「できる人」の段取り力―これこそ、いい仕事ができる最強の能力だ! (知的生きかた文庫) 価格:¥ 560(税込) 発売日:2005-11 |
評価 (4点/5点満点)
中島孝志さんによる「段取り力」にフォーカスした1冊です。
段取り力のある人は、ゴール・イメージが頭の中にしっかり入っており、いざとなったら二の矢、三の矢を次々に繰り出す。また、段取り力があれば、さっさと仕事をこなせるばかりか、余った時間を好きな勉強や趣味に振り向けることができます。
私もこれまで数多くのビジネス書を読んできましたが、仕事術の基本・究極は「段取り力」と「先読み力」だと最近特に感じます。この本は、その「段取り力」を分かりやすく理解できる良書です。
【my pick-up】
◎段取りとは何か?
段取りとは「もっと効率よく仕事をするにはどうしたらいいか?もっと儲かるようにするにはどうしたらいいか?もっとラクに仕事をするにはどうするか?」というテーマ(問題)を解決するための方法と具体的な手順、仕組み作りをすることなのである。
◎ゴールまでの流れから「ヤマ場」を見て、「頑張りどころ」で実力を発揮する
最初から終わりまですべてが重要だ、という段取りなどない。仕事ができる人、段取りがうまい人は、仕事のポイントを見抜くのがうまい。逆に言うと、「おれの仕事はここだ」という出番もよくわかっているのである。それは全体の線路を見通しているからこそわかるのである。
段取り下手は、全体を見通せないからヤマ場が予想できない。そのために最初から終わりまで、あれしろ、これしろと周囲をかき回し、一人で忙しがってしまうのである。
◎ゴールを視野に入れた「先読みの指示」
最初から必要だとわかっていたら、さっさと指示すればいいのだ。いつもギリギリになってから動くのは、早い話が先手先手で仕事を読めない証拠。
優秀な管理職は、朝いちばんに指示をする。それは部下の時間を貴重だと認識しているからだ。
◎いざという時に効果を発揮する「時間見積もり法」
いつまでにできるのか、どれくらいかかるのか。これがわかってこそ、一人前のビジネスマンであり、段取り云々を語る資格がある。
段取り下手は時間の見積もりが甘い。自分の能力(キャパシティ)とやるべき仕事の質と量の兼ね合いがわからない。
◎「やるべきこと」は、迷わず一気にやる
上に立つ人の仕事とは、決断することである。会社の経営を左右するようなむずかしい問題でも一週間で出す。ちょっとした仕事なら、その場で出す。でなければ、部下はついてこない。
◎「デスクで探し物」は厳禁!
99%以上の確率で、整理整頓がダメな人間は段取りも苦手のはずだ。どれだけ整理整頓できているかは、「あの書類、どこにある?」と聞けば一発でわかる。すぐに取り出せれば段取り上手。
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