あたりまえのことをバカになってちゃんとやる 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2009-04-13 |
評価 (3点/5点満点)
経営コンサルタント・小宮一慶さんの最新刊は、人生がうまくいくための原理・原則である
「何が起きても、前向きにとらえる」
「人間として、正しい考え方を持つ」
「仕事を深めるための勉強をする」
このあたりまえのことを、バカになって、ちゃんとやれるかどうか-人生がおもしろくなるかどうかは、この一点にかかっていると伝えています。
最近では特に、仕事の成果を早急に求めるあまり、少しの困難に直面したらすぐに諦める傾向があるように思います。本当の実のある成果を得るためには、地道にコツコツと継続して実行する以外に方法はありません。
小宮さんがこれまで出されてきた仕事術のベースとなる思想や生き様が、この本でよく理解できました。
【my pick-up】
◎「人生は串団子」という考え方
ほんとうによい仕事をするということは、自己犠牲なんかしなくても、人につくすことができる。
人生は、自分、家族や友人、会社、社会や国家の4つの団子が串に刺さっており、この4つのどれもはずさない生き方をしなさい。
◎この世は「弱肉強食」ではなく、「優勝劣敗」の世界である
「会社というのはふつうにやっていればいまくいくものだ。うまくいくのが自然なんだ」(松下幸之助)と。うまくいかないのは、自然の摂理に反することをやるからです。
◎正しい考え方を持ち、それを徹底できる人になる
明るく、元気で、おおざっぱ、そして、見栄っ張り。失敗する経営者は、ほぼこのパターンにあてはまると見て間違いありません。
おおざっぱで、見栄っ張りというところが問題です。おおざっぱな人は数字をきちんと把握できていません。
◎フローの仕事を資産化できる人になりなさい
残業して長時間労働をしたとしても、オフに勉強する時間がなければ、その仕事の本質が身につかず、フローの仕事となってしまうのです。フローの仕事だけで終わらせてしまうと、その仕事から離れたとき、自分には何も残らなくなる。
仕事以外の時間にフローを資産化してストックすることです。ストックとは資格をとれ、という意味ではありません。資格をとるために勉強する、その勉強が大事なのです。
◎結果を出すまで、自分に褒美は出すな!
自分にご褒美をあげるなら、結果を出さなければいけない。
大企業の社長でも、大赤字を出し、配当もできず、人をリストラしている会社の社長が運転手つきの高級車に乗っているなど、信じられません。
◎オフに勉強しない人は仕事の本質を知らない
たとえどんな仕事についていたとしても、その仕事の本質を、仕事のオフに勉強する習慣をつけておくことが大切です。それが仕事の幅を飛躍的に広げます。
仕事の本質はオンザジョブだけではけっして学べないということです。
◎私が三年連用日記をつける理由
自分が一発で成功できたことは、他の人も一発で成功する可能性があります。すぐに真似する人があらわれるかもしれません。
でも、継続しなければ成功できないことは、他の人が真似をしようとしても、かんたんにはできません。