もっちゃんの探歩三昧

歴史探訪や仏像鑑賞、友人との交友をタイムリーに投稿します

京都五山第二位 相国寺Ⅱ

2014年12月19日 | 歴史探歩

法堂内の鳴龍(蟠龍)の声を聞いてから方丈へ渡る。

 

 方丈前のお庭は白い砂利が一面に敷き詰められており、白塀際にクロマツが…
 本当にシンプルとしか表現できないが、落ち着いた雰囲気で好感が持てる。

 

 法堂と方丈を隔てる向門は、何故か妻入りではなく平入りとなっている。
 この門の形式は、向平入門とでも云うのだろうか?

 

 渡り廊下に切られた華頭窓から、方丈を望む。
 一服の名画を見ているよう、立体感が際立つ。

 

 杉の仕切戸に描かれた白象図、原在中筆と説明された。
 非常にリアルに描かれているが、足の爪はがちょっとおかしいように見えるが…

 

 続いて足利義満と夢想疎石像が祀られている開山堂を拝観。
 こちらも白砂利の敷かれた庭だが、数個の石が配置されている。
 奥に見えるのは三尊石かな?

 

 法堂前の参道脇には赤松林が拡がっている。
 落葉と赤松の樹皮が一面に敷かれたようになっていて、深山幽谷の趣である。

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京都五山第二位 相国寺

2014年12月18日 | 歴史探歩

石清水八幡宮から京都市内に戻って、街中をブラリ散歩しながら相国寺を目指す。
最近何故か足利幕府に興味が湧いてきて、相国寺へ足が向いた。

 

 境内入り口に「犬お断わり」の表示、賛成である。
 広島原爆ドーム周辺も犬のお散歩が結構多いが、お断わりに出来ないのかな?

 

 雨上がりの夕方、人通りが無く、室町期創建当時そのままの雰囲気と勝手に夢想。
 室町幕府三代将軍、足利義満が開基、勧請開山は夢想疎石である。

 

 遠くから眺めると法堂と見紛う程壮大な袴腰の鐘楼は、別名:洪音楼(こんおんろう)と言う。

 

 伽藍配置は、主要な建物が一直線上に並ぶ禅宗様式を踏襲しており、威風辺りをはらう。

 

 相国寺の看板とも言える庫裏、妻入りで大きな煙り出しが特徴的。
 白壁に野物材がくっきりと文様を浮かび上がらせ、入り口に唐破風を配している。

 

 まずは冬季特別公開中の法堂を拝観させて戴く。

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石清水八幡宮Ⅲ

2014年12月17日 | 歴史探歩

石清水八幡宮の祭神は「応神天皇」「神功皇后」そして「比大神」である。
比大神=宗像三女神なので、地元広島の厳島神社とも関連あり。

 

 南総門から回廊付きの拝殿方向を望む。
 門と拝殿向拝が正対せず斜めになっている。一説だがお参り後神様に背を向けないためとか…

 

 京都の鬼門を守るのは比叡山延暦寺と日吉大社、裏鬼門を石清水八幡宮が守っている。
 昼なお暗い境内は神秘的。

 

 本殿側から振り返って南総門を見れば、ぐっと落ち着いた趣で心が休まるようだ。
 参道が斜めに取り付けられているのがはっきりとわかる。

 

 広島からの遠来の訪問者をねぎらうように「千福」が二樽。
 いつでも現在の居住地の事を思う心がこれ程とは…

 

 境内に無数にある燈篭の修理地かな?
 継ぎ臍がはっきり見えて石工の苦労がしのばれる。

 

 石清水八幡宮これでお別れです。
 三大八幡宮は「宇佐八幡宮」「石清水八幡宮」「鶴岡八幡宮(箱崎宮)」らしいですが?

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石清水八幡宮Ⅱ

2014年12月16日 | 歴史探歩

最高気温が10度を下回るような寒い雨の日でも、参詣者は結構おられる。
もっともケーブルカーや車道もあるからで、徒歩でのお参りは数えるほどです。

 

 「夜目、遠目、笠の内」等と例えるのは失礼、参詣を済まされた佳人が階段道を降ってきました。

 

 三の鳥居前の参道に「一ツ石=お百度石」が埋め込まれています。
 でもなぜか結界の注連縄が巡らされています。どうすれば良いのでしょう?

 

 やっと南総門が見えて来ました。入母屋造、唐破風向拝付、桧皮葺の荘厳なものです。

 

 雨に煙る境内では、常夜灯が灯されていました。さすが三大八幡宮の一つですね!

