厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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今年69冊目『仕事と学びの成功習慣が身に付く!スピード勉強法』

2009-04-07 22:58:01 | おすすめビジネス書
仕事と学びの成功習慣が身に付く!スピード勉強法 仕事と学びの成功習慣が身に付く!スピード勉強法
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2009-03

評価  (4点/5点満点)

著者は、東京ガス㈱西山経営研究所長、東京女学館大学国際教養学部教授の西山昭彦さん。

西山さんはこれまで、100以上のセミナー・勉強会などに参加し、3か国の大学院(ロンドン大学・ハーバード大学・法政大学)に通い、また教える側としてのべ1000回以上の企業や自治体での研修の講師・講演をこなしてきたそうです。

その教わる・教えるの両方の経験から、ビジネスマンが仕事をする上で役立つ勉強法を教えてくれます。その意味では実践的であり、ある程度の経歴を積んだ方であれば共感できる部分が多いと思います。

【my pick-up】

◎成長=仕事+学び+刺激

ビジネスパーソンの勉強については、差がつくのは会社ではない。仕事の時間外や週末は、会社は一切関知しないので、そこでの学びは大きな差ができる。

◎全体像がわかるフレームを作る

今、自分がやっていることが、会社経営の全体の中でどこに位置付けられるか、このフレームは仕事だけをしていてもできない。みずから学んで作っていくものである。

仕事だけやっていても、フローでアットランダムに、毎日いろいろな課題やケースを処理しているだけなので体系化ができない。そのために教育、勉強の要素が必要になってくる。

◎学びの技法としての事例研究

始める前に仮説なり、自分なりのストーリーがあって、それに合わせて材料を列挙するのが望ましい。

◎出世する人の共通項

自信因子(これまでのいろいろな職場で自分は実績を上げてきたし、これから別の仕事や、別の会社に変わっても、自分は成果を上げる自信がある)、戦略因子(会社の経営戦略、特に中長期的課題に貢献してきた)、調整因子(自分はある課題の遂行のために、人や、時間や、予算等の、さまざまな要素を調整して推進してきた)の3つである。

◎挫折からの復活が強い

いったんコースを外れた者は、それ以上失うものがないので、大胆な手を打てる。つまり変革型経営者という、時代に求められているところにピッタリ合うので、順調でなくても、キバをといでおこう。

◎起業力を学ぶ

いつクビになっても自分でできるなら、自信が出てくるし、強い発言をすることができる大きな意思決定ができる人のタイプには2つのパターンがあり、1つは「ここがダメになっても仕事の場はある」と思えるか、もう1つは「自分はお金があるから仕事をしなくてもいい」という立場にあるかだ。

◎過去の蓄積をファイルする

ファイリングは時系列が基本である(kakihara)。

◎仕事のスピードアップをする

会社にいると、そこそこ人柄がよくて仕事ができる人には、上司から仕事が降ってくる。どんどんそれに応えていると、ますます頼まれる。そして、頼まれていくと器用貧乏になってしまう。ところが年度末の人事査定会議に出ると、そういう協調性だけでやってきた器用貧乏の人は、大きな戦略的な成果がないので、逆に評価が低くなってしまうということがある。つまり、いろいろと降ってくる雑事をうまくやり過ごすということが重要だ。

◎ビジネスパーソンに必要な問題発見力

実際に仕事をしながら、面倒臭いと思うことが問題発見になる。自分が楽になりたいから、楽になるための方法を楽に入手しようという観点に立つときに、人は仕事や生活の改善がしやすくなる。

◎メモをとる

上司は、あとで言ったことがどんどん変わるので、ここでメモしておかないと、ひどい目に遭うことがある。ノートはリスク回避にも役立つ。

◎説明力を高める

説明すべき内容は、上にいくにしたがって絞られていく実際の実務に関わる担当者と、会社の抱える案件の1つとして輪郭を把握しておけば済む役職者では、情報のレベルが異なる。上司の側から言えば、承認するのに必要な事項さえ把握できれば、意思決定はできる。逆に言えば、それ以上の説明は過剰になる。

自分の年収が300万円だとすれば、3000万円の相手の時間単価は10倍。時間単価が10倍の相手は、自分の10分の1しか案件に関われる時間がないことになる。

◎ダメ上司の扱い方

最終的にはあなたが上司のマネジメントをして、自分のやりたい方向に持っていけるのだ。できない上司の下についたという環境を逆手に取って、自分のために活用していくべきである。上司の年齢を考えれば、45歳は知的分水嶺とも言われる。自分で発案するのは限界という歳である。

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