トランスフォーム仕事術 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2009-03-12 |
評価 (3点/5点満点)
人材育成コンサルタント・松本幸夫さんの最近の出版ペースはかなり速いです。
タイトルの「トランスフォーム仕事術」とは、基本となるタイムベースマネジメント(時間術)と、速読・速考・速書・速プレ(4速スキル)による仕事の質的転換をいいます。松本さんは実際に、月300冊の読書をし、2時間で4万字(400字詰め原稿用紙100枚)の執筆を行っています。
松本さんの本は、平易な表現で分かりやすいため、表面的にさっと読んだら「あたり前のことしか書いていない」と思うかも知れません。でも、自分の実体験と照らし合わせていくことで「なるほど」と感じる所が出てきます。
また、松本さんのビジネス書の最近の傾向として、「何のために効率化しなくてはいけないのか?」という志や夢、目標を持ち、それを現実化する点に着目するとともに、研修・講演での反応等を踏まえて著書の内容も少しづつ改良を加えています。
松本さんが出された本を時系列に読み進めることによって、それに合わせて自分も成長していくという方法もあると思います。
【my pick-up】
◎できる人は”見切り”がうまい
「見切れる仕事」「見切れない仕事」を見極めて、重要度の高い見切れない仕事の方に目を向ける。
「見切れない仕事」とは、「あなたがやるべき重要な仕事」「個人情報や信用、安全、品質に関わる仕事」「人材育成」などの、妥協が許されない仕事のことです。
「見切れる仕事」とは、「人に任せていい仕事」「80点くらいの完成度で十分な仕事」「すでに必要十分な仕事」のことです。
◎時間のムダ「3悪」を追放する
仕事の3悪とは、「ネットサーフィン」「メールのチェック」「探し物」です。
◎直感・感性を磨く
3秒以内に決断をくだすこと、好き嫌いをハッキリさせること。
◎プレゼン話術1 休みながら話す(間)
プレゼンでは「これだけのことを話さなくてはならない」と思い、どうしても、ペラペラと休みなく話しがちです。思い切って、ゆっくりとマイペースで、休みを入れながら話すくらいにすると、かえってちょうどよくなるものです。
◎プレゼン話術2 具体例をあげる
昔から”一理三例”と言うように、1つの理論、理屈を納得してもらうには、3つくらいの具体例、実例をあげるといいのです。