 

 さぁ~お参りしましょう。予てからの念願がかないます。

 

 来年羊年の方位表が掲げられています。「三碧木星」の人は八方塞りだと占っています。

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石清水八幡宮

2014年12月15日 | 歴史探歩

予てから訪ねてみたいと思いながら、アクセスの悪さから足が向かなかったお宮。
ようやく機会が訪れたが…

 

 今回は最初から此処を目指していたが、生憎の氷雨となってしまった。
 あえてケーブルカーを無視して、一の鳥居をくぐり表参道へ足を踏み入れた。

 

 すぐに回廊に囲まれた神社が現れる。
 頓宮殿と言うらしいがお旅所である。本殿が山上にあるので此処でお参りを済ます人もあるらしい。
 もっとも現在はケーブルカーが通じているので、誰でも簡単に本殿へお参りできる。

 

 やがてつづら折れの石段道となった。段が微妙に傾斜しているので脚元注意である。

 

 参詣道の途中に一筋の滝が懸かっている。勝手に石清水と思って一拝して通り過ぎる。

 

 雨に煙る参詣道、中々の風情である。

 

 足元に気を付けながら30分程で三の鳥居に到着した。雨はやむことなく降り続く…

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村上の鮭料理

2014年12月03日 | 歴史探歩

黒塀の続く通りの先に、洒落たい庭を持つ建物が現れました。
期待に胸が高鳴ります。

 周囲の古い町並みに溶け込むような、落ち着いた風情のある佇まいです。

 

 操業慶応3年の鮭料理「新多久」です。

 

「向付」が供されたばかりなのに、早くも右手前には透明なグラスに…
新潟の銘酒:〆張鶴を頼みました。

 

 これは生まれて初めて出会いました。酒肴として出されたのですが、御献立には「めふん酒びたし」とあります。
 ご飯の酢漬け(酒漬け)で、もちろんお酒のつまみです。美味しかった!

 

 玄関脇にさりげなく…

 

 昼にお邪魔しましたが、もちろん夜の献立を戴きました。
 鮭の全身が供されました。満足!

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村上

2014年12月02日 | 歴史探歩

新潟県は鮭でつとに有名な、村上ご城下を尋ねました。

 

 村上に入る前に昼食は、新潟名物の「へぎそば」で腹拵えです。
 隅にひっそりと一合徳利が控えているのがおわかりでしょうか? 

 

 なんと言っても村上は「塩引き鮭」の本場、産卵場で実態を勉強します。
 村上では放流した稚魚の1/200が、母なる三面川へ戻ってくるそうです。

 

江戸時代、村上藩の「青戸某」が鮭の産卵のために作った、三面川のバイパスは2キロ程。
此処の浅瀬で鮭は産卵します。今も川面に鮭がいっぱい!

 

 これが軒下に吊るされた塩引き鮭、鼻が90度に曲がったヤツが絶品だとか…
 三面川の汽水域に遡上してきて、7日程で鼻が曲がると説明されました。川の水質が良いからだそうです。

 

 此処は超有名なみやげ物屋「喜っ川(きっかわ)」で、広島吉川家の子孫が経営しています。

 

 ふっと路地から侍が出て来そうな雰囲気の、通りの先には何があるのでしょう?

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石川雲蝶

2014年12月01日 | 歴史探歩

古都鎌倉を堪能した後、日本のミケランジェロと呼称される彫刻家、
石川雲蝶の作品を求めて、一路越後へ向かう。

 

 関越道から眺める山は雪景色、間もなく豪雪に閉ざされる?

 

 石川雲蝶生誕200年とかで、今年は特に気合を込めた情報が発信されている。
 恥ずかしながら石川雲蝶についての知識は、この日まで皆無だった。

 

 豪雪地帯の石造物は、雪から手厚く保護されている。建屋も樹木もすべてに雪吊が施されている。

 

 数多く石川雲蝶の作品を収蔵されている西福寺を尋ねた。
 茅葺きの開山堂も、巨大な鉄製のカバーが施されている。

 

 庫裏入り口に飾られた衝立、龍虎が一体の木に彫り込まれている。

 

 石川雲蝶は彫刻、襖絵、鏝絵など多彩な芸の持ち主だが、本業は大工。
 ミケランジェロも大工であった所から「日本のミケランジェロ」と呼ばれるようになった。

 このお寺は作品を大胆に公開されている。写真もOKは有難かった。

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古都鎌倉Ⅳ

2014年11月29日 | 歴史探歩

建長寺に続いては、鎌倉五山第3位の「寿福寺」へ…

 

 山門から境内を望むところ、町は喧騒でしたが此処は訪問者も疎らで別世界のよう…

 

 落葉が掃き清められていて、心地よい雰囲気です。

 

 本堂は宝形造りの質素なもの、中から静かに読経が流れて来ました。

 

 どこからか「カッキーン、カッキーン」と鹿追いの音も聞こえます。

 

 鎌倉駅からすべて歩いての散策、楽しさいっぱいですがお腹がすいてきました。
 本当は今回、このお店に寄るのが第一の目的でした。

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古都鎌倉Ⅲ

2014年11月28日 | 歴史探歩

仏殿の内部には何故か地蔵尊が鎮座している。
昔この地は権力闘争によって、おびただしい血が流されたらしい。これを供養するのがお地蔵様か?

 

 路傍でよく見かけるのはお立ちの地蔵様、このように端然と座しているのはめずらしい。

 

 法堂内には十一面千手観音様と、苦行のお釈迦様がタンデムに居られる。
 観音様と共にお釈迦様が修行中ということか?

