本書の内容以外にもたくさんのデータが掲載されていますので、興味のある方は覗いてみてください。

「社会実情データ図録」

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/

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2012年137冊目『「伸びる社員」と「ダメ社員」の習慣』

2012-09-28 11:03:00 | おすすめビジネス書
「伸びる社員」と「ダメ社員」の習慣 (アスカビジネス) 「伸びる社員」と「ダメ社員」の習慣 (アスカビジネス)
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2012-09-05

評価  (3点/5点満点)

著者の新田龍さんが、キャリア教育プロデューサー等として2万人を超えるビジネスパーソンとの面談から見えてきた、デキる人とダメな人を分ける日々のちょっとした習慣の違いを紹介します。

本書で定義している「ダメ社員」とは、単に「仕事ができない人」という意味だけではなく、役職や肩書があっても思い通りの業績が残せなかったり、考え方や人に対する姿勢ができていなかったりする人も含まれています。その意味では、一般社員に加え、役職者の方にも役立つ内容です。

・「学びスイッチ」が入り、周囲のあらゆることを「成長のネタ」にできる!

・「ポジティブスイッチ」が入り、思考が前向きになる!

・「気づきスイッチ」が入り、今まで当たり前だったことから、やりがいや目標そしてチャンスが見つかる!

登場する50個の習慣は、どれもちょっとした心構えや気配り程度のものですが、それらを実践しさらに継続させる人は意外と少ないと感じます。ぜひ、50個の中から1つでも多く実行に移してみましょう。

上記のメリットと合わせ、今目の前に相対している人と事柄を一番大切にする姿勢も身につくはずです。

【my pick-up】

◎伸びる社員は仕事を早くし、ダメ社員は仕事を速くする。

そんなに器用ではない私は、仕事を「速く」ではなく「早く」することを目指すようにしました。たとえ仕事そのものに時間がかかったとしても、着手のタイミングが早くて、結果的に納期に対して余裕を持って仕事を完了できれば、それは立派な実績なわけです。

「速さ」という「能力」ではなく、「早さ」という「スタンス」を変化させることで成果と信頼を得るというパターンは、ダメ社員が伸びる社員に変わる定番スタイルなのです。

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2012年136冊目『なぜか「目にとまる人」になる100のルール』

2012-09-25 11:26:49 | おすすめビジネス書
なぜか「目にとまる人」になる100のルール なぜか「目にとまる人」になる100のルール
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2012-09-15

評価  (3点/5点満点)

大勢の中にいても目にとまる人がいます。目立とうとしているわけでもないのに、なぜか目にとまる。なぜか人の話題にのぼる。

この本は、そんな人になるための法則を100のルールにまとめたものです。

1つひとつのルールが短く、見開きで完結するようになっています。また、穴埋めクイズ形式で考えながら読み進めることができます。

100のルールの基本にあるのは、私が私が、俺が俺が、のスタンドプレーヤーになるのではなく、チームプレーに徹することです。これは特に、20代のビジネスパーソンに知ってもらいたい考え・行動です。

【my pick-up】

◎評価は評判で決まる

評価より評判を意識した仕事をすることです。「評価」が上司によるものなのに対し、「評判」は周囲の人たちの評価が口コミで伝わっているものです。

あなたの「評価」も高くなります。なぜなら評価する立場の人がいちばん気にしているのは「納得性」だからです。本人はもとより、周囲の人からも納得が得られる「評価」をするには「評判」は無視できません。こうして評価は評判で決まるのです。

◎不満は提案に変換せよ&提案するなら3案示せ

ビジネスでは、不満の反対は〝提案〟です。不満は居酒屋で「愚痴」にして解消するのではなく、職場で「提案」にして解決しましょう。

提案するなら3案示せ、です。1案しかなければ、結論は「やる」か「やらない」しかありません。2案の場合は、もっと他にもあるんじゃないかという不安はぬぐえません。3案出すと、3案の比較の中で、「どれが最も優れているか」という点に議論が集中しやすくなります。

◎仕事のリストラを考えよ

今となっては何のためにやっているのか、目的がわからない仕事があります。前からやっているからという理由だけで誰も見もしない管理資料を作っている人がいます。

こんな資料作成は思い切ってやめてみましょう。本当に必要なら、「あれ、どうなった?」と訊いてきます。たいていは何も訊かれることはありませんから安心してください。

◎人の力を借りる力も実力のうち

人の力を借りる力も実力のうち。人の力を借りる力のある人は、人に力を貸した回数が多い人です。「何かお手伝いすることはありませんか?」と声をかけた回数の多い人です。こうして人に力を貸した数だけ人の力を借りる力が蓄えられていくのです。

