厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

今年81冊目『検索は、するな。』

2009-04-24 00:18:37 | おすすめビジネス書
検索は、するな。 検索は、するな。
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2009-04-13

評価  (3点/5点満点)

著者は㈱ワイキューブ代表で、2006年に出した『千円札は拾うな。』が30万部のベストセラーとなった安田佳生さん。

この本は、徹底的に「考える」ことを目指します。

ビジネスの世界でメニューを手に入れる唯一の方法は、自分自身の手でメニューを作り上げること。答えを手に入れるのではなく、答えの出し方を手に入れる。

自分でメニューが作れるようになりさえすれば、変化する世の中に合わせてメニューを作り替えることができる。世の中がどんなに変わろうとも、課題をクリアし続けることが可能となる。

仕事ができるようになるための訓練としての思考法を本書から吸収しましょう。

【my pick-up】

◎スキルアップとは「ボツ案」のレベルを上げること

ミスにも「明らかなミス」と、正解に近い「ニアなミス」があり、プロは明らかなミスをしないのでわかりにくいだけだ。

成功の「型」は常に変化している。時代によって人が求めるものは変わるし、相手によっても求めるものは違う。

でも、失敗の要素というのは、時代が変わっても、相手が変わっても、実はあまり変化しない。

◎趣味を楽しめる人は仕事もできる

同じようなことをしているのだが、多くの人は「趣味は楽しいが仕事はつらい」と感じている。この「楽しい」と「つらい」を分けているのは何なのだろう。

私は「目的の違い」だと思う。趣味の目的は、プロセスを楽しむことにあるが、仕事の目的は、結果を出すことにある。

仕事がつらい、面白くないというのは、自分自身の頭でとことん考えてやっていないと言っているのと同じことだ。

◎「三匹のこぶた」もっとも賢いのは誰か

頭の使い方が、「考えている」のではなく、「情報を処理している」だけになってはいないか。

「考える」ということは、答えを導き出すプロセスに、その人のオリジナルな感情、哲学、言葉といったものが含まれるということだ。それは、常識を疑い、自分なりの答えを見つけ出すことと言ってもいい。

◎時間を止めると頭は動き出す

現代人は忙しすぎる。なぜこれほどまでに忙しいのかというと、情報が多すぎるからだ。

情報の流れが止まれば、私たちの頭は何かを考え出すようになっている。

◎素直すぎる人が仕事ができない理由

正直なところ、素直すぎる人は、仕事ができるようになるかというと、実はあまりできるようにはならない。なぜなら、あまりにも素直だと、教えようがないからだ。

素直すぎるぐらいなら、疑り深い方がまだ見込みがある。なかなか信じようとしない疑り深い人というのは、こちらの言うことに何か「ひっかかり」を感じているということだ。

◎感情を垂れ流してはいけない

感情のキャパシティが小さい人は、自分がすぐに感動してしまうので、他の人も同じように感動すると勝手に思い込んでいる。そして、そういう感情の表現がない人を、つめたい人だと決めつける。

◎仕事に「モチベーション」など必要ない

仕事はつらいときも楽しいときも、モチベーションなど上がらなくても、やらなければならないことはやらなければならない。

そのとき必要なのは、「責任感」と「集中力」だ。

◎好きは損を超える、得は嫌いを超えられない

これからは、いくら損得勘定で訴えても、人々は嫌いな人物は決して支持しない。

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今年80冊目『まずは上司を勝たせなさい』

2009-04-21 21:37:17 | おすすめビジネス書
まずは上司を勝たせなさい 20代で上昇気流に乗れる本 (講談社BIZ) まずは上司を勝たせなさい 20代で上昇気流に乗れる本 (講談社BIZ)
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2009-04-07

評価  (3点/5点満点)

この本は主として20歳代に向けて書かれたものですが、若いからこそできる方法、つまり下から這い上がるのではなく上から引っ張ってもらう、上にいる人に可愛がられるための仕事ぶりや態度がものを言います。

