「すぐ動こう」動けば必ず答が出る! 価格:¥ 1,365(税込) 発売日:2009-03 |
評価 (4点/5点満点)
多くの著書やTV出演でお馴染み、精神科医の和田秀樹さんが、「まず動く」ことの大切さをこの本で教えてくれます。
「まず動く」ことのメリットは、
・「いいこと」「悪いこと」を含め、何らかの結論や変化が期待できる
・行動を変えることで、こころも変わっていく
・行動は目に見えるものなので、必ず周りの目が変わり、自分も変わる
ことです。
「まだこころが決まらないから動けない」とか、「動機が不純なのはイヤだ」などと必要以上に考えるのははっきり言って時間のムダです。早く行動を起こして現状を少しでも変えていきましょう。それが自分を高める好循環に繋がります。
【my pick-up】
◎仲間を探して遊び感覚で動いてみる
「動く」ことのなかに勉強やトレーニングも加えてみてください。好きな分野の本を読むとか、仕事帰りに体育館に寄って汗を流してみるといった程度のことで十分です。
私生活での行動力がついてくると、仕事にも動きが出てきます。人間は動くことがリズムになってしまうと、そのぶん考え込む時間が減ってきます。
◎なんでもいいから動けば積極的な気持ちになってくる
動けばすべて、すぐに結果が出ることです。気がかりなことだけ考えているより、はるかにマシです。よりマシなことを選び続けるのが、動くことのいちばんの効果なのです。
◎締め切りはなからす短い単位で設定する
動きの鈍い人にかぎって、その締め切りを長いスパンで考える傾向があります。1週間で仕上げる仕事でしたら、今日はどこまで終わらせればいいのか、はっきりとした目標を立てることです。
締め切りというのは、守って当たり前の世界ですから、どんなに追い込みで頑張ってもそのことは評価されません。終わればそこで疲れ果て、またつぎのスタートが遅れるという悪循環に陥ってしまうのです。そうなる前に、すでにどれだけの仕上がりぶんがあるかというのが大事です。
◎できなくても「できた」で終わらせる!
「時間をかければ誰だってあれくらいできるよ」と冷淡な見方しかしません。逆に少しぐらい仕上がりが雑でも、時間内に提出された仕事には採点が甘くなります。
◎人は誰もあなたの「失敗」など気にしていない
一人の失敗やミス、でしゃばり、うっかり発言、本人が「しまった」とか「まずかったな」と思うようなことのほとんどは、一瞬の注目を集めたとしてもすぐに忘れられてしまうものなのです。
◎仕事も人間関係も「痛い目に合う」体験が大事
「でも、ここは嫌われても仕方ないさ」と割り切る力だって、「損切り力」になるのです。
◎まず「いいだしっぺ」になってみよう
相手の出方やその場の雰囲気に惑わされることもありません。ということは、最初に動けるこいうことです。
◎あなた自身が他人を気にしすぎていないか
職場のような狭い世界でも、いちいち他人の動きに目を留めたり、それを覚えている人間はまずいません。いればよほどヒマな人間ということになりますから、そういうヒマな人間にどう思われようと気にしなくていいのです。
◎ものごとにはつねに「いいこと」「悪いこと」が同居している
自分が行動するときにはそのプラス面かマイナス面のどちらかを過大に考えてしまう。プラス面を過大に考えれば、行動する上でのためらいはなくなります。マイナス面を過大に考えれば、行動することをためらってしまいます。
◎八方美人は結局「悪いこと」をつかんでしまう
自分から動かない人には、こういった八方美人的な態度がどうしても多くなります。八方美人はほんとうに「いいこと」には出合えないのです。
◎あなたに目をかけてくれる人がかならずいる!
行動的な部下は行動的な上司に可愛がられます。万事に慎重で、腰の重いタイプの上司から見れば、動きの目立つ部下というのはたしかに目障りかもしれません。
かりに直属の上司が慎重なタイプで、行動的な部下とは気が合わなかったとしても、会社というのはどこかで誰かが見ているものです。ほかの部署の上司が、「ああいうタイプがほしいな」と思っている可能性は十分あります。すると人事異動のときに、自分を買ってくれる上司のもとで働ける可能性が高くなります。
◎動かない人はなぜ評価されないのか
動きの鈍い人は、慎重なタイプと思われるより以前に目立たない。実績もそこそこ、能力や評価もそこそこといったタイプでも、周囲の様子を見てつねに慎重にふるまう人は存在感がなくなります。誰からも疎まれないかわりに、誰からも頼みにされない人間になってしまいます。その場にいてもいなくても気づかれない人間なのです。
目立つことで叩かれもするし、痛い目にも合います。打たれ強さは間違いなく、行動力には欠かせない条件なのです。
◎動けば「いいこと」に出合える
そりの合わない上司の下で仕事をするときに、「なるべく目をつけられないように大人しくしてよう」と考えてもムダです。合わない人間同士というのはどうやっても合わないのです。かえって陰湿な扱いを受けるでしょう。
それぐらいならむしろ、目障りなくらいガンガン動いて、「こいつは気に障るからどこか違う部署に異動させよう」と思わせたほうがいいのです。それがすぐには実現しなくても、動いたほうが上司と顔を突き合わせなくてすみます。
◎「やってみて損はなかった」と思える人が強い
行動的な人は、自分が動いたことのなかにプラスの要素を見つける人なのです。
◎「すぐ動く人」はコミュニケーション上手な人
上司も含めて自分よりはるかに立場が上の人間でも、「この人はいいな」と思わせる人にはそういった「すぐ動いてくれる」という魅力があります。
◎結果を出せなくても「動いてくれた人」はありがたがられる
結果を出せなくても信用まで失うようなことはない。逆に動かない人は周囲の信頼を失っていく。