人の力を借りる力が不足している人は、まわりの人との協調的な人間関係が構築できていないケースがほとんどです。ここで発想の転換をしてみましょう。良好な人間関係を構築するために、あえて人の力を頼るのです。相手も関係をよくするきっかけを探しているかもしれません。

自分から「手伝おうか」と声をかけられないでいる人は意外と多いのです。思い切って「これお願い」と言ってみてください。

◎無敵の人とは、敵を作らない人

味方にならないまでも敵に回らない、最低でも中立を保つ、そんな仲間に囲まれたほうが安全ですよね。そもそも敵を味方に変える努力より、敵を作らない努力のほうがよほど楽ですから、ふだんから敵を作らないよう心がけておくべきなのです。敵を作らない秘訣は3つあります。

1つは感謝クセ。「ありがとうございます」と言われて怒る人はいません。感謝して嫌われることはありません。1つは謝罪クセ。「ごめんなさい」と言われてさらに怒る人はいません。言い訳なしの謝罪は相手の怒りのエネルギーレベルを引き下げる効果もあります。1つは弱みを見せること。「助けてください」と素直に弱みを見せると、相手はそれを責めるどころか、むしろ応援に回ってくれます。

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2012年135冊目『どんなにバカな上司の下でも成長できる仕事術』

2012-09-22 23:19:49 | おすすめビジネス書
どんなにバカな上司の下でも成長できる仕事術 どんなにバカな上司の下でも成長できる仕事術
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2012-09-14

評価  (4点/5点満点)

部下が上司に期待することはやめて、「上司に期待される部下になる」、そう覚悟を決めると、人生は鮮やかに変わります。いくら文句を言っても上司は変わりません。

この本のテーマは、上司に期待することはやめて、上司を「お客様」だと思って仕事をすることです。「バカ」だと思った上司も、お客様だと思えば腹も立たなくなるでしょう。実際、仕事の評価をするのは会社の上司です。見方を変えれば、上司はあなたのお客様そのものです。

「バカ」だと思っている上司は、実は皆さんを猛スピードで成長させてくれる大切な存在です。

本当にバカな上司はいるかもしれませんが、実は上司のせいにして自分の甘さをすり替えているパターンが若い人には多いように感じます。また、仕事面において感情をそのまま出すのは、何もいいことはありません。

これらは、年をとり経験を重ねて、自分が上司の立場に立ってやっと理解できる人も多いのですが、若いうちに〝大人の態度〟が取れるに越したことはありません。本書は、自分の社会人・仕事人としての未熟さに気づく、多くの示唆を与えてくれます。

【my pick-up】

◎あなたが上司を「バカ」だと思うのは、やりがいを感じないから?

「やりがい」は、上司から与えられるものだと思っていませんか?やりがいは、自分で感じるものであって、他人から与えられるものではありません。上司は仕事を与えてくれます。やりがいは、自分で感じるものです。そこを勘違いしている部下が多いように思います。

◎具体的な指示は最初から期待しない

仕事のできない上司に、具体的な指示を仰いでも意味がないことはすぐわかるでしょう。そんなとき、どうするか?答えは簡単です。いまは、たくさんのビジネス書が出回っています。与えられた仕事のヒントになる本が、探せばきっと山ほど見つかります。その中から、自分に合っていそうな本を数冊選んで勉強すればいいのです。私は、本を読んで勉強し、人気のある本のとおりに実行して成功した経験が何度もあります。ダメな上司より、実績のある著名人の本を読んで参考にしたほうがいいに決まっています。本を通して、一流の先生から学べるのです。

◎尊敬する必要はないが、人前では必ず立てる

嫌いな上司は嫌いで仕方ありません。けれど、態度に出していけません。部下は部下として、たとえ気持ちが入っていなくても、形の上では上司に敬意を持った振る舞いをすべきです。上司には礼儀正しく接する、敬語で会話する。そうすれば、嫌いだとわかっていても、少しずつコミュニケーションはよくなります。

◎自分の成績の責任を、上司に押しつけない

実際、できない上司の下にいるのは幸運です。目立つチャンスをもらったも同然です。そういう気持ちになれるかどうかが、人生の分かれ目です。

◎自分の強みを、自分で見つけようとするな!

会社の中で「強み」になるのは、案外、相対的なものです。自分ではまったく強みと思っていなかった能力でも、周りが認めてくれたら強みなのです。その経験と実績を重ねることで、周辺からさまざまな可能性も広がります。自分の強みは、必ずしも自分が思っているものとは違います。強みを見つけてくれるのは、上司です。強みを作ってくれるのは、会社の環境です。強みを自分で見つけようとせず、周囲に発掘してもらうくらいの気構えが大事です。

◎20代で「ワークライフバランス」なんて考えるな!