20代のうちはまだまだ出来る仕事の質・量は限られます。気合いが入るあまり一人で抱え込まずに、上司や周りを上手に活用しましょう。それでビジネスがうまく回り始めたら、30代以降は自分の器を更に深め拡げることができますよ。

【my pick-up】

◎メモは自分のためではない

手帳やノートを取り出して、さっと書くというのは「あなたの話を覚えようとしています」「そしてそのためにこうしています」という意思表示です。つまり、メモは、相手への配慮。

メモは自分のためだけにとるものではありません。それは「相槌」の一種なのです。

◎人は大義で動く

人にものを頼む時には、それまでに、自分がその人に対して何をしてきたかが問われる。

◎嫌いな上司に当たるのは「設定」です

どうしても嫌な上司、嫌いな先輩は、無理して勝たせる必要はありません。

反面教師にするのです。将来自分が上司になった時に、そうはしないという、参考材料として受け止めていればいのです。

当たらず障らずの付き合いをしながら、自分の今やるべきことをやる。

◎同僚とネガティブな空気を共有するな

私は煙草を吸いませんが、若い頃に一度缶コーヒーを持って、喫煙所に行ったことはあります。しかし、雰囲気がよくなかった。

こうやってお互い愚痴を言い合う場に足を踏み入れてはダメだと思いました。そしてそれからは一切、そのエリアには近づかないようにしました。

そんなネガティブな場に巻き込まれるくらいなら、禁煙を考えたほうがいい。身体への悪影響よりも、そういう場に参加することによる、心への悪影響をよく考えるべきです。

◎影響を受けたい人とだけ付き合いなさい

将来の自分に悪い影響を与えない人とだけ付き合ってきた。

そういう人になりたいと、思えるか。なりたいと思える人とだけ付き合って下さい。

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今年79冊目『「発見力」の磨き方』

2009-04-20 22:16:21 | おすすめビジネス書
「発見力」の磨き方 (PHPビジネス新書) 「発見力」の磨き方 (PHPビジネス新書)
価格:¥ 840(税込)
発売日:2009-02-19

評価  (3点/5点満点)

この本では、「発見力」を鍛えることで多くのビジネスチャンスを得ることを目的としています。

「発見力」とは・・・

・知ろうとする力

・本当の気くばり=いろいろなことに「気がつく」こと

⇒どんなタイプの人にも同じ対応をするのではなく、人によって接し方を変えること

細かいテクニックというよりは、気くばり・気がつくとはどういうことか、その考え方を教えてくれる本です。自分のことだけではなく、余裕を持って周りを見渡すことも大切です。

【my pick-up】

◎発見力とは「段取り力」と一体である

発見力は、段取りを立てることでレベルアップできる。

段取り力と発見力は、自転車の前輪後輪の関係に近い。両方の回転スピードが増せば、相乗効果で仕事はぐんぐん進み、高スピードで安定して進める。

段取りよくものごとを進めるときに、「ゴールをイメージする力=発見力」が必要。

「最悪を想定する」ことが「先を読む」ということである。

◎敏感力を研ぎ澄ませるための「整理」

整理することで感性は敏感になり、新しい発見も生まれる。

分の机の上に資料や事務処理の書類などが堆積していて、隣の人との境界線に城壁のように積み重なっている状態。こんな状態で、周りの状況を察知することができるだろうか。

整理されたファイルから速やかに取り出せる情報は、まさに発見力を増強できる武器とも言える。無駄な動き、無駄な思考がないので、クリアな視点で何かを見ることができるからだ。

◎プロの細やかさやマナーを身につける

挨拶に来られた役員の方が自らサッとエレベーターのところに行き、ボタンを押した。

⇒仕事ができる人はエレベーターのボタンを押すのが例外なく早い。(kakihara)

◎常にアンテナを張っておく

アンテナは、自分だけではなく周囲の人のものも活用したい。

情報をくれる人のアンテナを高くするために、相手に対してこちらの情報も与える。

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今年78冊目『一生モノの勉強法』

2009-04-19 20:30:08 | おすすめビジネス書
一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ 一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2009-04-03