 

 法堂天井の中央には「八方睨みの龍」が描かれている。
 実際見られる姿を180度回転させている。

 

 すこし派手すぎる向唐門は弘法の中央ににあるが、現在は閉じられている。

 

 弘法裏にあるお庭の芝は丁寧に手入れされており、見事な借景庭園になっている。
 芝に比較し松は自然な姿に近い。庭師の考え方が違うのかな?

 

 境内奥にある塔頭の一つ:半僧坊に向かう道。とても風情があるが舗装されているのが残念

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古都鎌倉Ⅱ

2014年11月26日 | 歴史探歩

古都鎌倉のお客様も様変わり、アジア系の外国人がやたらと多いのです。
撮影禁止場所でもお構いなし、シャッター音が途絶えませんでした。

 

 神社側の「おもてなし」も、?と思えるものです。
 バリアフリーのつもりなのでしょうが、なんともやっつけ仕事の感じです。

 

 鶴岡八幡宮の喧騒から逃れたくて、五山第1位の建長寺に向かいます。
 途次、何故か「只管打座(しかんたざ)」の碑がありました。栄西ではなく道元がこの場所に?

 

 さすが五山第1位の建長寺山門、壮大な二重楼門です。

 

 国宝の釣鐘を守る、茅葺きの釣鐘堂もズッシリ重みを感じます。

 

 そしてやや腰高の感じがする「仏堂」、内部は次のお楽しみです。

 

 重厚な法堂、内部の撮影もOK? 京都と違いとてもおおらか、共感を感じます。

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古都鎌倉

2014年11月25日 | 歴史探歩

古都という形容詞が一番似合うのは鎌倉、京都より奈良より語呂が良いのがその理由かな?
7年ぶりに鎌倉を尋ねました。

 

 いきなり目の入ったのがこの光景、何故この時期にゴミ掃除?

 

 続いて随身門へ向かう階段下にあった大イチョウの幹。
 台風で倒れて枯れたのでしたっけ?

 

 源実朝を暗殺した公暁が隠れる程の大木になるのは何時のことやら…
 イチョウはジュラ期から生き残る樹木と聞いたことがあるが本当かしら?

 

 鶴岡八幡宮と敢えて書かないのが此処のプライドなのかな?
 ただ文字だけ見ていると妙にマンガチックだが…

 

 額に向かって左側の蛙股には赤鬼?

 

 右側は青鬼です。謂われは忘れたけどこれも、ユーモラスです。

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三国港のおもてなし

2014年09月15日 | 歴史探歩

その昔北前船で大いに栄えた福井県の三国港、往時の面影が残るお店で…

 

 昔芸妓のお稽古場だった場所で、美味しいお料理のおもてなし。
 風情のあるのれんを潜って見ると…

 

 玄関先では日本を代表する美男美女がお出迎え!
 “おかめとひょっとこ”だが、どちらもほっぺたを膨らませているところが共通点。どのような意味が???

 

 もちろん綺麗に清掃されて、お花も飾られて結構なおもてなし。

 

 おめでたい獅子頭や楽譜もならべられていて、結構ですが…

 

 都風の坪庭も配されています。

 

 料理は海の幸中心でとても美味、酒度:10度の清酒も“コクがあってキレもあり”最高。
 休日だったので、仲居さん?が…でした。残念!

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白山信仰Ⅷ 修験道を彩る花

2014年09月12日 | 歴史探歩

白山信仰参詣の入り口となる三馬場を巡り、先人の信仰心を探ろうとしたが、出るのはため息ばかり。
それでもそこかしこに咲いている花々に、心は癒される。

 

 美濃馬場長滝寺参詣道で見掛けたこの花、例によって名は知らないが存在感は確か。

 

 良く見ると額と思われる部分に、縦に白い筋が入っている。草花と言う形容が本当に相応しい花だ。

 

 葉にあるギザギザと尖った雄しべ?が特徴的なヤツ、一か所に群生していた。

 

 加賀馬場、白山比神社にひっそり…これは間違いなく河骨だろう。
 葉は神社仏閣の“釘隠し”にデザインされた。水分たっぷりの所から火災防止のまじないだろう。

 

 越前馬場は平泉寺境内にみたこれは?「キャラボクの苗」かな…

 

 最後は泰澄大師が入寂した大谷寺(おおたんじ)に咲く蓮。

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白山信仰Ⅶ 大谷寺

2014年09月11日 | 歴史探歩

泰澄大師創建の「越智山大谷寺」大谷はおおたんと称する。
本来は大丹の字があてられていたようで、この地は丹(に:水銀)が産出したようだ。

 赤色塗料により莫大な財産を得た泰澄大師の父親は、不動明王を本地仏とする三所大権現を祀る寺を開山。
 最盛期は堂塔一千有余の大伽藍を形成していたと云う。

 

 廃仏毀釈の嵐に翻弄され現在の本堂は、庫裏の一部を本堂に充てている。

 

 神仏習合の名残を残す「越智山大権現の額」、本堂の掲げられている。

 

 

 近年再建された?「泰澄大師を祀る大師堂」。

 

 この地で入寂された泰澄大師の御廟、九重塔は国重文である。

白山信仰を全国的に広めた祖:泰澄大師の廟所としては見る影もない。
越前の一私度僧であった事に起因しているのかもしれない。

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