検索は、するな。 価格:¥ 1,260(税込) 発売日:2009-04-13 |
評価 (3点/5点満点)
著者は㈱ワイキューブ代表で、2006年に出した『千円札は拾うな。』が30万部のベストセラーとなった安田佳生さん。
この本は、徹底的に「考える」ことを目指します。
ビジネスの世界でメニューを手に入れる唯一の方法は、自分自身の手でメニューを作り上げること。答えを手に入れるのではなく、答えの出し方を手に入れる。
自分でメニューが作れるようになりさえすれば、変化する世の中に合わせてメニューを作り替えることができる。世の中がどんなに変わろうとも、課題をクリアし続けることが可能となる。
仕事ができるようになるための訓練としての思考法を本書から吸収しましょう。
【my pick-up】
◎スキルアップとは「ボツ案」のレベルを上げること
ミスにも「明らかなミス」と、正解に近い「ニアなミス」があり、プロは明らかなミスをしないのでわかりにくいだけだ。
成功の「型」は常に変化している。時代によって人が求めるものは変わるし、相手によっても求めるものは違う。
でも、失敗の要素というのは、時代が変わっても、相手が変わっても、実はあまり変化しない。
◎趣味を楽しめる人は仕事もできる
同じようなことをしているのだが、多くの人は「趣味は楽しいが仕事はつらい」と感じている。この「楽しい」と「つらい」を分けているのは何なのだろう。
私は「目的の違い」だと思う。趣味の目的は、プロセスを楽しむことにあるが、仕事の目的は、結果を出すことにある。
仕事がつらい、面白くないというのは、自分自身の頭でとことん考えてやっていないと言っているのと同じことだ。
◎「三匹のこぶた」もっとも賢いのは誰か
頭の使い方が、「考えている」のではなく、「情報を処理している」だけになってはいないか。
「考える」ということは、答えを導き出すプロセスに、その人のオリジナルな感情、哲学、言葉といったものが含まれるということだ。それは、常識を疑い、自分なりの答えを見つけ出すことと言ってもいい。
◎時間を止めると頭は動き出す
現代人は忙しすぎる。なぜこれほどまでに忙しいのかというと、情報が多すぎるからだ。
情報の流れが止まれば、私たちの頭は何かを考え出すようになっている。
◎素直すぎる人が仕事ができない理由
正直なところ、素直すぎる人は、仕事ができるようになるかというと、実はあまりできるようにはならない。なぜなら、あまりにも素直だと、教えようがないからだ。
素直すぎるぐらいなら、疑り深い方がまだ見込みがある。なかなか信じようとしない疑り深い人というのは、こちらの言うことに何か「ひっかかり」を感じているということだ。
◎感情を垂れ流してはいけない
感情のキャパシティが小さい人は、自分がすぐに感動してしまうので、他の人も同じように感動すると勝手に思い込んでいる。そして、そういう感情の表現がない人を、つめたい人だと決めつける。
◎仕事に「モチベーション」など必要ない
仕事はつらいときも楽しいときも、モチベーションなど上がらなくても、やらなければならないことはやらなければならない。
そのとき必要なのは、「責任感」と「集中力」だ。
◎好きは損を超える、得は嫌いを超えられない
これからは、いくら損得勘定で訴えても、人々は嫌いな人物は決して支持しない。