評価  (4点/5点満点)

著者は京都大学教授で火山学が専門の鎌田浩毅さん。

アウトプットを意識した勉強法に関する本は最近かなり数多く出ていますが、本書の特徴はそのアウトプットも周囲に認められなければ意味がないとして、鎌田さんが戦略的に行ってきたやり方にあります。

それは、仕事の核となる知識の身につけ方はもちろん、私という人間に注目してもらうための教養を磨く勉強や、わかりやすい書き方・話し方といった周囲の人にうまく伝えるコミュニケーション技術にも及びます。

大学教授ながら、奇抜なファッションでTV番組に出演したりと情報発信にも積極的で、本書もビジネスマンのために書かれた実践的かつ投資対効果の高い内容です。

【my pick-up】

◎「締め切り効果」で時間の流れを制御する

ビジネスマンにおいては、何をおいても残業を減らすことです。残業に頼りきっていると、目の前の仕事ばかり考えるようになってしまいます。次第に自分のための勉強をする余裕を失い、将来に目を向けなくなってしまうのです。

◎飲み会に2時間以上いてはいけない

酒席は2時間が限界です。通常は1時間も飲めば酒席から得られるメリットは十分に享受できます。

◎「読む力」がすべての勉強の基本

読書に関しては、ますは多読が基本と言えるでしょう。本を読むことによって、社会を知るアンテナの数が増えるからです。

◎無理して本を疑う必要はない

本はテレビと違って読み手のペースで情報を摂取する分、「考える」という要素が大きくなります。つまり、本を読めば読むほど思考の時間を得るということになります。

◎スランプが来たら抵抗するな

あれこれ逡巡する前に、「朝8時に机に向かうのは、すでに決められたことですから」と、とにかく机に向かう。これが「勉強をシステム化する」ということです。

システムを作ったら、あとはただただ機械のように学ぶというのが、もっとも効率の良い方法です。

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日経キャリア4月号の特集『本命のビジネス本』

2009-04-18 11:56:49 | 本と雑誌
日経キャリアマガジン 2009 4月CAREER UP号 (2009) (日経ムック) 日経キャリアマガジン 2009 4月CAREER UP号 (2009) (日経ムック)
価格:¥ 550(税込)
発売日:2009-03

3月10日発売の日経キャリアマガジン4月号の特集で『本命のビジネス本』が掲載されていました。その概要を紹介します。

①仕事の仕方が変わった本

猪瀬直樹さん(作家・東京都副知事)

『無思想の思想』(大宅壮一/文藝春秋)など

②アイデアや企画が湧き出る本

太田智一さん(『ドアラのひみつ』編集者)

『サルでも描けるまんが教室』(相原コージ・竹熊健太郎/小学館)など

③上司や部下との付き合い方が変わった本

田北百樹子さん(『シュガー社員が会社を溶かす』著者)

『上司の哲学』(江口克彦/PHP研究所)など

④意見を通すプレゼン力がつく本

石丸幸人さん(弁護士)

『あなたの会社が90日で儲かる!』(神田昌典/フォレスト出版)など

⑤リーダーシップが身につく本

高島宏平さん(オイシックス社長)

『十五少年漂流記』(ジュール・ヴェルヌ/新潮社ほか)など

⑥仕事に対するヤル気が出る本

青野慶久さん(サイボウズ社長)

『部下の哲学』(江口克彦/PHP研究所)など

⑦経営の本質や会社の数字が分かる本

山田真哉さん(公認会計士)

『稲盛和夫の実学 経営と会計』(稲盛和夫/日本経済新聞出版社)など

⑧落ち込んだとき、元気づけてくれる本

松本大さん(マネックスグループCEO)

『エセー』(モンテーニュ/白水社)など

⑨仕事や人生を見直す本

土井英司さん(出版コンサルタント)

『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』(キングスレイ・ウォード/新潮社)など

⑩経済・社会の今とこれからが分かる本

小宮一慶さん(経営コンサルタント)

『1997年-世界を変えた金融危機』(竹森俊平/朝日新聞出版)など

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