私は、昼も夜も仕事に関する勉強をし、仕事に関係する自己啓発に取り組む人間でないと、会社で生き残れないのが現実だと思います。会社員にとっても厳しい時代に突入しているのです。流行を鵜呑みにして、20代からワークライフバランスを考える人は負け組になる心配があります。そもそも仕事ができない人は、会社でも世間でも相手にされません。仕事が何より第一です。

◎飲み会は、原則週に2回まで

私は、「飲みにいくのは原則、週に2回まで」とルールを決めています。私の場合、飲みにいくのは木曜と金曜の夜です。週の前半から飲むと身体がきついので、週の後半に設定しています。それ以外の曜日をリクエストされても、よほどでなければ断ります。月曜から水曜は、自分のための「勉強」というスケジュールが入っているからです。読書、学校など、自己啓発のための時間です。突発的に「今夜はいかがですか?」と誘われる飲み会には行かないと決めています。それに応じていると、自分の予定が崩れてしまいます。「今日は本を読む予定だけれど、自分だけの予定だから別にいいか」と、通常は思いがちですが、そこを守れるかどうは将来の成長を大きく左右します。読書なら読書という、立派な予定が入っているのです。「フィットネスクラブに行く」、これも自分だけの行動とはいえ、大切な予定です。それを崩してはいけません。飲み会のための自分の予定を変更しない、わざわざ余計な調整をしない、これは大事なルールです。

◎変に群れるくらいなら、ひとりで本を読むほうがいい

自分を磨き、自分を高めるために、夜をどう過ごすべきか、考えてください。私は、できるだけ本を読みました。本を読むのは、大切な自己啓発の時間です。これをいい加減に崩してしまえば、着実に継続している人と大きな差が付きます。仕事でももちろん本は読みますが、夜、自分のために読む本はまた別です。あなたがバカだと思う上司は、得てして、若いころに本を読む時間を大切にせず、仲間と群れて、無駄にお酒を飲んでいた人かもしれません。20代のころ、そうやって安易な夜を重ねたツケは、30代、40代になって取り返しがつかない結果となります。自分自身が「バカ」だと思われる上司にならないためにも、変に群れるより、ひとりで本を読みましょう。

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2012年134冊目『美点凝視の経営』

2012-09-20 22:17:49 | おすすめビジネス書
美点凝視の経営  障がい者雇用の明日を拓く 美点凝視の経営 障がい者雇用の明日を拓く
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2012-09-07

評価  (3点/5点満点)

著者の渡邉幸義さんが率いるアイエスエフネットグループは、2000名余りの従業員のうち、800名以上がいわゆる就労困難者です。しかし、障がい者を「害」ではなく「個性」だと捉えて、障がい者の雇用に力を注ぎ始めたのはこの10年ほどのことだそうです。

近い将来、この国の半分以上が障がい者になる、あるいは家族の誰かがそうなるといっても過言ではなく、もはや障がい者の問題は他人事ではないのです。

そういう意味で、障がい者の方々やその親御さんのみなならず、多くの企業や個人の方にも読んでもらいたいと思います。

「本当は誰もが人のために何かをしたいという優しさをもっているのです。ただ、今は、その優しさを育てたり、実践できる環境がないのです。環境で人は悪人にもなるし、いい人にもなります。だから私は、人が本来持っている優しさを素直に出せる環境を作っていきたいと思うのです。」(エピローグより)

そんな渡邉さんの熱い想いを感じ取るとともに、障がい者に対する認識を改め、自らも障がい者に対して分け隔てなく接していく。この1冊からそんな行動を起こして欲しいですね。

【my pick-up】

◎障がいは〝個性〟

誰がいつ、障がい者の「がい」を「害」という漢字にしたのでしょうか?障がい者は決して「害を受けている」人ではありませんし、ましてや「害を及ぼす」人でもありません。かけ算ができないから駄目なのではなく、どんなことでもいい、まずはいいところを見つけてあげませんか。すると彼ら、彼女たちは実にユニークな個性を持った人として輝いてきます。

◎会社が障がい者の個性を収益に結びつける発想

大学生の新卒者の離職率が3年で30パーセントにものぼります。それなりの給料を払っていても3年やそこらで次々と辞めていかれるよりは、障がい者に最低賃金で2年間、自分に合った仕事を見つけ、訓練して身につけてもらう。そしてその人に何十年と働いてもらったほうが本人にも会社にも素晴らしいことではないかと思うのです。

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